このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2018/6/24

BRAF V600E変異陽性進行大腸癌へのbinimetinib、encorafenibとセツキシマブの併用は有望【WCGC2018】

横山勇生=編集委員

 治療歴数が1または2のBRAF V600E変異陽性の進行大腸癌に対して、MEK阻害薬binimetinibBRAF阻害薬encorafenib抗EGFR抗体セツキシマブの併用が有望なことが改めて示された。3剤併用療法を評価するフェーズ3試験BEACON CRCにおける、3群に無作為化割り付けされる前に行われた安全性(safety lead-in)評価のアップデートで、奏効した患者の43%で6カ月以上効果が持続し、奏効期間中央値は5.5カ月になったことが分かった。また、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)についても良好な結果が得られた。

 6月20日から23日までスペイン・バルセロナで開催されたESMO 20th World Congress on Gastrointestinal Cancer(WCGC2018)で、ベルギーUniversity Hospitals Gasthuisberg Leuven and KU LeuvenのEric Van Custem氏によって発表された。

 BEACON CRCの安全性評価は、30人が登録して行われた。患者には1日1回encorafenib 300mg、1日2回binimetinib 45mgが投与され、セツキシマブは初回のみ400mg/m2、その後は毎週250mg/m2が投与された。登録された30人のうち、29人はBRAF V600E変異陽性で、安全性は30人、効果は29人で評価した。30人の年齢中央値は59歳(38-77)、原発巣が右側が18人(60%)、治療歴数1が17人、2が13人だった。MSI-H患者が1人含まれていた。

 今回発表されたのは、2018年5月3日をデータカットオフとしたもの。30人のうち6人で投薬が継続されていた。薬剤投与期間の中央値は7.9カ月(95%信頼区間:1.0-17.4)だった。増悪で中止となったのが21人で、受容不能な副作用または忍容性なしで中止となったのが1人、死亡が1人、その他の理由が1人だった。

 試験の結果、奏効率は48%(95%信頼区間:29-67)で、完全奏効が3人で認められた。治療歴数が1の患者における奏効率は62%、2の患者では31%だった。奏効期間中央値は5.5カ月(95%信頼区間:4.1-NR)だった。ベースラインと比較評価した28人のうち、27人で腫瘍縮小が起きていた。

 PFS中央値は8.0カ月(95%信頼区間:5.6-9.3)。治療歴数が1の患者におけるPFS中央値は8.0カ月(95%信頼区間:4.0-9.3)、2の患者におけるPFS中央値は8.1カ月(95%信頼区間:4.1-10.8)だった。全員が死亡あるいは12.6カ月の観察期間を経て、OS中央値は未到達だった。1年OS率は62%。治療歴数が1の患者における6カ月PFS率が88%、12カ月OS率が63%、2の患者における6カ月PFS率が85%、12カ月OS率が62%だった。

 グレード3/4の副作用は21人(70%)に起きたが、10%以上の患者で発現したのは倦怠感、貧血、CK上昇、AST上昇だった。

この記事を友達に伝える印刷用ページ