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2019/7/5

進行胃癌に対する2次治療において早期の体重減少があった患者はOSが短くなる可能性【WCGC2019】

横山勇生=編集委員

 進行胃癌に対する2次治療として、ラムシルマブパクリタキセル、またはパクリタキセルを投与する場合、早期の体重減少があった患者では全生存期間(OS)が短くなる可能性が明らかとなった。ラムシルマブとパクリタキセルの併用群とプラセボとパクリタキセルの投与群を比較したフェーズ3試験であるRAINBOW試験の事後解析で、治療の種類に関わらず早期に体重減少が起きた患者は起きなかった患者よりも予後が悪かった。栄養介入による体重減少の抑制で、患者の予後が良好になる可能性が示された。

 7月3日から6日までスペイン・バルセロナで開催されているthe ESMO World Congress on Gastrointestinal Cancer 2019(WCGC2019)で、英Christie NHS Foundattion TrustのWasat Mansoor氏によって発表された。

 RAINBOW試験では、ラムシルマブとパクリタキセルの併用群には306人、プラセボとパクリタキセルの投与群には285人が割り付けられた。1サイクル(28日間)の1日目と最終日で3%以上の体重減少が見られたのは、ラムシルマブとパクリタキセルの併用群が47人(15.4%)で、プラセボとパクリタキセルの投与群は45人(15.8%)だった。

 両群の患者を合わせて、3%以上の早期体重減少が見られた患者(92人)のOS中央値は7.3カ月だったのに対して、早期の体重減少が3%未満だった患者(499人)では9.8カ月で、ハザード比0.632(95%信頼区間:0.497-0.804)、p=0.0002で有意に早期の体重減少が3%未満だった患者の方が生存期間が長かった。

 両群で奏効が見られた患者について調べたところ、3%以上の早期体重減少が見られた患者(19人)のOS中央値は10.2カ月だったのに対して、早期の体重減少が3%未満だった患者(127人)は12.6カ月で、ハザード比0.566(95%信頼区間:0.344-0.931)、p=0.0249で有意に早期の体重減少が3%未満だった患者の方が生存期間が長かった。

 治療群別で解析すると、治療の種類に関わらず早期の体重減少が3%未満だった患者の方が生存期間が長いことが分かった。ラムシルマブとパクリタキセルの併用群で、3%以上の早期体重減少が見られた患者(47人)のOS中央値は8カ月だったのに対して、早期の体重減少が3%未満だった患者(259人)では10.8カ月で、ハザード比0.707(95%信頼区間:0.503-0.995)、p=0.0467だった。プラセボとパクリタキセル投与群で3%以上の早期体重減少が見られた患者(45人)のOS中央値は5.4カ月だったのに対して、早期の体重減少が3%未満だった患者(240人)では9カ月で、ハザード比0.559(95%信頼区間:0.398-0.784)、p=0.0008だった。

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