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2019/7/6

難治性進行大腸癌にTAS-102とベバシズマブの併用はTAS-102のみより有効な可能性、オランダの試験【WCGC2019】

横山勇生=編集委員

 難治性進行大腸癌に対して、TAS-102FTD/TPI)にベバシズマブを追加すると、TAS-102のみの場合よりも有効である可能性が明らかとなった。オランダで行われた医師主導無作為化試験であるDanish Lonsurf試験の結果、ベバシズマブの投与歴の有無に関わらず、無増悪生存期間(PFS)と全生存期間(OS)が併用した群で延長することが示されたもの。

 7月3日から6日までスペイン・バルセロナで開催されているthe ESMO World Congress on Gastrointestinal Cancer 2019(WCGC2019)で、オランダOdense university HospitalのPer Pfeiffer氏が発表した。

 Danish Lonsurf試験は、切除不能大腸癌で5FU、イリノテカン、オキサリプラチンの投与で抵抗性、不耐容の患者、RAS野生型患者の場合はセツキシマブまたはパニツムマブの投与も受けて抵抗性の患者を対象に行われた。ベバシズマブの投与歴は必須とされていなかった。2017年8月から2018年10月までに、オランダの4施設で93人が登録された。

 患者はTAS-102のみ群(47人、4週間を1サイクルとして1日目から5日目、8日目から12日目まで1日2回35mg/m2を投与)とTAS-102+ベバシズマブ群(46人、TAS-102は4週間を1サイクルとして1日目から5日目、8日目から12日目まで1日2回35mg/m2を投与、ベバシズマブは2週おきに5mg/kgを投与)に1対1で割り付けられた。患者は施設、RAS遺伝子の状態で層別化されていた。主要評価項目はPFS。副次評価項目はOSだった。

 両群の患者背景に有意な差はなかった。治療歴数2以下はTAS-102のみ群が42%、TAS-102+ベバシズマブ群が46%だった。治療歴数3はTAS-102のみ群が28%、TAS-102+ベバシズマブ群が26%、治療歴数4はTAS-102のみ群が17%、TAS-102+ベバシズマブ群が17%、治療歴数5以上はTAS-102のみ群が13%、TAS-102+ベバシズマブ群が11%だった。ベバシズマブの投与歴があったのは、TAS-102のみ群が77%、TAS-102+ベバシズマブ群が85%だった。直前の治療ラインでベバシズマブが含まれていたのは、TAS-102のみ群が43%、TAS-102+ベバシズマブ群が59%だった。

 試験の結果、PFS中央値はTAS-102+ベバシズマブ群が4.6カ月、TAS-102のみ群が2.6カ月で、ハザード比0.45、p=0.001で有意にTAS-102+ベバシズマブ群が長かった。OS中央値はTAS-102+ベバシズマブ群が9.4カ月、TAS-102のみ群が6.7カ月で、ハザード比0.55、p=0.03で有意にTAS-102+ベバシズマブ群が長かった。PFS、OSのサブグループ解析の結果、全体的にTAS-102+ベバシズマブ群が優位だった。ベバシズマブの投与歴の有無、直前の治療ラインでのベバシズマブ投与の有無に関わらずTAS-102+ベバシズマブ群が優位だった。

 TAS-102+ベバシズマブ群で有意に多く認められた副作用は好中球減少症(全グレードが85%、グレード3/4が67%、TAS-102のみ群は66%、38%)と血小板減少症(全グレードが39%、TAS-102のみ群は17%)だった。

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