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2019/10/16

移植不適格な新規診断多発性骨髄腫へのD-Rd療法は健康関連QoLを早期かつ持続的に改善【JSH2019】

横山勇生=編集委員

 移植不適格な新規診断多発性骨髄腫(NDMM)に対するレナリドミドデキサメタゾン併用療法(Rd療法)に抗CD38抗体ダラツムマブを加えたD-Rd療法は、健康関連QoL(HRQoL)を早期に、かつ持続的に改善できることが明らかとなった。D-Rd療法の有効性を証明した無作為化フェーズ3試験であるMAIA試験のQOLを解析した結果示された。10月11日から13日まで東京都で開催された日本血液学会で、カナダUniversity of CalgaryのNizar J. Bahlis氏が発表した。

 MAIA試験は、自己幹細胞移植を伴う高用量化学療法が不適格な新規診断多発性骨髄腫患者を、Rd療法群とD-Rd療法群に1対1で割り付けて行われた。

 MAIA試験の結果は、昨年の米国血液学会(ASH2018)で発表されており、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)のハザード比は0.56、p<0.0001で有意にD-Rd療法群が良好であることが示されていた。

 EORTC QLQ-C30 Global Health Status(GHS)スコアのベースラインからの変化を調べたところ、3サイクル時点、6サイクル時点、9サイクル時点、12サイクル時点のいずれでも、D-Rd療法群、Rd療法群のどちらもベースラインより改善していた。3サイクル時点のスコアはD-Rd療法群が4.5、Rd療法群が1.5で有意にD-Rd療法群で改善しており(p<0.05)、D-Rd療法群でより速やかな改善が認められた。9サイクル目と12サイクル目のスコアはD-Rd療法群が8.2、8.4と高い改善を示したが、Rd療法群は7.0と5.4だった。悪化までの期間の中央値はD-Rd療法群が22.5カ月、Rd療法群が21.2カ月で有意差はなかったが、D-Rd療法群で改善期間が長かった。

 EORTC QLQ-C30 GHSスコアの変化を年齢別で調べたところ、75歳以上の患者においては、3サイクル時点、6サイクル時点、12サイクル時点のいずれでもD-Rd療法群でRd療法群よりも高いスコアの改善が認められた。D-Rd療法群はいずれの時点でも改善していたが、Rd療法群は3サイクル目は悪化していた。75歳未満の患者においては、D-Rd療法群とRd療法群は同様の改善を示した。

 疼痛に関してもD-Rd療法群でより早く持続的な減少が認められた。EORTC QLQ C30 Painスコアの解析で、3サイクル時点でのD-Rd療法群のスコアが-17.9、Rd療法群が-11.0で有意な差があった(p<0.05)。減少効果は12サイクル時点まで持続的に認められた。10ポイント以上の悪化までの期間の中央値は、D-Rd療法群が32.2カ月、Rd療法群が18.0カ月で有意な差があった(p=0.0017)。

 EQ-5D-5L VASスコアのベースラインから12サイクル時点での改善は両群で認められたが、12サイクル時点の改善度はD-Rd療法群で有意に高かった(p<0.05)。悪化までの期間の中央値は、D-Rd療法群が32.2カ月、Rd療法群が22.1カ月だった。Q-5D-5L utilityスコアについては、全計測時点で両群ともに改善が認められていた。

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