サノフィは、9月4日、前立腺癌治療薬カバジタキセル(商品名「ジェブタナ」)を発売したと発表した。
カバジタキセルは細胞内の微小管に作用し、細胞増殖を阻害する。ドセタキセル治療後の前立腺癌患者に対して、全生存期間の延長を示した薬剤だ。
海外で実施されたフェーズ3試験(TROPIC試験)で、生存期間の中央値がミトキサントロン群の12.7カ月に対してカバジタキセル群は15.1カ月、ハザード比0.70(95%信頼区間:0.59-0.83)、p<0.0001と、全生存期間の有意な延長を示した。
用法及び用量は、プレドニゾロンとの併用において、通常、成人に1日1回、カバジタキセルとして25mg/m2(体表面積)を1時間かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量することとなっている。60mg製剤の薬価は59万3069円。