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2020/06/23

米国の単施設少人数研究でMSS大腸癌へのレゴラフェニブと抗PD-1抗体併用の効果はSDに留まる【AACR2020】

横山勇生=編集委員

 米国の単施設少人数の研究で、マイクロサテライト不安定性のない(MSS)難治性の進行大腸癌に対して、マルチキナーゼ阻害薬レゴラフェニブ抗PD-1抗体の併用は、病勢安定(SD)は認められたものの奏効は認められなかったことが明らかとなった。一方、循環腫瘍DNA(ctDNA)が投与4週時点で減少した患者はSDが得られたことも分かった。

 6月22日から24日までウェブ上で開催されているAmerican Associaiton for Cancer Research(AACR)2020 VIRTUAL ANNUAL MEETING IIで、米City of Hope Comprehensive Cancer CenterのMarwan Fakih氏らが発表した。

 標準化学療法で難治性・不耐容な進行固形癌患者を対象に日本で行われたフェーズ1b試験であるREGONIVO試験では、難治性進行大腸癌25人にレゴラフェニブとニボルマブの併用投与を行うことで奏効率が36%(MSS患者で33%)、無増悪生存期間(PFS)中央値が6.3カ月となることが報告されている。

 今回の研究では、MSSの進行大腸癌患者に抗PD-1抗体(ニボルマブまたはペムブロリズマブ)とレゴラフェニブ(28日間を1サイクルとして、1日から21日目まで80 mg)を投与した。

 18人(男性が16人)が投薬を受けた。レゴラフェニブとニボルマブの投与を受けたのが17人(5人は抗PD-1療法の治療歴あり)、1人がレゴラフェニブとペムブロリズマブの投与を受けた(ペムブロリズマブの投与を受けた後に続いて治療)。

 投与の結果、治療に関連したグレード3以上の副作用はなく、グレード2も1件(皮疹)のみだった。一方、奏効が認められた患者はいなかった。13人は病勢増悪(PD)となり、5人が2カ月時点の最良効果でSDが得られた。SDが得られた5人のうち2人は抗PD-1抗体の投与歴があり、以前の抗PD-1抗体投与でSDが得られていた。SDが得られた5人のうち、4人は肝転移があったことはなかった。肝転移があった14人で、SDが得られたのは1人だけだった。肺転移があった患者1人と肺転移と後腹膜リンパ節転移があった患者1人は8カ月以上、骨盤転移があった患者1人は4カ月以上のSDとなっていた。

 ベースラインと治療4週時点のctDNAを調べたところ、2カ月時点の画像評価でPDとなった患者のほとんどでctDNAが上昇し、4週時点でctDNAが減少していた3人はSDが得られた。

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