第一三共は1月5日、同社が東京大学医科学研究所教授の藤堂具紀氏と共同で開発中の癌治療用ウイルスG47Δ(teserpaturev、開発コード:DS-1647)について、2020年12月28日付で、悪性神経膠腫を対象とする再生医療等製品製造販売承認申請を国内で実施したと発表した。
今回の申請は、藤堂氏が実施した医師主導治験で、膠芽腫患者対象の国内フェーズ2試験の結果に基づく。試験の結果、主要評価項目である1年生存率の達成基準を満たしたという。試験結果の詳細は、今後、藤堂氏が論文などで公表する予定。
G47Δは、癌細胞でのみ増殖可能となるよう設計された人為的三重変異を有する増殖型遺伝子組換え単純ヘルペスウイルス1型。2016年2月に悪性神経膠腫を対象に先駆け審査指定を受け、2017年7月に希少疾病用再生医療等製品の指定を受けている。