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2019/4/13

オシメルチニブの1日1回80mg投与がEGFR T790変異を有する髄膜癌腫症に有効な可能性【ELCC2019】

横山勇生=編集委員

 第3世代EGFR-TKIであるオシメルチニブの1日1回80mg投与が、EGFRのT790変異を有する髄膜癌腫(LM)症に有効である可能性が明らかとなった。一連のAURA試験(AURA extension試験、AURA2試験、AURA17試験、AURA3試験)の参加者のうち、髄膜癌腫症患者を対象にレトロスペクティブに評価したAURA LM解析の結果、有効性を示す結果が示されたもの。4月10日から13日までスイス・ジュネーブで開催されているEuropean Lung Cancer Congress(ELCC2019)で、韓国Sungkyunkwan University School of MedicineのMyung-Ju Ahn氏によって発表された。

 一連のAURA試験では、進行NSCLC患者でEGFR-TKI投与によって増悪しT790M変異陽性となった患者にオシメルチニブ80mgが1日1回投与された。神経放射線学的盲検下独立審査によって髄膜癌腫症と判定された患者について解析が行われたAURA LM解析は、AURA3試験からの7人、プールしたAURA/AURA2試験からの7人、AURA17試験からの8人の計22人を対象に行われた。フォローアップの脳スキャンが行われ、髄膜癌腫症への画像学的な効果が神経放射線学的盲検下独立審査で、mResponse Assessment in Neuro-Oncology(RANO)-LM criteriaに基づいて判定された。評価項目は髄膜癌腫症の奏効率、奏効期間、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)だった。

 22人の患者背景は男性が41%、年齢中央値が58歳(36-80)、アジア人が82%、WHO PS 1が82%だった。細胞障害性の化学療法歴があったのは64%、放射線治療歴があったのは41%、全脳照射を受けていたのは14%。脳転移があったのは82%だった。

 投薬期間中央値は7.3カ月(2.3-16.5)だった。解析の結果、髄膜癌腫症の奏効率は55%で、髄膜癌腫症の完全奏効または部分奏効がそれぞれ6人(27%)ずつに認められた。病勢安定が8人(36%)で、疾患制御率は91%だった。髄膜癌腫症のPFS中央値は11.1カ月(95%信頼区間:4.6-NC)。観察期間中央値11.7カ月で、OS中央値は18.8カ月(95%信頼区間:6.3-NC)だった。12カ月推定OS率は65%(95%信頼区間:40-82)。

 今回確認された結果は、オシメルチニブ160mgを1日1回投与して髄膜癌腫症への有望な結果が得られたBLOOM試験と同様なものだった。

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