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2021/06/05

高齢者の進行・再発胃癌の1次治療でS-1+ラムシルマブ療法が有効な可能性【ASCO 2021】

横山勇生=編集委員

 高齢者の進行・再発胃癌に対する1次治療として、S-1+ラムシルマブ療法が有効である可能性が明らかとなった。日本で実施された多施設共同フェーズ2試験であるKSCC1701試験で、良好な1年生存割合が得られ忍容性も認められた。6月4日から8日にオンラインで開催されている米国臨床腫瘍学会(ASCO 2021)で、佐賀大学の勝屋弘雄氏が発表した。

 KSCC1701試験は、未治療の年齢が70歳以上でPS 0-1のHER2陰性進行・再発胃癌患者を対象に、1次治療としての S-1+ラムシルマブ療法の有効性と安全性を調べるために実施された。患者には、体表面積に応じてS-1 40mgから60mgを42日間を1コースとして28日間1日2回投与し、14日間休薬するスケジュールで投与、ラムシルマブは8mg/kgを2週おきに投与した。主要評価項目は1年生存割合で、95%信頼区間の下限値が40%(S-1単剤治療で報告されている奏効率の95%信頼区間の下限値)を超えることが指標とされた。副次評価項目は無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、奏効率、安全性だった。

 2017年9月から2019年11月までに、国内の23施設から48人が登録された。患者背景は、男性が34人、年齢中央値が77.5歳(71-87)、PS 0が20人だった。

 データカットオフは2020年12月で、観察期間中央値は12.5カ月だった。

 試験の結果、1年生存割合は65.2%(95%信頼区間:49.8-78.6)で、主要評価項目は達成された。OS中央値は16.4カ月(95%信頼区間:12.0-20.7)で、PFS中央値は5.8カ月(95%信頼区間:4.0-7.2)だった。奏効率は41.9%(95%信頼区間:24.5-60.9)だった。

 グレード3/4の副作用で多く認められたのは、好中球減少症(27.7%)、食欲不振(23.4%)、貧血(19.1%)、高血圧(14.9%)、白血球減少症(12.8%)、低アルブミン血症(12.8%)だった。

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