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若手医師・医学生100人超が大集合、United Medical Leaders summit
「医師同士婚」って実際どうですか?

AIの医療応用に必要なのは現場の医師の課題感
 では、AIの医療応用はどのようなところで実現するのでしょうか。沖山氏は、「特定部位の骨折を診断するAIなど、ピンポイントに絞った方が応用しやすい可能性があると感じています。そのためには、我々医師の現場での問題意識が重要になると感じています」と言います。

 「『医療×AIで何かデカいことをしたい!』という考え方でもいいけれど、『パーキンソン病の振戦で困っている人を何とかしたい!』というピンポイントの問題意識に絞った方がAIの可能性が広がるのではないか」と沖山氏はまとめました。

 続いて沖山氏を含めて3人の臨床医が登壇し、自領域でAIが最も活用できそうな部分を挙げました。眼科医の加藤浩晃氏は眼底検査、整形外科医の中山俊氏は骨折の画像診断との回答です。また、専門科の医師が患者を診たときに「何となく」診断がつく勘のような感覚も、カメラやセンサーなどを用いながら数値化や言語化できれば、「1人の優れた医師の感覚を広く共有できる」という期待も語られました。

お金で解決できることは迷わずする!
 後半はガラリと変わって、「医師同士婚」に関する本音トークです。医師と結婚した男女6人の医師が登壇しました。忙しい医師同士の夫婦が、会話の時間をどう確保しているかという質問に対し、救急・集中治療科10年目の坂本壮氏は、「月8回当直があるので夜は会いづらいですが、朝はお互い6時くらいに起きて一緒の時間を過ごすようにしています」と回答。糖尿病代謝内分泌内科8年目の駒井絵里氏は「夜はお互い遅く、朝も忙しくて会話している暇はないので、LINEで連絡を取ったりGoogleカレンダーで子どもの予定を共有したりしています」。なかなか時間を取れない実情を話しました。

 時間がないという話題に続き、「家事の代行サービスなどを使っているか」という質問が会場から出ると、産婦人科7年目(心療内科3年目)の小野陽子氏が「週に1時間くらい家事代行をお願いしています。家にいる時間が短いので、その間バタバタ家事をしながら会話するのではなく、家事が専門の方にお願いして会話に専念するようにしています」と回答。現在妊娠中の第2子出産後は、家事代行の依頼回数を増やすことも検討しているそうです。

 家事代行サービスなどを使うことについては、登壇した男性医師も積極的に肯定。糖尿病代謝内分泌内科1年目の本間博文氏が、「お金で解決できることは迷わずした方がいいと思っています」。循環器内科6年目の三浦光太郎氏も「ドラム洗濯機や食洗機、ロボット掃除機といった家電に投資し、お互いの負担を下げていけばいいのかなと思っています」と同調しました。

 他にも、お互いのキャリアがぶつかったり、夫婦ともに思い切り働きたいと考えた場合にどう折り合いを付けているのかという質問や、職場内にロールモデルがいることのメリットやデメリット、医師同士の結婚で良かったことなど、活発な「本音トーク」が展開されました。

 イベントを企画したUMLは、10年目以下の若手医師と医学生を対象とするコミュニティー。今後も若手医師や医学生が出身大学や診療科の枠を超えるための仲間作りを推進していくそうです。UML summitの第3回は2017年11月18日に大阪で、第4回は2018年2月頃に東京で開催予定です。

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連載の紹介

Cadetto通信
日経メディカル Online編集部の「Cadetto.jp担当」約2名(飛び入りあり)が、時に熱く時にまったりとつづるコーナー。取材のこぼれネタや企画の予告編、耳よりなイベント、面白い人&面白い話、編集部の秘密、困っていることや皆さまへのお願いなどなど、自由度高め、文章短めで参ります。時には「病院ランチ食べ歩き」などの特別企画に変身することも。

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