パンデミックに挑む
2010年03月の 記事一覧
- 鳥インフルエンザ・H5N1のヒト感染例、エジプトで18例に 2010/ 3/31 WHOは3月30日、エジプトで鳥インフルエンザ・H5N1のヒト感染例が新たに2例確認されたと発表した。エジプトの感染例は今年に入って計18例となり、2009年に確認された39例の半数近くに迫っている。
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鳥インフルエンザH5N1は昨年より元気に暴れまわっている
近畿医療福祉大学 勝田吉彰氏
2010/ 3/29
「忘れちゃダメ! 鳥インフルエンザH5N1は昨年より元気に暴れまわっているんだよ!!」と世間一般に注意をうながす動きが相次いでいる。カナダ政府は海外旅行者に向けて警告を出し、米紙もしっかり報じている。国連関連のタスクフォースも関心を持つよう訴えている。WHOも注意喚起を行った。
- 新型インフルエンザのタミフル耐性株の出現頻度は1.42% 2010/ 3/26 国立感染症研究所の集計で、新型インフルエンザのタミフル耐性株の出現頻度は1.42%となった。感染研によると、これら耐性株のほとんどは、タミフルの予防投与または治療投与中の事例から散見され、現時点では耐性株がヒトからヒトへと感染伝播した例はほとんどなく、地域社会にも広がっていない。
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インフルエンザ流行 年明けから10週までのB型の検出報告は30件に
2010/ 3/25
国立感染症研究所のインフルエンザウイルス分離・検出速報によると、年明けから10週までのB型の検出報告は30件となった(図1)。昨年同時期の報告件数の3%に過ぎないものの、地域によっては、検出件数が目立ってきているところもあり注意が必要だ。
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シリーズ◆パンデミックの教訓(No.2)
国内発生以降の新型インフルエンザに対する公衆衛生対応の教訓
北里大学医学部衛生学公衆衛生学講師 和田耕治氏に聞く
2010/ 3/24
新型インフルエンザA(H1N1)2009の対策として行われた様々な対応について、多角的な検証を行うべき時期に来ている。シリーズでお届けする「パンデミックの教訓」では、対策の現場にあった人、あるいは現在も現場にいる人に教訓を語ってもらおうと思う。前回に引き続き、北里大学医学部衛生学公衆…
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シリーズ◆パンデミックの教訓(No.1)
新型インフルエンザに対する公衆衛生対応の10の教訓
北里大学医学部衛生学公衆衛生学講師 和田耕治氏に聞く
2010/ 3/19
新型インフルエンザA(H1N1)2009の対策として行われた様々な対応について、多角的な検証を行うべき時期に来ている。今後シリーズでお届けする「パンデミックの教訓」では、対策の現場にあった人、あるいは現在も現場にいる人に教訓を語ってもらおうと思う。そこで示される教訓は、新型インフルエ…
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インフルエンザ流行
定点当たり届出数が全国平均で0.51人まで減少 少数ながらB型の検出例も
2010/ 3/19
各都道府県のまとめによると、10週(3月8日から14日)のインフルエンザ定点当たり届出数は0.51人となり、前週の0.77人からさらに減少した。これで、7週連続の減少となった(図1)。ただし、富山県や佐賀県、新潟県など6県では、依然として「1人」を超えている。
- 「新型インフルエンザの初期対応の評価と提言」から 保健所の保健師の人数は「対応に十分ではなかった」が66% 2010/ 3/18 新型インフルエンザの初期対応について、現場がどのように評価しているのか。その一端が見えてきた。2009年8月14日を基点に全国510カ所の保健所を対象に行われたアンケート調査によると、保健所の保健師の人数は「対応に十分ではなかった」と回答したところが66%に上った。また、医師の人数も「対…
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パンデミックの教訓(2)
今後どうするかの教訓(lessons learned)を主眼に
北里大学医学部衛生学公衆衛生学講師 和田耕治氏
2010/ 3/15
新型インフルエンザA(H1N1)2009の流行に対して、検疫での感染者の特定、健康監視、学校閉鎖、感染予防策の教育、ワクチン接種など様々な公衆衛生対応が実行された。こうした対応についての「評価」を求める声も高まっており、今後へ向けた教訓を得るためにも様々な議論を交わすことが望ましい。…
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インフルエンザ流行
定点当たり届出数が全国平均で流行の目安「1人」を割る
2010/ 3/12
各都道府県のまとめによると、9週(3月1日から7日)のインフルエンザ定点当たり届出数は0.77人となり、2009年の33週に流行入りしてから30週ぶりに、流行の目安とされる「1人」を割り込んだ。6週連続の減少となった(図1)。ただし、佐賀県や新潟県、富山県など10県では、依然として「1人」を超えて…
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【鳥インフルエンザ・H5N1】
ヒト感染例、世界全体での致死率は27.8%まで低下
2010/ 3/11
2010年に入って確認された鳥インフルエンザ・H5N1のヒト感染例は、WHOの3月4日時点のまとめでは、エジプトで14例、ベトナムで3例、インドネシアで1例となり、計18例となった。世界全体では、昨年の73例の4分の1に留まっている。ただ、エジプトでは死亡例が3例と少なく、全体でも致死率は27.8%にま…
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◆パンデミックの教訓(1)
エビデンスに基づく公衆衛生と新型インフルエンザ
北里大学医学部衛生学公衆衛生学講師 和田耕治氏
2010/ 3/10
新型インフルエンザA(H1N1)2009の流行に対して、検疫での感染者の特定、健康監視、学校閉鎖、感染予防策の教育、ワクチン接種など様々な公衆衛生対応が実行された。こうした対応についての「評価」を求める声も高まっており、今後へ向けた教訓を得るためにも様々な議論を交わすことが望ましい。…
- カナダで新型と異なるブタ由来インフルエンザの遺伝子を含むA型インフルエンザウイルスを分離 2010/ 3/10 カナダで、新型インフルエンザであるパンデミックA(H1N1)2009とは異なるブタ由来インフルエンザウイルスと季節性インフルエンザウイルス(H1N1)の遺伝子を含む、A型インフルエンザウイルスが分離されていたことが報告された。カナダ公衆衛生局が3月3日、Infectious Diseases誌のオンライン版で…
- 鳥インフルエンザ・H5N1のヒト感染例、エジプトで新たに5例確認 2010/ 3/ 5 WHOは3月4日、エジプトで鳥インフルエンザ・H5N1のヒト感染例が新たに5例確認されたと発表した。今年に入って計14例となった。
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インフルエンザ流行
全体では5週連続の減少 前週より増加は7道県に
2010/ 3/ 5
各都道府県のまとめによると、8週(2月22日から28日)のインフルエンザ定点当たり届出数は1.36人となり、前週の1.76人から減少した。これで5週連続の減少となった。ただし、香川県、長崎県、岩手県、北海道、青森県、山口県、熊本県では、前週より増加しており、地域によっては引き続き流行への警…