このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2019/9/10

EGFR変異陽性NSCLCへのEGFR-TKI再投与は有効、1度目のTKIが副作用で中止になった患者で特に高い効果【WCLC2019】

横山勇生=編集委員

 EGFR-TKI既治療のEGFR変異陽性進行非小細胞肺癌(NSCLC)に対するEGFR-TKIの再投与は、副作用で最初のEGFR-TKIが中止になった患者と最初のEGFR-TKIで増悪した患者のどちらでも有効な可能性が明らかとなった。日本の11施設で登録された患者541人の結果をレトロスペクティブに解析した結果示された。9月7日から10日までスペイン・バルセロナで開催されているIASLC 20th World conference on Lung Cancer(WCLC2019)で、安城更生病院の高橋孝輔氏が発表した。

 研究グループは、2008年1月から2017年8月の間にEGFR-TKI投与を受けた患者のデータをレトロスペクテイブに解析し、EGFR-TKIの再投与を受けた患者について、奏効率と治療成功期間(TTF)について調べた。TTFは、前のEGFR-TKI投与が増悪で中止になった群(PD群)と副作用で中止になった群(AE)群に分けて評価された。また、EGFR-TKIの再投与を受けた患者と受けなかった患者の全生存期間(OS)についても解析された。

 国内11施設から1400人が登録された。このうち570人がEGFR-TKIの再投与を受け、541人が適格だった。最初の投与から再投与までに化学療法など他の治療を受けた患者も含まれていた。

 PD群(395人)で再投与を受けた患者の奏効率は、全体で22.4%。再投与されたEGFR-TKIはゲフィチニブが8%、エルロチニブが7.9%、アファチニブが17.7%、エルロチニブ+ベバシズマブが15.8%、オシメルチニブが51.5%だった。TTF中央値は全体で3.8カ月、再投与されたEGFR-TKIがゲフィチニブの場合は4.9カ月、エルロチニブの場合は3.2カ月、アファチニブの場合は4.3カ月、オシメルチニブの場合は14カ月だった。

 AE群で再投与を受けた患者の奏効率は全体で41.7%で、PD群よりも高かった。再投与されたEGFR-TKIはゲフィチニブが41.4%、エルロチニブが41.0%、アファチニブが33.3%、オシメルチニブが75.0%だった。AE群のTTF中央値は10.8カ月で、PD群よりも長かった。

 OSの評価はオシメルチニブを投与された患者を除いて行われた。PD群において、EGFR-TKIを再投与された患者のOS中央値は29.5カ月、再投与されなかった患者は18.5カ月で、ハザード比0.640(95%信頼区間:0.538-0.762)、p<0.0001で有意に再投与された患者で長かった。AE群において、EGFR-TKIを再投与された患者のOS中央値は50.6カ月、再投与されなかった患者は15.2カ月で、ハザード比0.281(95%信頼区間:0.186-0.426)、p<0.0001で有意に再投与された患者で長かった。

この記事を友達に伝える印刷用ページ