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2019/1/19

肉眼的門脈侵襲がある進行肝細胞癌の初期治療に肝動注化学療法が使用できる可能性【ASCO GI2018】

横山勇生=編集委員

 肝動脈内注入(肝動注)化学療法(HAIC:Hepatic Arterial Infusion Chemotherapy)を、肉眼的門脈侵襲(MVI)がある進行肝細胞癌(HCC)の初期治療として使用できる可能性が明らかとなった。ソラフェニブとHAICを比較した日本国内での多施設大規模コホート研究の結果示された。1月17日から19日まで米サンフランシスコで開催されているGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO GI2019)で、千葉大学の小笠原定久氏によって発表された。

 コホート研究は、国内の10施設で進行HCCに対する1次治療として、ソラフェニブ投与かHAICを受けた患者を比較した。2009年6月から2016年5月までに2006人が登録された(ソラフェニブを投与された患者が1465人、HAICを受けた患者が541人)。このうちChild-Pughスコアが8以上かソラフェニブの開始用量が400mg未満であった231人を除いて、MVIの有無と肝臓外病変(EHM)の有無で4つのコホートに患者を分けた。コホート1(MVI+、EHM-)が533人、コホート2(MVI-、EHM-)が581人、コホート3(MVI+、EHM+)が215人、コホート4(MVI-、EHM+)が446人だった。

 コホート1のうち、プロペンシティスコアマッチングができたソラフェニブを投与された群172人、HAICを受けた群172人について、全生存期間(OS)の中央値を調べたところ、ソラフェニブを投与された群は9.1カ月(95%信頼区間:6.8-12.0)、HAICを受けた群が10.6カ月(95%信頼区間:9.1-14.3)で、ハザード比0.667(95%信頼区間:0.475-0.935)、p=0.018でHAICを受けた群の方がOSは改善していた。

 コホート2のうち、プロペンシティスコアマッチングができたソラフェニブを投与された群76人、HAICを受けた群76人について、OSの中央値を調べたところ、ソラフェニブを投与された群は15.4カ月(95%信頼区間:9.7-19.1)、HAICを受けた群が12.2カ月(95%信頼区間:9.9-16.5)で、ハザード比1.227(95%信頼区間:0.699-2.155)、p=0.475で両群で差がなかった。

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