このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2021/04/13

RAF-MEK阻害薬VS-6766とFAK阻害薬defactinibの併用がKRAS G12V変異陽性進行肺癌に有効な可能性【AACR 2021】

横山勇生=編集委員

 RAF-MEK阻害薬VS-6766FAK阻害薬defactinibの併用療法が、KRAS G12V変異陽性の進行非小細胞肺癌(NSCLC)に有効である可能性が明らかとなった。バスケット型のフェーズ1試験であるFRAME試験で、標準治療既治療でKRAS変異陽性のNSCLCに効果を示し、特にKRAS G12V変異陽性患者2人とも部分奏効(PR)が得られた。4月10日から15日に開催されているWeek 1 of the virtual American Association for Cancer Research Annual Meeting(AACR 2021)で、英The Christie NHS Foundation Trust and The University of ManchesterのMatthew G. Krebs氏が発表した。

 VS-6766が単剤でKRAS G12V変異陽性NSCLCに効果を発揮することは既に報告されている(Guo C et al. Lancet Oncology 2020, 21:1478-88)。前臨床試験の結果、MEK阻害に対する抵抗性のメカニズムにFAK情報伝達経路が関与していることが考えられたことから、VS-6766とdefactinibを併用する試験が行われている。

 FRAME試験は、用量漸増コホートと拡大コホートから構成されていた。VS-6766は週に2回3.2mgから4mgが投与され、defactinib 200mgが1日2回投与された。投薬は、28日間を1サイクルとして3週間投与し1週間休薬するスケジュールで行われた。KRAS変異陽性のNSCLC患者は、用量漸増コホートで1人がVS-6766 4mgを投与され、拡大コホートで10人がVS-6766 4mg、9人がVS-6766 3.2mgを投与された。年齢中央値は62歳(22-73)で、男性が8人、前治療数中央値は3(1-5)だった。KRAS変異は、G12Dが8人、G12Cが7人、G12Aが2人、G12Vが2人、Q61Hが1人だった。PS 1が18人を占めていた。

 データカットオフは2021年3月5日。試験の結果、20人中3人で奏効が認められ、奏効率は15%。KRAS G12V変異陽性NSCLC患者は2人ともPRが得られた。病勢コントロール率は65%(20人中13人)。無増悪生存期間(PFS)中央値は16週だった。24週以上投薬を受けたのは7人だった。

 得られた結果を基に、KRAS G12V変異陽性のNSCLC10人のコホートがFRAME試験に加えられた。また、KRAS G12V変異陽性のNSCLC患者を対象にVS-6766単剤とVS-6766+defactinibの有効性と安全性を評価するフェーズ2試験が開始されている(NCT04620330)。

この記事を友達に伝える印刷用ページ