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ライフライン断絶下の周産期医療に奮闘する医師より

2011/03/16

 この後、石渡先生はじめ茨城県医師会の先生方は、茨城県知事に向けて以下のような要望書を出されたそうです。

東北地方太平洋沖地震による被災者に係る医療対応への支援について(要望)


 平成23年3月11日の標記地震による被災者に対しましては、当医師会会員始め全医療機関の総力を挙げてその医療対応に当たっているところですが、緊急を要する事態であることから、下記の事項について関係機関に対する指導等特段のご配慮を賜りますようお願い申し上げます。

1. 病院食及び入院患者・施設入所者への食料の確保に万全を期すこと。

2. 透析医療施設を中心に入院患者を抱える医療施設に優先的な給水の措置を講じること。

3. 計画停電の日替わり実施は手術等の治療計画を困難とすることから、一週間単位等の計画停電とすること。

4. 医療施設、介護施設等の自家発電用の軽油等並びに輸送用車両及び、職員の通勤用車両の燃料が不足していることから、その優先的確保を図ること。

5. 許可病床以上の入院患者の受け入れを許可すること。

6. 医療施設への医薬品卸業者が燃料不足のだめ医薬品搬送に支障を来たしていることから、当該業者への燃料の優先配分に特段の措置を講じること。


 石渡先生からのメールと要望書をみて、食料、水分、電力、燃料、ガソリンなどライフラインに対する被災現場のニーズの切実さを痛感しました。

 電話がつながらなくては、病院に問い合わせも出来ず、患者さんはさぞ不安でしょう。被災地からのメッセージを読むと、今必要なのは食糧、ガソリン、医薬品とのことですが、どうにかしてこれらの物資を集められないか、世界中からの義援金や寄付金が医療機関をはじめ必要とされているところに届くのにどれだけの時間がかかるのか、届けるにはどのような手段を取るのが良いのか、自分がどのような行動を起こせば良いのかを考えています。

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著者プロフィール

吉田穂波(ハーバード公衆衛生大学院リサーチフェロー)●よしだ ほなみ氏。1998年三重大卒後、聖路加国際病院産婦人科レジデント。01年名古屋大学大学院。ドイツ、英国、日本での医療機関勤務などを経て、08年ハーバード公衆衛生大学院。10年より現職。

連載の紹介

吉田穂波の「子育てしながらハーバード留学!」
米国ハーバード公衆衛生大学院で疫学の研究に従事する吉田穂波氏が、日米を往き来しながらの研究生活、子育て、臨床現場への思いなどを、女性医師として、産婦人科医として、4人の子の母親として、肌で感じたままにつづります。

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