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2020/01/25

日本人固形癌の日常診療検体でMSI-Hを幅広い癌種で検出、全体の3.75%に【ASCO GI2020】

横山勇生=編集委員

 日常臨床でこれから抗癌剤治療を受ける固形癌患者を対象に、承認されたMSI(マイクロサテライト不安定性)検査キットを用いてMSI-Hの患者の存在率を調べた結果、様々な癌種でMSI-H患者が広く存在することが臨床検査会社の大規模なデータから明らかとなった。MSI-Hと同定されたのは全体で3.75%だった。1月23日から25日まで米サンフランシスコで開催されているGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO GI2020)で、埼玉県立がんセンターの赤木究氏が発表した。

 今回発表されたのは、2018年12月から2019年11月までにSRLに発注された固形癌患者2万5789人の検体をMSI検査キットで解析した結果。MSI解析がうまくいかなかったのは226件のみで、検査キットの解析成功率は99.1%だった。MSI-Hが959人(3.75%)で、MSS/MSI-Lが2万4604人(96.25%)だった。

 MSI検査に出された癌種で多かったのは大腸癌(9958人)、膵臓癌(2698人)、胃癌(1890人)、子宮内膜癌(1353人)などだった。MSI検査キットは様々な種類の進行固形癌でMSI-H患者を同定できることが確認された。

 男性患者でMSI-Hだったのは2.64%、女性患者で4.77%だった。病期別では、I期からIII期の患者(5329人)でのMSI-H患者は6.02%、IV期の患者(1万7487人)で3.05%、不明(2747人)で3.78%だった。MSI-H癌の頻度は、10代から20代(175人)で7.43%、30代(695人)で5.90%、40代(2098人)で4.48%、50代(4038人)で3.79%、60代(7375人)で3.09%、70代(7407人)で3.09%、80代から90代(1578人)で5.77%で、10代から20代の患者と80代から90代の患者で有意に多かった。

 100件以上の検体があった癌種でMSI-H患者の割合が高かったのは、子宮内膜癌(検査数1353件)で17.00%、小腸癌(130件)で9.23%、胃癌(1890件)で6.72%、十二指腸癌(121件)で5.79%、大腸癌(9958件)で3.83%、NET/NEC(111件、PNETとSCLC除く)で3.60%、前立腺癌(230件)で3.04%、胆管癌(1017件)で2.26%、卵巣癌(1099件)で2.18%、肉腫(259件、子宮肉腫と子宮癌肉腫除く)で1.93%などだった。膵癌(2698件)は0.74%だった。

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