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2020/01/28

大腸癌用複数項目同時検査キットUkitは1次治療投与前後のVEGF-DとPlGFの定量が可能【ASCO GI2020】

横山勇生=編集委員

 大腸癌用の複数項目同時検査キットであるUkitを用いて、ベバシズマブや抗EGFR抗体の投与前後の患者血漿中のVEGF-DPlGFの量の変化を測定できることが明らかとなった。VEGF-DとPlGFは、ベバシズマブ、抗EGFR抗体投与後のどちらでも増加するが、VEGF-DのレベルとPlGFのレベルに関連性はなかった。国内28施設が参加しているGI-SCREEN CRC-Ukit研究の予備的な解析の結果。Ukitの進行大腸癌2次治療での血管新生阻害薬の選択に使える可能性が示された。

 1月23日から25日まで米サンフランシスコで開催されたGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO GI2020)で、国立がん研究センター東病院の谷口浩也氏が発表した。

 Ukitは、多種類の蛍光色素濃度のビーズに抗体を結合させたルミネックス法を用いて、複数の蛋白質の量を同時検出することを目的としたキット。今回は1次治療前の169検体、1次治療でベバシズマブの投与を受けた後の37検体、1次治療で抗EGFR抗体の投与を受けた後の22検体、1次治療でベバシズマブ投与を受け2次治療を受ける前の114検体(2次治療はアフリベルセプト16件、ベバシズマブ50件、ラムシルマブ48件)、1次治療で抗EGFR抗体投与を受け2次治療を受ける前の34検体(2次治療はアフリベルセプト7件、ベバシズマブ19件、ラムシルマブ8件)について、VEGF-DとPlGFの量的変化の解析が行われた。

 化学療法未治療患者(169人)とベバシズマブ投与を受けた患者(151人)でVEGF-DとPlGFの量を調べたところ、VEGF-DとPlGFにはどちらの患者でも相関がなかった(未治療患者はr=0.09、ベバシズマブ投与患者はr=0.19)。化学療法未治療患者のVEGF-Dの中央値は246pg/mLだったが、ベバシズマブ投与を受けた患者の中央値は346pg/mLに増加していた。化学療法未治療患者のPlGF中央値は7.21pg/mLだったが、ベバシズマブ投与を受けた患者の中央値は23.5pg/mLに増加していた。

 抗EGFR抗体の投与を受けた患者(56人)でVEGF-DとPlGFの量を調べたところ、VEGF-Dの中央値は395pg/mL、PlGFの中央値は9.11pg/mLとなり、どちらも未治療患者よりも増加していた。

 ベバシズマブ投与前後の検体があった37人について、VEGF-DとPlGFの量を投与前後で比較したところ、投与前よりも後で、VEGF-DとPlGFのどちらも量が増加していた。

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