このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2019/1/19

肝細胞癌への1次治療でレンバチニブ投与あるいはソラフェニブ投与にかかわらず奏効患者で生存期間が延長【ASCO GI2019】

横山勇生=編集委員

 切除不能肝細胞癌(HCC)に対する1次治療として、レンバチニブ投与あるいはソラフェニブ投与にかかわらず、mRECIST評価で奏効が認められることが、全生存期間(OS)に関する独立した予後因子である可能性が明らかとなった。切除不能HCCに対するレンバチニブとソラフェニブの効果を比較したオープンラベル無作為化フェーズ3試験、REFLECTの結果をレトロスペクティブに解析し示された。1月17日から19日まで米サンフランシスコで開催されているGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO GI2019)で、近畿大学の工藤正俊氏が発表した。

 REFLECT試験は、1個以上の測定病変を持ち、Barcelona Clinic Liver CancerステージングシステムBまたはC、Child-Pugh分類Aの切除不能肝細胞癌患者に対する1次治療として、レンバチニブとソラフェニブを比較したフェーズ3試験。患者はレンバチニブ群(体重60kg以上は1日あたり12mg、60kg未満は1日あたり8mgを投与)とソラフェニブ群(1日2回400mgを投与)に1対1で割りつけられた。 レンバチニブ群には478人、ソラフェニブ群には476人が登録された。試験の結果、OSについてはハザード比が0.92(95%信頼区間:0.79-1.06)で、レンバチニブのソラフェニブへの非劣性が証明された。奏効率は研究グループによる評価で、レンバチニブ群が24.1%、ソラフェニブ群が9.2%だった。

 今回、研究グループはREFLECT試験における奏効とOSの関係を解析した。奏効の評価は、mRECISTを用いた研究グループの判定が用いられた。治療薬に関わらず奏効患者(完全奏効、部分奏効)と非奏効患者(病勢安定、増悪、不明/NE)におけるOSの中央値を比較した。感度分析として、いくつかの固定時点における奏効状態によるランドマーク解析が行われた。また、単変量、多変量のCox回帰分析で生存に関連する因子の同定も行った。

 解析の結果、全体として奏効患者(159人)のOS中央値は22.4カ月(95%信頼区間:19.7-26.0)、非奏効患者(795人)では11.4カ月(95%信頼区間:10.3-12.3)、ハザード比0.61(95%信頼区間:0.49-0.76)、p<0.001で有意な差があった。

 ランドマーク解析の結果、2カ月時点のOS中央値は奏効患者(91人)が16.5カ月(95%信頼区間:12.6-21.1)、非奏効患者(820人)が11.0カ月(95%信頼区間:9.9-12.1)、ハザード比0.75(95%信頼区間:0.57-0.98)、p=0.033だった。4カ月時点のOS中央値は奏効患者(113人)が16.8カ月(95%信頼区間:11.7-20.1)、非奏効患者(707人)が10.2カ月(95%信頼区間:9.4-11.8)、ハザード比0.72(95%信頼区間:0.56-0.92)、p=0.009だった。6カ月時点のOS中央値は奏効患者(126人)が15.8カ月(95%信頼区間:12.6-20.0)、非奏効患者(596人)が10.9カ月(95%信頼区間:8.7-12.5)、ハザード比0.73(95%信頼区間:0.57-0.93)、p=0.010だった。

 また、Cox回帰分析による多変量解析でOSの有意な予後因子として、奏効が同定された。ハザード比0.611(95%信頼区間:0.490-0.762)、p<0.0001だった。多変量解析で、OSに関連する因子として奏効以外に、肉眼的門脈浸潤、ベースラインのAFPレベル、腫瘍部位数、腫瘍の部位、HCCに対する少なくとも1種類の治療歴、治療法などが同定された。

この記事を友達に伝える印刷用ページ