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2020/01/27

FGFR2融合遺伝子陽性進行胆管癌にFGFR選択的経口阻害薬E7090が有効である可能性、フェーズ2開始【ASCO GI2020】

横山勇生=編集委員

 FGFR2融合遺伝子陽性進行胆管癌に、FGFR1、2、3選択的経口阻害薬E7090が有効である可能性が明らかとなった。FGFR2異常を有する患者を対象に実施されたフェーズ1試験の拡大コホートで忍容性が認められ、FGFR2融合遺伝子陽性進行胆管癌患者で良好な抗腫瘍効果が認められた。1月23日から25日まで米サンフランシスコで開催されたGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO GI2020)で、国立がん研究センターの森実千種氏が発表した。

 この結果を受けて、エーザイは日本と中国でFGFR2融合遺伝子陽性進行胆管癌患者60人を対象にしたフェーズ2試験を開始した。

 フェーズ1試験の拡大コホートは、FGFR2融合遺伝子陽性の進行胆管癌癌患者とFGFR2遺伝子が増幅または蛋白が過剰発現した胃癌患者を対象に、E7090を1日1回140mg投与することで行われた。2019年7月31日までに16人(胆管癌6人、胃癌10人)が投薬を受けた。胆管癌患者2人で投薬が継続されており、13人は増悪のため、1人(胃癌)が治療とは関連のない副作用で投薬中止となった。

 胆管癌患者6人の平均年齢は53.7歳、男性が5人、全員肝内胆管癌だった。治療歴数中央値は、1が1人、2が3人、3が1人、4以上が1人だった。

 試験の結果、胆管癌患者の5人(83.3%)で部分奏効(PR)が認められ、残りの1人も病勢安定(SD)となった。胆管癌患者での奏効率は83.3%、疾患コントロール率(DCR)は100%。一方、胃癌は1人でPR、4人でSDが得られ、奏効率は11.1%、DCRは55.6%だった。無増悪生存期間中央値は、胆管癌患者で8.26カ月(95%信頼区間:3.84-16.66)、胃癌患者で2.58カ月(95%信頼区間:0.95-5.16)。全生存期間中央値は、胆管癌がNE(95%信頼区間:6.37-NE)、胃癌が4.27カ月(95%信頼区間:2.23-NE)だった。

 一方、安全性プロファイルは管理可能で、投薬期間中に多く認められた副作用は、高リン酸血症、手掌足底発赤知覚不全症候群(PPE)、爪周囲炎だった。グレード3以上の治療関連副作用は2人(13%)に認められた。

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