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2019/9/10

EGFR-TKI治療が無効となったc-Met陽性EGFR変異陽性NSCLCにc-Met抗体薬物複合体teliso-vとエルロチニブの併用が有用な可能性【WCLC2019】

横山勇生=編集委員

 EGFR-TKI治療が無効となったc-Met陽性EGFR変異陽性進行非小細胞肺癌(NSCLC)に、抗c-Met抗体薬物複合体Telisotuzumab vedotinABBV-399teliso-v)とエルロチニブの併用が有用な可能性が明らかとなった。フェーズ1b試験で、毒性は受容可能で抗腫瘍効果が認められた。9月7日から10日までスペイン・バルセロナで開催されているIASLC 20th World conference on Lung Cancer(WCLC2019)で、米University of ColoradoのD. Ross Camidge氏によって発表された。

 Telisotuzumab vedotinは、抗c-Met抗体に微小管阻害薬のモノメチルアウリスタチンEを結合させた製剤。今回発表されたのは、フェーズ1b試験でTelisotuzumab vedotinとエルロチニブを併用投与したコホートのEGFR変異陽性患者のサブグループ解析の結果。

 患者には3週おきに1回Telisotuzumab vedotin2.7mg/kgと、連日1日1回エルロチニブ150mgが投与された。c-Met陽性は中央検査でIHC-Hスコアが150以上または各施設の検査でMET遺伝子の増幅(MET/CEN7が2以上)が認められた場合、EGFR変異陽性は各施設の検査でdel19かL858R変異が見出されたものと規定された。主要評価項目は安全性と忍容性など。副次評価項目は予備的な抗腫瘍活性だった。

 c-Met陽性EGFR変異陽性NSCLC患者30人がTelisotuzumab vedotinとエルロチニブの併用投与を受けた。年齢中央値は65歳(34.0-83.0)。ECOG PS 1が22人(73%)で、EGFR変異はdel19が16人(53%)、L858Rが13人(43%)、T790Mが15人(50%)、不特定変異が1人(3%)だった。c-MetのHスコアの中央値は235(150-300)。Met遺伝子の増幅があったのは7人(23%)、ポリソミーが1人(3%)だった。治療歴数中央値は3(1-6)。29人(97%)がEGFR-TKIの投与歴があり、第3世代EGFR-TKIの投与を受けていたのは17人(57%)、直前の治療がEGFR-TKIだったのは20人(67%)だった。白金系抗癌薬ベースの2剤併用化学療法を受けていたのは20人(67%)、免疫チェックポイント阻害薬の投与を受けていたのは7人(23%)、c-Met阻害薬投与を受けていたのは3人(10%)だった。

 投薬中に多く認められた全グレードの副作用は、ざ瘡様皮疹(38%)、下痢(36%、グレード3が7%)、末梢運動/感覚神経障害(52%、グレード3が7%)、呼吸困難(31%)、倦怠感(31%)、低アルブミン血症(31%)などだった。グレード3以上の副作用で10%以上に認められたのは、肺塞栓症(14%)だけだった。

 データカットオフが2019年6月21日で、観察期間中央値は6.3カ月(1.4-13.4)だった。奏効率は33.3%(95%信頼区間:17.3-52.8)で、完全奏効が1人で得られた。奏効期間中央値は、NR(95%信頼区間:2.8-NE)、無増悪生存期間(PFS)中央値は、5.9カ月(95%信頼区間:3.7-NE)だった。第3世代EGFR-TKIの投与歴があった患者17人で奏効が得られたのは6人(35.3%)、c-Met増幅、コピー数増、ポリソミーの患者8人で奏効が得られたのは5人(62.5%)、最前の治療でEGFR-TKIを含むレジメンを受けた20人では8人(40.0%)だった。

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