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2020/07/04

早期大腸癌の術後補助療法はT4患者以外にはCAPOXの3カ月投与で良い可能性【WCGC2020】

横山勇生=編集委員

 高リスクステージ2、ステージ3の大腸癌の術後補助療法は、T4患者以外についてはCAPOXの3カ月投与で良い可能性が明らかとなった。IDEA試験の一部として国内で実施されたACHIEVE試験ACHIEVE-2試験のデータを統合して解析した結果示された。N2であってもT4でなければ、CAPOXの3カ月投与で6カ月投与と同等の効果を示した。7月1日から4日までバーチャル形式で行われているthe 2020 ESMO World Congress on GI Cancer (WCGC2020)で、横浜市立大学の山中竹春氏が発表した。

 大腸癌に対する術後補助化学療法としてオキサリプラチンを含むレジメンを3カ月間行うことと6カ月間行うことの無病生存期間(DFS)に関する非劣性を検証したIDEA(International Duration Evaluation of Adjuvant chemotherapy)試験の結果、T1-3でN1の患者の術後補助療法は、CAPOXの3カ月投与が最も推奨されることになった。そして、その他のステージ3と高リスクステージ2の患者の術後補助療法は、CAPOXの3カ月投与投与は選択肢の1つと位置付けられ、推奨はされていなかった。またT4とN2は予後が悪いとされていた。

 今回、術後補助療法のCAPOXの期間を評価する目的で、日本で実施されたステージ3の大腸癌を対象にしたACHIVE試験と高リスクステージ2の大腸癌を対象としたACHIEVE-2試験の結果を合わせて評価し、T4とN2の術後補助療法の効果に対する影響が調べられた。

 ACHIVE試験とACHIEVE-2試験の1401人(CAPOX投与3カ月が702人、6カ月が699人)のデータが解析された。

 解析の結果、T4ではない患者でCAPOX3カ月投与された患者(487人)の3年無病生存(DFS)率は90.9%、CAPOX6カ月投与された患者(491人)の3年DFS率は86.7%で、ハザード比は0.78(95%信頼区間:0.56-1.10)だった。一方、T4患者でCAPOX3カ月投与された患者(215人)の3年DFS率は66.7%、CAPOX6カ月投与された患者(208人)の3年DFS率は72.6%で、ハザード比は1.19(95%信頼区間:0.85-1.67)だった。p for interaction=0.083。

 N2ではない患者でCAPOX3カ月投与された患者(579人)の3年DFS率は87.7%、CAPOX6カ月投与された患者(579人)の3年DFS率は85.8%で、ハザード比0.86(95%信頼区間:0.64-1.16)。一方、N2患者でCAPOX3カ月投与された患者(123人)の3年DFS率は64.0%、CAPOX6カ月投与された患者(120人)の3年DFS率は67.3%で、ハザード比1.25(95%信頼区間:0.84-1.88)だった。p for interaction=0.152。

 ステージ2でT4患者(159人)の結果は、CAPOX3カ月投与された患者(81人)の3年DFS率は75.7%、CAPOX6カ月投与された患者(78人)の3年DFS率は80.6%で、ハザード比1.32(95%信頼区間:0.66-2.63)。ステージ3でT4患者(264人、N1が172人、N2が92人)の結果は、CAPOX3カ月投与された患者(134人)の3年DFS率は61.9%、CAPOX6カ月投与された患者(130人)の3年DFS率は68.1%で、ハザード比1.15(95%信頼区間:0.79-1.70)だった。

 ステージ2でT4ではなかった患者(T3、273人)の結果は、CAPOX3カ月投与された患者(134人)の3年DFS率は95.8%、CAPOX6カ月投与された患者(139人)の3年DFS率は92.9%で、ハザード比0.82(95%信頼区間:0.32-2.08)だった。ステージ3でT4ではなかった患者(T1N1、T1N2、T2N1、T2N2、T3N1、T3 N2、705人)の結果は、CAPOX3カ月投与された患者(353人)の3年DFS率は89.1%、CAPOX6カ月投与された患者(352人)の3年DFS率は84.3%で、ハザード比0.77(95%信頼区間:0.54-1.11)だった。

 N2(ステージ3)でT4ではなかった患者(T1、T2、T3、151人)の結果は、CAPOX3カ月投与された患者(75人)の3年DFS率は75.8%、CAPOX6カ月投与された患者(76人)の3年DFS率は71.0%で、ハザード比0.88(95%信頼区間:0.50-1.56)だった。

 また、再発頻度が高い臓器はT4患者とT4でない患者で異なっていた。腹膜はT4患者で多く、肺と肝臓はT4でない患者で高かった。

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