このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2020/09/20

未治療の進行RCCにニボルマブとカボザンチニブの併用療法はスニチニブよりも有効【ESMO2020】

横山勇生=編集委員

 未治療の進行腎細胞癌(RCC)に対して、抗PD-1抗体ニボルマブとマルチキナーゼ阻害薬カボザンチニブの併用療法は、スニチニブよりも有効であることが明らかとなった。フェーズ3試験である CheckMate -9ER試験で、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目である全生存期間(OS)、奏効率について、ニボルマブとカボザンチニブの併用療法が有意に優れることが示された。

 9月21日まで開催されているESMO VIRTUAL CONGRESS 2020で、米Dana-Farber Cancer InstituteのToni K. Choueri氏が発表した。

 CheckMate-9ER試験は、未治療の進行RCC患者651人を対象にしたオープンラベル無作為化多国籍フェーズ3試験。患者をニボルマブとカボザンチニブを併用投与する群(併用投与群、323人)とスニチニブを投与する群(スニチニブ群、328人)に1対1に割り付けて行われている。併用投与群の患者には2週おきにニボルマブ240mgが投与され、連日1日1回カボザンチニブ40mgが投与された。スニチニブ群の患者には、1日1回スニチニブ50mgを4週間投与、2週間休薬するスケジュールで投与が行われた。両群ともに投薬は、病勢進行か受容不能な副作用が発現するまで行われた。層別因子はIMDCリスクスコア、腫瘍のPD-L1発現、地域だった。

 主要評価項目はPFS、副次評価項目はOS、奏効率、安全性。探索的評価項目は健康関連QOLだった。

 両群の患者背景に差はなかった。

 発表された結果の観察期間中央値は18.1カ月(10.6-30.6)だった。盲検下独立中央判定によるPFS中央値は、併用投与群が16.6カ月(95%信頼区間:12.5-24.9)、スニチニブ群が8.3カ月(95%信頼区間:7.0-9.7)で、ハザード比0.51(95%信頼区間:0.41-0.64)、p<0.0001で有意に併用群で良かった。PFSのサブグループ解析の結果は、IMDCリスクスコア、PD-L1の発現状態も含めて全てのサブグループで併用投与群が優位だった。

 OS中央値は、併用投与群がNR(95%信頼区間:NE)、スニチニブ群がNR(95%信頼区間:22.6-NE)だったが、ハザード比0.60(98.89%信頼区間:0.40-0.89)、p=0.0010で有意に併用群で良かった。OSも全てのサブグループで併用投与群が優位だった。
 
 奏効率は、併用投与群が55.7%(95%信頼区間:50.1-61.2)、スニチニブ群が27.1%(95%信頼区間:22.4-32.3)、p<0.0001で有意に併用群で高かった。完全奏効(CR)は、併用群が8.0%、スニチニブ群が4.6%だった。併用投与群で最良効果が病勢進行(PD)だったのは5.6%、スニチニブ群は17.1%だった。評価可能だった患者で腫瘍縮小が認められたのは、併用投与群が95%、スニチニブ群が85%だった。

 奏効期間中央値は、併用投与群が20.2カ月(95%信頼区間:17.3-NE)、スニチニブ群が11.5カ月(95%信頼区間:8.3-18.4)だった。奏効率は、IMDCリスクスコア、PD-L1の発現状態、骨転移の有無を含めたサブグループで、併用投与群が優位だった。

 研究グループの判定でも、PFSと奏効率は併用投与群が有意に良かった。

 併用群の副作用は管理可能だった。併用群で多く認められた治療関連副作用(全グレード、高グレード)は、スニチニブ群で認められたものと同様だった。治療関連副作用で投薬中止になったのは、併用群で15.3%、スニチニブ群で8.8%だった。併用群で両剤とも中止になったのは3.1%、ニボルマブのみが5.6%、カボザンチニブのみが6.6%だった。

 健康関連QOLは、併用群では全体として維持・改善されていたが、スニチニブ群では悪化していた。

この記事を友達に伝える印刷用ページ