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KUROFUNetから日本へ
プライマリケア医、家庭医のご活躍を願います

2011/03/30

 東日本大震災の被災者の皆様には、心からお見舞いを申し上げます。

 地震のことを知ったのは、11日未明(アメリカ時間)の当直中。妹の携帯電話から「大きな地震があったけど、家族はみんな無事だった」というメールが入りました。そのときはあまり実感がなかったのですが、ケーブルテレビのCNNで日本のニュースが連日連夜速報され、事の重大さが次第に分かってきました。それからはずっと毎日、日本のニュースに釘付けになっています。現在はインターネットを経由してNHKやTBSのニュースを見ることができています。

 先日、日本からアメリカへ帰る飛行機内でドクターコールがあり、初めて機内で診療を行いました。家庭医として、ある程度は自信を持って診察に応じたのですが、看護師さんがいない、機材もほとんどないという状況で、自分の無力さに愕然としました。かばんにたまたま入れてあった聴診器を胸に当ててみても、機内の雑音でかき消されて、ほとんど何も聞こえてきません。バイタルサインを取るにも一苦労。問診と、自分の経験と勘に頼るしかありませんでした。被災地などで闘っておられる医療従事者の方々は、もっと過酷な状況下にあると思います。本当に大変だと思いますが、心より応援申し上げます。

 地震の発生から2週間以上が経過し、求められる医療も亜急性期~慢性期のものに移行してきていると思われます。2005年、アメリカ南東部を襲った大型ハリケーン・カトリーナでは、被災者のプライマリケア医へのアクセスが重要な課題となりました。テキサス州の家庭医療プログラムのリポートによると、被災者の治療では、慢性疾患と皮膚感染症の薬が最も必要だったということです。日本の被災地でもこれから、内科に精通し、さらに小児、外傷、産婦人科、メンタルケアまで対応できるプライマリケア医および家庭医が活躍されることを大いに期待します。

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著者プロフィール

萩原 裕也

サウスダコタ大学家庭医療科アシスタント・プロフェッサー

2004年、山梨大卒。在学中にECFMGを取得し、卒業と同時に渡米。ミシガン州立大学の関連病院で家庭医療研修を開始。06年よりチーフレジデント。07年Pioneer Memorial Hospitalスタッフ。08年から同クリニック院長とサウスダコタ大学スタッフを兼任。アメリカ家庭医療学専門医、ホスピス・緩和医療専門医。趣味は、釣り、スキー、筋トレ、テニス。


萩原 万里子

サウスダコタ大学内科レジデント

2004年、山梨大卒。卒業と同時に結婚し、夫の裕也氏をサポートすべく共に渡米。アメリカで2児を出産し、主婦生活を満喫しつつ5年間の育児休業(?)を堪能。10年6月より現職。特技・趣味は、フランス語、料理、買い物、旅行。

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