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2008. 7. 9

PRISMA、MICADO研究

早朝血圧の厳格な管理で脳血管系イベントを抑制

2008. 7. 9

PRISMA、MICADO研究

早朝血圧の厳格な管理で脳血管系イベントを抑制

関連ジャンル:

脳血管 | 高血圧

MICADO study
MICArdis Missed DOse Study

 MICADO研究は、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)テルミサルタン80mg1日1回投与時における早朝血圧降下作用を、同じくARBのバルサルタン160mg1日1回投与時と比較した研究。欧州・南アフリカ45施設で実施されたMICADO Iと米国・カナダ34施設で実施されたMICADO IIからなり、2004年6月にパリで開催された第14回欧州高血圧学会(ESH)でMICADO l、IIのプール解析結果が報告された。

 試験は、無作為化二重盲検・強制漸増(forced-titration)方式で実施された。高血圧患者(座位時の拡張期血圧95-109mmHg、24時間平均拡張期血圧≧85mmHg)に対し、1日1回投与のテルミサルタン(40-80mg)またはバルサルタン(80-160 mg)を計8週間投与した。2週間の低用量治療後に投与量を増やして4週間、高用量で治療 し、その後、患者を24時間のみ実薬、またはプラセボ(服用忘れを意味する)治療のいずれかに二重盲検化。その後さらに2週間、実薬治療した。さらに、プラセボ治療を受けた患者には実薬治療を、実薬治療を受けた患者にはプラセボ治療を行った。

 試験開始時と、2週間の実薬治療をはさんだ2回の実薬/プラセボ投与直後に、24時間自由行動下血圧測定(ABPM)を実施した。2つの試験データをプールし、intent-to-treat population分析(最初の割付けを変更しない分析)を行った。

 その結果、実薬治療後には、24時間の投薬インターバルの最終6時間における平均拡張期血圧(DBP)は、テルミサルタン投与群(447例)では7.6±7.9mmHg降下したのに対し、バルサルタン投与群(430例)では5.8±7.8mmHg降下と、両群間で有意差が認められた(p=0.0044)。同様に、最終6時間の平均収縮期血圧(SBP)降下は、テルミサルタン群11.1mmHg、バルサルタン群9.1mmHg(p=0.0066)であった。

 プラセボ投与後の24時間平均DBPの降下は、テルミサルタン群(437例)では7.2±6.5mmHgであったのに対し、バルサルタン群(431例)では5.5±6.2mmHg(p=0.0004)。24時間平均SBPの降下は、それぞれ10.7mmHg、8.7mmHg(p=0.0024)であった。24時間のDBP、SBPの平均降圧値は、すべての場合についてバルサルタン群に比べ、テルミサルタン群が大きかった。

 研究グループは結論として、テルミサルタンは血中半減期がより長いため、バルサルタンに比べて血圧コントロールが長時間持続し、次回投与の直前や服用忘れの状況においても、バルサルタンに比べ血圧コントロール効果の高いことが示されたとした。(Blood Press Monit 2004; 9: 203–210)

(頓宮 潤=メディカルライター)

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