先端医療振興財団臨床研究情報センター(TRI)は4月1日、がん診療ガイドライン「NCCNガイドライン日本語版」の肺がんガイドライン(非小細胞肺がん・小細胞肺がん)を公開した。
NCCNガイドライン(正式名称:NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology)は、全米の主要な21のがんセンターが非営利目的で結成したガイドライン策定組織 NCCN(National Comprehensive Cancer Network) によって作成された、世界的に利用されているがん診療ガイドライン。年に1回以上の改訂を行い、ウェブサイト上で配信している。
肺がんガイドラインは、大腸がん、泌尿器がんに続くもので、日本肺癌学会が監訳・監修した。また同学会が、日本の治療との相違点などに関するコメントを作成している。
ガイドラインは、がんの種類別に日本語版、日本語版に対応する英語版、学会・研究会によるコメントが閲覧できる。さらにNCCNサイトの英語最新版へリンクしている。
TRIは、2005年より米国立がん研究所(NCI) の包括的がん情報「PDQ(Physician Data Query) 日本語版」の配信を中心とした「がん情報サイト」を運営しており、「NCCNガイドライン日本語版」の配信は「PDQ日本語版」に続く情報公開となる。
「NCCNガイドライン日本語版」の肺がんガイドライン(非小細胞肺がん・小細胞肺がん)はこちらから。