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2018/12/10

パルボシクリブで進行したHR陽性進行乳癌にアベマシクリブが有効な患者が存在する可能性【SABCS2018】

横山勇生=編集委員

 ホルモン受容体(HR)陽性進行乳癌に対して、CDK4/6阻害薬パルボシクリブを投与された後に、別のCDK4/6阻害薬であるアベマシクリブを投与すると効果を示す場合があることが明らかとなった。12月5日から8日まで米・サンアントニオで開催されたサンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS2018)で、米Massachusetts General Hospital Cancer CenterのWander SA氏が発表した。

 研究グループは、2014年6月から2018年7月までにアベマシクリブの投与を受けたホルモン受容体陽性乳癌患者49人をレトロスペクティブに解析した。その結果、49人のうち12人はアベマシクリブの投与前にパルボシクリブの投与を受けていた。うち8人はCDK4/6阻害薬ベースの治療を連続的に受けており、4人は連続的ではなかった。

 12人は最初のCDK4/6阻害薬としてパルボシクリブと、レトロゾール、フルベストラント、エキセメスタン(1例のみ)を併用していた。パルボシクリブべースの投与期間は56日から781日だったが、100日未満は1例のみで7例が1年以上、2例は2年を超えていた。その後のアベマシクリブ投与は、フルベストラントとの併用か単剤(4例)で行われていた。パルボシクリブとの併用でレトロゾールを用いていた患者は、フルベストラントを併用した患者が多かった。1例のみがフルベストラントを継続して投与していた。

 12人のうち、毒性で1人が中止、増悪で7人が投薬中止となったが、4人でアベマシクリブ単剤またはアベマシクリブとフルベストラントの併用が継続している。継続している4人のアベマシクリブ投与期間は、2018年11月30日時点で178日、235日、249日、312日と長期になっていた。増悪で中止となった例のほとんどは100日以下で中止となっていたが、1例は255日間投薬を受けていた。投与を継続されている患者の中にはアベマシクリブの投与によって奏効が認められた例もあった。

 研究グループは、アベマシクリブの投与期間が120日以下の患者12人中7人(58%)は、内在的にアベマシクリブ抵抗性だった患者と判断し、5人(42%)はアベマシクリブに感受性があったと判定した。また、患者の組織、血液から得られたcfDNAのNGSによる解析ができ、CDK4/6阻害薬に内在的に抵抗性となった患者から、既に示唆されているRb遺伝子、RAS遺伝子、FGFR遺伝子の変異が見つかった。

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