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ACR学会速報「葉酸補給はMTXの副作用だけでなく効果も弱める?」へのご質問と回答

 米国リウマチ学会を速報した「ACR2007学会ダイジェスト」の中で、「葉酸補給はMTXの副作用だけでなく効果も弱めてしまう」という記事に対してご質問がありましたので回答します。

●質問
 日本では、妊婦への摂取を薦めている葉酸も、ロイコボリンとしてメトトレキサート(MTX)の副作用軽減のために使用されている葉酸も、区別なく葉酸と言いますが、米国では、前者をfolic acid、後者をfolinic acidと区別をしています。本記事における”葉酸”はどちらを指しているのでしょうか? また、副作用はどんなものだったのでしょうか? 発表の要旨でもかまいませんので、是非フォローをお願いします(質問原文から一部改変、省略しています)。

●回答
 掲載記事へのご質問、ありがとうございました。

 今回、ご紹介したSulli氏らの研究では、ポスターの記述、発表者の解説ともに「folic acid」としています。ご質問を受け、改めて学会終了後、本研究における葉酸補給が、(1)食事による補給、(2)葉酸サプリ(folic acid supplementation)、(3)ロイコボリンのいずれであるかをSulli氏に確認したところ、葉酸投与あり群では、MTX投与24時間後に5mgの葉酸錠(folic acid 5mg tablet)を投与したということです。

 一方、副作用については、トランスアミナーゼの上昇、赤血球体積の増加、口腔粘膜炎尿路感染虚血性心疾患などが観察されており、葉酸補給の有無による副作用の種別の違いはみられないとしています。

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