大鵬薬品工業は、5月23日、抗悪性腫瘍剤トリフルリジン・チピラシル塩酸塩(TAS-102)を26日に発売する予定であると発表した。23日に薬価収載されたことを受けてのもの。
TAS-102は、トリフルリジン(FTD)とチピラシル塩酸塩(TPI)を配合した経口のヌクレオシド系抗悪性腫瘍剤。国内フェーズ2試験の結果に基づき、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌(標準的な治療が困難な場合に限る)を対象に3月24日に国内で製造販売承認を獲得していた。
また、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌患者を対象に実施されている国際共同フェーズ3試験RECOURSEで、プラセボ投与群に対し、主要評価項目である全生存期間を有意に延長する結果が得られている。RECOURSE試験の結果に基づき、今後欧米においても申請を予定しているという。