このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2021/07/03

既治療MSI-H進行大腸癌へのイピリムマブとニボルマブの併用は長期間高い効果を持続、4年OS率は70.5%【WCGC 2021】

横山勇生=編集委員

 1ライン以上の前治療を受けたDNAミスマッチ修復機構欠損(dMMR)/マイクロサテライト不安定性高(MSI-H)の進行大腸癌に対して、抗CTLA-4抗体イピリムマブと抗PD-1抗体ニボルマブの併用療法は長期間に渡って高い効果を発揮する可能性が明らかとなった。非無作為化多コホートフェーズ2試験であるCheckMate-142試験の、観察期間4年の結果示された。イピリムマブとニボルマブを併用投与したコホート119人の解析で、48カ月無増悪生存(PFS率)が53%、48カ月全生存(OS)率は70.5%だった。

 6月30日から7月3日にWEB上で開催されているthe 2021 ESMO World Congress on GI Cancer(WCGC 2021)で、フランスSorbonne UniversiteのThierry Andre氏が発表した。

 CheckMate-142試験のイピリムマブ・ニボルマブ併用投与コホートで、dMMR/MSI-Hの進行大腸癌患者は3週おきにニボルマブ3mg/kgとイピリムマブ1mg/kgを4回投与され、その後は2週おきにニボルマブ3mg/kgを投与された。主要評価項目は研究グループの評価によるRECISTv1.1での奏効率。その他の評価項目は、盲検独立中央判定による奏効率、疾患制御率、奏効期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、安全性/忍容性だった。コホートに参加した患者の76%が2ライン以上の治療を受けていた。

 観察期間中央値が13.4カ月の結果、併用投与で高い抗腫瘍効果、持続的な効果を示すことは既に報告されていた(関連記事)。また観察期間中央値が25.4カ月の結果でも、併用投与の高い抗腫瘍効果、持続的な効果が示されていた。

 今回発表されたのは、データカットオフを2020年10月とした観察期間中央値50.9カ月(46.9-62.7)の結果。投与期間中央値は24.9カ月(15.8-33.2)で、データカットオフ時点で15人(13%)で投薬が継続されていた。

 解析の結果、奏効率は65%(95%信頼区間:55-73)で、完全奏効率は13%だった。観察期間中央値13.4カ月時点の奏効率は55%(95%信頼区間:45-64)で、完全奏効率は3%、観察期間中央値25.4カ月時点での奏効率は58%(95%信頼区間:49-67)で完全奏効率は6%だったことから、奏効率が上昇し奏効の深さも高まっていた。また、最良効果が増悪(PD)は14人(12%)だったが、そのうち6人は中央判定でMSSと判定されたことから、実際のPD率は7%だけだった。患者の79%でベースラインと比べて腫瘍の縮小が認められた。

 奏効率のサブグループ解析の結果、年齢、PD-L1発現状態、変異の状態などに関わらず同等の抗腫瘍効果が得られていた。

 奏効期間中央値はNR(1.4+-58.0+)だった。奏効が12カ月以上持続したのは90.4%、24カ月以上持続したのは64%、36カ月以上持続したのは52%だった。

 PFS中央値はNR(95%信頼区間:38.4-NE)、36カ月PFS率は60%、48カ月PFS率は53%。OS中央値はNR(95%信頼区間:NE-NE)、36カ月OS率は71.4%、48カ月OS率は70.5%。カプランマイヤー曲線はどちらも横ばいになっていた。

 長期間の観察でも安全性に関する新たな問題は認められなかった。

この記事を友達に伝える印刷用ページ