このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2020/09/18

高リスクステージ2大腸癌治癒切除後の血清中CEA高値はT3N0の場合には予後予測因子【ESMO2020】

横山勇生=編集委員

 高リスクステージ2大腸癌治癒切除例の術後の血清中CEA値が高いことは、T3N0の場合には予後予測因子となるが、T4N0の場合にはならないことが明らかとなった。高リスクステージ2大腸癌治癒切除例の術後補助化学療法(アジュバント)としてmFOLFOX6またはCAPOXの投与期間を評価したACHIEVE-2試験の事後解析の結果示された。

 9月21日まで開催されているESMO VIRTUAL CONGRESS 2020で、静岡県立静岡がんセンターの塩見明生氏によって発表された。

 ACHIEVE-2試験は、高リスクのステージ2大腸癌に対してアジュバントとしての期間を評価したIDEA研究を構成する4件のフェーズ3試験の1つで、アジアで実施された唯一の試験。全体としては、6カ月よりも3カ月の方がグレード2以上の神経毒性が少ないこと、T4患者における3カ月投与は主要評価項目である無病生存期間(DFS)が悪いことが報告されていた。

 ステージ3大腸癌を対象に行われたACHIEVE試験で、術後の血清CEA値はDFSの予後と強く関連していることが示されていた。

 ACHIEVE-2試験で高リスクステージ2の患者は、T4(SE/SI/AI) 、腸管閉塞(臨床的)、腸管穿孔・穿通(臨床的)、検索(郭清)リンパ節個数12個未満、低分化腺癌、印環細胞癌または粘液癌、脈管侵襲陽性(lyまたはv)と定義された。試験の登録基準で、術後の血清CEA値は10ng/mLと規定されていた。

 2014年2月から2017年1月までに525人が無作為割付され、主要解析は514人で行われた。CEA値の中央値は1.9(0.5-9.9)。48人(9%)はCEA値が5.0ng/mL以上で、466人(91%)は5.0ng/mL未満だった。

 CEA値が5.0ng/mL以上の患者の3年DFS率は86%(95%信頼区間:71-93)、5.0ng/mL未満の患者は88%(95%信頼区間:85-91)で、ハザード比1.27(95%信頼区間:0.58-1.27)だった。単変量解析の結果、CEA値は独立した予後因子ではなかった(p=0.5117)。CEA値のカットオフ値を2.5ng/mL、1.3ng/mL、1.0ng/mLに変えても同様な結果だった。

 しかし、T3N0のサブグループ(330人)においては、3年DFS率はCEA値が5.0ng/mL以上の患者(31人)で84%(95%信頼区間:62-94)と、CEA値が5.0ng/mL未満の患者(299人)の95%(95%信頼区間:91-97)よりも有意に低く、ハザード比2.83(1.04-7.75)、p=0.0342で有意な差があった。一方、T4N0のサブグループ(184人)においては、3年DFS率はCEA値が5.0ng/mL以上の患者(17人)で88%(95%信頼区間:61-97)、CEA値が5.0 ng/mL未満の患者(167人)で77%(95%信頼区間:69-83)、ハザード比0.51(0.12-2.12)、p=0.3447で差がなかった。交互作用の検定の結果、T因子(T3対T4)とCEA値(5.0ng/mL以上対5.0ng/mL未満)は、有意な交互作用があった(p=0.0479)。

この記事を友達に伝える印刷用ページ