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308人の予選を勝ち進んだ24人が本選に
決勝戦は徳田安春氏からの挑戦状
研修医の金メダルはチーム「オフィサー」が獲得

「全ての研修医のボトムアップ」を理念に

順天堂大学医学部総合診療科の高橋宏瑞氏

<レジデンピックの始まり>
 レジデンピック(Residenpic)は2017年4月に構想が始まり、東京ミッドタウン前のスターバックスでその名称が決まりました。レジデンピックを開催すると決めた日、我々が最初に話し合ったのはの理念でした。ただ単に研修医を集めたクイズ大会をやるのでは意味がありません。『全ての研修医のボトムアップ』、これが我々の理念です。有名研修病院だけではなく、日本中で頑張る研修医に光をあてる。そして、我々が研修医に必要と考える内容を問題に盛り込み、クイズに答えながら学びを得る機会を作ろうと決めました。

<本選までの道のり>
 予選では日本全国の研修医が参加できることを重視し、スマホで15分という気軽さを求めました。初回にも関わらず308人もの予選参加があり、そのうちの24人が本選出場となりました。正直、予選までの過程はアプリの質や問題作り、どのように広めるかなど苦悩することが多かったです。一方、本選のミーティングではみんなアイデアがあふれ、時間の問題やセッティング的に取り込めず、泣く泣く落とした内容がいくつもありました。当初は、病院対抗の本選を想定していましたが、小規模病院で頑張っている研修医が参加できないのは理念に反するということになり、個人参加型で、3人1組のチーム編成としました。

<本選について>
 本選は、5人の運営側の医師それぞれが1つのパートを持つようにし、決勝戦を徳田安春先生に仕切ってもらいました。私のパートは徳田先生を除く4人の医師に、それぞれ10点、20点、30点、50点の問題を作成してもらい、4×4の正方形となるように16問を配置しました。各チームが問題を選択し、回答する形式で、縦・横・斜めのいずれか全てを正解するとプラス20点というエンターテイメント性を持たせました。ResidenpicはResidentとOlympicの造語です。Olympicは世界最大級のエンターテイメントですので、可能な限りエンターテインメントを盛り込みました。研修医なら誰でも参加でき、エンターテイメントの要素を持った医学教育というのは、ありそうでなかった新しいものではないでしょうか?

 私の作った50点問題では、日本の総医療費を問いました。現在の日本では高齢化が進み、医療費の膨張により日本の国民皆保険の破綻が噂されています。その一方で無駄な検査、無駄な処方が世の中に溢れています。研修医の時点で最低限日本の医療費がどの程度なのか知り、Choosing wiselyを考えられる医師になって欲しいというメッセージをのせました。

<レジデンピックを振り返って>
 本選内容を変更したり、席の配置を変更したり、スライドを増やしたり減らしたりと、開催直前までバタバタしていました。しかし、終わってみると当初予想していた以上の反響をいただき、大成功だったと思います。本当はもっと未来につながる仕掛けを作りたいと話していましたが、それはまた次の機会に組み込みたいと思います。会の締めくくりに『ここで生まれた繋がりが波を作り、大きなうねりとなっていくのみたい』と徳田安春先生がおっしゃっておりました。研修医は日本医療の未来を担い、未来をつくる方々です。レジデンピックで研修医同士の横の繋がりと、我々と研修医の縦のつながりが生まれました。これからが楽しみです。

 レジデンピックに参加された研修医のみなさんにとっては、これは良い出会いの場であり、切磋琢磨する友を見つける場になったと思います。ここからが始まりです。参加者と我々運営側のSNSグループも作られました。ここで生まれたつながりがGeneralistやSpecialistの枠を超えて、未来のリーダーのつながりとなることを願います。

■1ページのQ1の回答
 2 心肺停止の目撃がなく、初期波形がPEA
 5 病着後の心エコーで心臓の自発的収縮なし

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連載の紹介

Cadetto通信
日経メディカル Online編集部の「Cadetto.jp担当」約2名(飛び入りあり)が、時に熱く時にまったりとつづるコーナー。取材のこぼれネタや企画の予告編、耳よりなイベント、面白い人&面白い話、編集部の秘密、困っていることや皆さまへのお願いなどなど、自由度高め、文章短めで参ります。時には「病院ランチ食べ歩き」などの特別企画に変身することも。

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