ヤンセンファーマは10月17日、プロテアソーム阻害ボルテゾミブについて、マントル細胞リンパ腫の適応追加を承認申請したと発表した。
ボルテゾミブは既に日本では多発性骨髄腫の治療薬として承認されており、未治療および再発又は難治性の多発性骨髄腫の治療薬として投与されている。
マントル細胞リンパ腫は、通常、高齢者に発症する進行性の血液癌。日本においては、すべての悪性リンパ腫のうち約3%を占め、発症年齢中央値は60代半ば 。マントル細胞リンパ腫患者の予後は、一般的に良くなく、全生存期間中央値はおよそ3から4年、初回再発では1から2年と言われているという。
ボルテゾミブは、再発または難治性のマントル細胞リンパ腫の治療薬として、世界54カ国で承認されている。また、米国では未治療のマントル細胞リンパ腫の治療薬として追加承認を取得している。