米国心臓病学会学術集会(ACC.17)より SGLT2阻害薬の心保護作用は同系薬で共通 医療記録の解析でも心不全入院が39%減、CVD-REAL研究 2015年に発表されたEMPA-REG OUTCOME試験でSGLT2阻害薬エンパグリフロジンは、心血管疾患を合併した2型糖尿病患者の総死亡や心不全による入院を減少させた。米Saint Luke's Mid America Heart InstituteのMikhail Kosiborod氏らは欧米6カ国の医療記録データベースを解析。EMPA-REG OUTCOMEで認め… 2017/03/30 循環器
米国心臓病学会学術集会(ACC.17)より 置換した大動脈生体弁に血栓、TAVIでより多く 血行動態に影響しTIAも増加、抗凝固療法が奏効 置換後の大動脈生体弁には無症候性の血栓が一定の頻度で観察されるが、それを反映した弁尖の可動性低下は外科的大動脈弁置換術(SAVR)後よりも経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)後の方が高頻度で、可動性改善には抗血小板薬併用療法(DAPT)よりも経口抗凝固薬(OAC)投与の方が効果的だった… 2017/03/30 循環器
米国心臓病学会学術集会(ACC.17)より アブレーション時のダビガトラン継続投与を評価 ワルファリン継続投与より出血リスク8割減、RE-CIRCUIT試験 心房細動アブレーションの周術期に継続して経口抗凝固療法を行う場合、ワルファリンに比べ非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)のダビガトランでは出血のリスクが8割も低かったと、米Johns Hopkins Medical InstitutionsのHugh Calkins氏らが第66回米国心臓病学会学術集会(ACC.17、3月17~19日、… 2017/03/29 循環器
米国心臓病学会学術集会(ACC.17)より リバーロキサバンとP2Y12阻害薬併用は有用か 出血性イベントは従来のDAPTと同等、GEMINI-ACS-1試験 急性冠症候群(ACS)患者を対象に、非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)リバーロキサバンとP2Y12阻害薬の併用投与を従来の抗血小板薬併用療法(DAPT)と比較した、GEMINI-ACS-1試験の結果が明らかになった。主要評価項目である出血性イベントは、両群で同等だった。第66回米国心臓病学会学術集会… 2017/03/29 循環器
米国心臓病学会学術集会(ACC.17)より PCSK9抗体エボルクマブでCVリスク15%減少 心血管死亡は有意減少せず、FOURIER試験 心血管疾患(CVD)の既往がありスタチンを服用している患者に、前駆蛋白質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)阻害薬エボロクマブを上乗せ投与したところ、心血管(CV)リスクはさらに15%減少した。世界49カ国の2万7564例を対象としたFOURIER試験の結果で、米ボストン・TIMI Study Group… 2017/03/29 循環器
NEWS◎米FDA提唱の「eGFR30~40%低下」を我が国でも採用 末期腎不全の新しい代替エンドポイント案が発表 日本人慢性腎臓病(CKD)患者における末期腎不全(ESRD)の代替エンドポイント案として、「2~3年後の推算糸球体濾過量(eGFR)の30~40%の減少」が提案された。現状の代替エンドポイントである血清クレアチニンの2倍化よりも発生頻度が高く、腎エンドポイントを比較検討する臨床試験の迅速化が… 2017/02/09 腎・泌尿器
NEWS◎ADA、糖尿病の標準治療2017を発表 2型糖尿病治療、個別の薬剤費を一覧提示 米国糖尿病学会(ADA)は12月15日、米国における糖尿病治療ガイドラインと位置付けられる「Standards of Medical Care in Diabetes」の2017年版を発表した。2017年版では、2016年にADAが発表した新しいガイドラインを反映するとともに、メンタルケア、医療へのアクセス、治療の個別化の推進、低血… 2016/12/19 代謝・内分泌
米国心臓協会学術集会(AHA2016)より PCSK9抗体エボロクマブで冠動脈プラーク退縮 GLAGOV試験 スタチンによる積極脂質低下療法で認められた冠動脈プラークの退縮は、前駆蛋白質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)阻害薬エボロクマブの投与によっても観察されることが明らかになった。血管内超音波検査(IVUS)を用いてエボロクマブによる動脈硬化の進展抑制を検証したGLAGOV試験の結… 2016/11/29 循環器
米国心臓協会学術集会(AHA2016)より 補助人工心臓HeartMate3、6カ月成績は良好 MOMENTUM3試験 非接触遠心ポンプ型の植え込み型左心補助人工心臓(LVAD)であるHeartMate3の安全性をHeartMate2と比較するMOMENTUM3試験の中間解析から、脳卒中転帰不良およびLVADの置換や抜去に伴う再手術の複合エンドポイント回避率はHeartMate3の方が有意に良好だったと、ハーバード大学医学部の関連病院であ… 2016/11/29 循環器
米国心臓協会学術集会(AHA2016)より 3~6カ月に1回の投与でLDL-C半減が持続 PCSK9合成阻害薬inclisiranの第2相試験ORION-1中間解析 PCSK9の合成を阻害するという新しい機序の薬剤、inclisiranの開発が進んでいる。その第2相試験ORION-1の中間解析から、同薬の単回投与で3~6カ月間LDL-Cは半減し、安全性や認容性に大きな問題はないことが明らかになった。既に上市されたPCSK9の抗体製剤よりも、投与頻度が少なく安価な治療薬とし… 2016/11/29 循環器
米国心臓協会学術集会(AHA2016)より 10年追跡もアスピリンにCV一次予防効果認めず 日本人糖尿病患者を対象としたJPAD2試験の結果 日本人2型糖尿病患者に対する低用量アスピリンの心血管一次予防効果を検討したJPADの延長試験である、JPAD2の結果がまとまった。ランダム割り付けしたJPADの期間と合わせた計10.3年の追跡でも、アスピリンによる心血管イベントの一次予防効果は認められなかった。米国心臓協会学術集会(AHA2016、… 2016/11/24 循環器
米国心臓協会学術集会(AHA2016)より ダビガトラン中和剤、多数例での解析結果発表 RE-VERSE AD試験 非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)ダビガトランの特異的中和剤であるイダルシズマブの第3相試験として行われているRE-VERSE ADから、2015年にNew England Journal of Medicine誌に掲載された中間解析に次ぐ多数例での解析結果を、米トーマスジェファーソン大学のCharles V Pollack Jr.氏らが米… 2016/11/24 循環器
米国心臓協会学術集会(AHA2016)より 遺伝子多型の情報でPCI後の抗血小板薬を選択 CYP2C19機能喪失型の患者へのクロピドグレル常用量は高リスク 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の抗血小板療法に際し、クロピドグレルを代謝活性化するCYP2C19遺伝子が機能喪失型の患者に同薬を常用量で投与した場合、この遺伝子多型の影響を受けない抗血小板薬を投与した場合に比べて複合心血管イベント(MACE)のリスクは2.2倍に上ったと、米フロリ… 2016/11/24 循環器
米国心臓協会学術集会(AHA2016)より AF患者へのPCI後のDAPT、最適なレジメンは? PIONEER AF-PCI試験 非弁膜症性心房細動(NVAF)で経口抗凝固療法を受けている患者に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)治療では、ステント留置後の抗血小板薬併用療法(DAPT)導入により抗血栓薬の3剤併用となり、出血リスクの増大が問題となっていた。米ハーバード大学のC. Michael Gibson氏らは、非ビタ… 2016/11/22 循環器
米国心臓協会学術集会(AHA2016)より COX2阻害薬セレコキシブ、心血管リスク高めず PRECISION試験 シクロオキシゲナーゼ(COX)2を選択的に阻害する非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)のrofecoxib(国内未発売)が、心血管イベントのリスクを高めるとして米国で発売中止に至ったのが2004年。当然、他のCOX-2阻害薬の心血管安全性が問題となった。これを検証するために同じCOX-2阻害薬に分類される… 2016/11/22 循環器
米国心臓協会学術集会(AHA2016)より 蘇生ガイドラインの改訂に従い転帰良好率が改善 2000年以降、国際蘇生連絡委員会(ILCOR)は5年ごとに心肺蘇生と循環器救命処置に関する勧告を発表し、我が国の「JRC(日本蘇生協議会)蘇生ガイドライン」もそれに合わせて改訂されている。ガイドラインの改訂に従い、成人の院外心停止症例で転帰良好となる率は有意に改善していることが明らかに… 2016/11/22 循環器
日本高血圧学会(JSH2016)より 血清尿酸高値は高血圧新規発症の危険因子に 血圧が正常な日本人約1万2000人を3年間追跡した研究から、血清尿酸高値は高血圧新規発症の独立した危険因子になることが分かった。群馬大学医学部附属病院臨床試験部の大山善昭氏らが、第39回日本高血圧学会総会(9月30日~10月2日、仙台開催)で報告した。尿酸値1mg/dL上昇による高血圧新規発症… 2016/10/20 循環器
日本高血圧学会(JSH2016)より 降圧薬服用高齢者のフレイル、血圧低値ほど高率 80歳以降の高齢者に対する過降圧はフレイルをもたらす可能性のあることが分かった。高齢者長期縦断疫学研究SONICの一環として、70歳、80歳、90歳の高齢者計2245人を対象に行われた横断的検討で得られた結果だ。大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻総合ヘルスプロモーション科学の樺山舞氏らが、… 2016/10/20 循環器
日本高血圧学会(JSH2016)より 睡眠時無呼吸患者の夜間昇圧に腎除神経は有効 24時間にわたる血圧コントロールの重要性を強調する自治医科大学循環器内科学の苅尾七臣氏は、第39回日本高血圧学会総会(9月30日~10月2日、仙台開催)で、「次世代時間降圧療法の課題整理」と題する教育講演を行った。その中で同氏は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)でみられる睡眠中の急激… 2016/10/20 循環器
日本高血圧学会(JSH2016)より LCZ696は降圧とともに腎障害や心不全を改善 アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)の作用とともに、ナトリウム利尿ペプチドの分解酵素である中性エンドペプチダーゼ(NEP)のネプリライシンを阻害する作用を有するアンジオテンシン受容体・ネプリライシン阻害薬(ARNi)のLCZ696。今、同薬剤が持つ臓器保護作用に注目が集まっている。第39… 2016/10/18 循環器
日本高血圧学会(JSH2016)より フレイルな高齢者の降圧治療は転倒予防を重視 高齢外来患者の転倒リスクは、服用薬剤数が5剤以上でオッズ比4.5に達する――。東京大学医学部附属病院老年病科の小島太郎氏は、第39回日本高血圧学会総会(9月30日~10月2日、仙台開催)で、降圧薬など生活習慣病治療薬を中心とした服用薬剤数が増えるほど、高齢患者の転倒リスクが高まることを… 2016/10/18 循環器
日本臨床内科医学会より 70歳以上でもアスピリンに一次予防効果認めず JPPP試験後付解析、ただし低HLD-Cの男性では有益の可能性 第30回日本臨床内科医学会(10月9~10日、東京開催)で日本臨床内科医会常任理事の菅原正弘氏は、心血管イベント高リスクの高齢者(60~85歳)を対象に低用量アスピリン(100mg/日)の心血管一次予防効果を検証したJPPP試験から、70歳以上の対象者を抽出した後付解析(JPPP-70)の結果を発表した… 2016/10/17 循環器
日本心臓病学会(JCC2016)より 非糖尿病者のMACCE予測に1,5-AG測定が有効 非糖尿病者において、血中の1,5-アンヒドロ-D-グルシトール(1,5-AG)濃度はMACCE(死亡、非致死性心筋梗塞、脳卒中、心血管疾患による入院)の予測に有用なマーカーであることが示された。東邦大学医療センター大橋病院循環器内科の池田長生氏が、第64回日本心臓病学会学術集会(9月23~25日、東… 2016/10/14 循環器
日本高血圧学会(JSH2016)より SGLT2阻害薬の降圧はループ利尿作用による 「利尿薬との併用は過度の脱水や血圧低下招くため避けるべき」 第39回日本高血圧学会総会のシンポジウムで旭労災病院の木村玄次郎氏は、SGLT2阻害薬が持つ降圧機序に関する最新の知見を紹介した。同薬による降圧は主にループ利尿作用によるものであり、降圧を介した血行動態系の改善に代謝系の改善が加わることで、糖尿病患者の心血管リスク抑制が期待されると… 2016/10/11 循環器
日本心臓病学会(JCC2016)より 左心耳閉鎖デバイス、米実臨床の初期成績は良好 左心耳閉鎖デバイスWATCHMANが米国で承認され、1年あまりが経過した。シーダーズ・サイナイ医療センターでは、承認後から2016年1月までに101例にWATCHMANを留置。その初期成績は良好で、これまでの臨床試験と同様な長期成績が米国の実臨床でも期待できると、倉敷中央病院循環器内科の久保俊介氏が… 2016/10/07 循環器
日本心臓病学会(JCC2016)より 外来心不全患者のフレイル評価は6つの質問で 外来に訪れる高齢心不全患者のフレイル評価を行う際、質問6項目からなる問診票(フレイルスコア)を用いることは簡便かつ有用な手段であることが分かった。聖マリアンナ医科大学循環器内科の鈴木規雄氏らが、第64回日本心臓病学会学術集会(9月23~25日、東京開催)で発表した。… 2016/10/07 循環器
日本心臓病学会(JCC2016)より PCI施行後の抗血栓薬3剤併用、いつまで行う? 心房細動などの合併のため、経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)後に抗血小板薬2剤(DAPT)と経口抗凝固薬(OAC)の3剤併用が必要となるケースが増えている。これらの出血リスクが高い症例に対して3剤併用となる期間を2週~3カ月間に短縮し、その後チエノピリジン系抗血小板薬とOACの2剤併… 2016/10/06 循環器
JDS2016より 日本人糖尿病患者の平均死亡時年齢、3.5歳延長 2001~10年時の学会委員会調査結果まとまる 2001~2010年の10年間における日本人糖尿病患者の平均死亡時年齢は、その前の10年間に比べ、男性で3.4歳、女性で3.5歳延びたことが、日本糖尿病学会の「糖尿病の死因に関する調査委員会」による調査で分かった。この間の日本人の平均寿命の延びを明らかに上回った。同委員会委員長で愛知医科大学… 2016/06/14 代謝・内分泌
JDS2016から トホグリフロジンによる糖尿病腎症改善効果 第2期以降で対数変換UACR値が50%低下 SGLT2阻害薬のトホグリフロジン(以下、TOFO)の投与によって糖尿病腎症の改善が期待できることが、同薬剤の4つの臨床試験の併合解析から明らかになった。聖マリア病院(久留米市)糖尿病センターの布井清秀氏らが、第59回日本糖尿病学会年次学術集会(5月19~21日、京都)で報告した。TOFO投与に… 2016/06/09 代謝・内分泌
JDS2016より SGLT2阻害薬は高齢患者でも一貫した効果 体重減少と食後血糖改善から大血管症の発症抑制に期待 SGLT2阻害薬の投与によって高齢糖尿病患者でも非高齢患者と同等の体重減少や食後血糖の改善が見られたことから、特に高齢患者では大血管症の発症・進展抑制への寄与が期待できそうだという。一方、高齢者ではHt、電解質、腎機能などには注意が必要とした。石丸安世記念熊谷ディアベテスクリニック… 2016/06/09 代謝・内分泌
JDS2016より 高齢糖尿病患者、女性では半数がフレイルに該当 サルコペニアも19%と一般高齢者より高率 自施設に通院する60~80歳の高齢糖尿病患者では、要介護となるリスクの高いフレイルの状態にある患者が約3分の1を占め、女性に限ると約50%に達していたと、京都大学医学部人間健康科学科の東佳穂氏らが第59回日本糖尿病学会年次学術集会(5月19~21日、京都市)で報告した。サルコペニアも19.2%… 2016/06/08 代謝・内分泌
JDS2016より ペン型インスリン空打ちは下向き1単位が合理的 「上向きで2単位」はバイアル製剤や初期ペン型注射器の名残 ペン型インスリン注射器では注射前に空打ちが求められ、メーカーの使用説明書などには、針先を上に向けて2単位(一部では3単位)出すよう記載されている。これに対して防衛医科大学校総合臨床部の田中祐司氏らは、第59回日本糖尿病学会年次学術集会(5月19~21日、京都)で、「下向き1単位の方が… 2016/06/08 代謝・内分泌
JDS2016より 医療費負担「非常に重い」と感じる患者が増加 小児期発症1型糖尿病患者の成人後の生活実態調査 小児期に1型糖尿病を発症した患者は成人後、どのような生活を送っているのか――。全国38施設を通じて行われた患者に対する調査の結果、就業率や既婚者の割合は一般人口と差がなかったが、糖尿病関連医療費を「非常に重い負担に感じる」患者がほぼ半数を占め、約20年前に行われた同様な調査の2倍… 2016/06/08 代謝・内分泌
NEWS 日本糖尿病学会、SGLT2阻害薬の勧告を改訂 特定使用成績調査の結果や臨床経験の蓄積に基づき更新 日本糖尿病学会「SGLT2阻害薬の適正使用に関する委員会」は5月12日、「SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」の新たな改訂を発表した。2014年6月のRecommendationの発表、同年8月の改訂に次ぐもの。高齢者特定使用成績調査(発売後3カ月間に投与した高齢者全例を対象)の結果は治験時の… 2016/05/18 代謝・内分泌
STROKE2016・日本脳卒中学会より 包括的脳卒中ケアは死亡率や機能予後を改善 DPCデータを解析したJ-ASPECT Studyの結果 包括的脳卒中ケアの指標であるOCI(Organized Care Index)は、我が国の脳卒中診療においても院内死亡や機能予後と強い関係を認めることが明らかになった。J-ASPECT Studyの参加施設から提供されたDPC(診断群分類)データを用いて解析した結果で、国立循環器病研究センターの西村邦宏氏らが第41… 2016/05/09 循環器
STROKE2016・日本脳卒中学会より NOAC服用AF患者の心原性脳塞栓、その実態は 発症者の8割は低用量例、済生会脳卒中データベースの解析 心房細動(Af)で新規経口抗凝固薬(NOAC)を服用中に心原性脳塞栓を発症した患者は、NOACが低用量で投与されているケースが多く、通常量投与例より予後も悪い傾向にあることが分かった。済生会脳卒中グループを構成する全国の37施設から4000例以上が登録されたデータベースに基づく検討結果で、… 2016/04/28 循環器
STROKE2016・日本脳卒中学会より tPA・エダラボン同時投与、早期再開通率増えず 脳梗塞急性期での投与タイミングを比較したYAMATO研究の結果 脳梗塞急性期でtPA(アルテプラーゼ)治療を行う際、tPA投与前または同時のエダラボン投与は、tPA後の同薬投与と比較して、早期再開通率や機能予後を改善しないことが明らかになった。多施設共同前向きランダム化比較試験YAMATOの結果で、第41回日本脳卒中学会総会(4月14~16日、札幌開催)で日… 2016/04/22 循環器
JCS2016より 新規MR拮抗薬finerenone、高用量でBNP改善 日本人収縮性心不全患者を対象としたARTS-HF Japanの結果 ステロイド骨格を持たない新規鉱質コルチコイド受容体拮抗薬(MR拮抗薬)のfinerenoneは、比較的高用量を用いた場合に収縮性心不全(HFrEF)患者のNT-proBNP値を改善する可能性が示された。安全性のプロファイルは対照薬エプレレノンと同等だった。日本人HFrEF症例を対象に、同薬の有効性と安全性… 2016/04/06 循環器
JCS2016より 実臨床でのトルバプタン長期投与、その評価は 安全性は確認されるも効果は小幅、レスポンダーに限定を 我が国の実臨床では、既存利尿薬に抵抗性のうっ血性心不全に対して、長期予後の改善を目的にバゾプレシンV2受容体拮抗薬トルバプタンを15日以上投与する場合が少なくない。しかし、長期投与に関するエビデンスは乏しい。そこで富山大学大学院内科学第二講座の絹川弘一郎氏らは、市販後調査(SMILE… 2016/04/06 循環器
JCS2016より リバーロキサバンPMS、低用量でイベント増加 約9000例を6カ月間追跡したXaPASSの中間解析結果 非弁膜症性心房細動(NVAF)に対する新規経口抗凝固薬(NOAC)リバーロキサバンの市販後調査(PMS)として行われている国内前向き観察研究XaPASSの中間解析結果を、第80回日本循環器学会学術集会(JCS2016、3月18~20日、仙台市)で東邦大学内科学講座循環器内科学分野の池田隆徳氏らが報告した。… 2016/04/06 循環器
JCS2016より NOAC使用群では血栓塞栓症、大出血が著明低下 J-RHYTHMレジストリー延長試験の結果 心房細動患者を登録したわが国の多施設前向き観察研究J-RHYTHMレジストリーの延長試験(J-RHYTHMレジストリー2)から、経口抗凝固薬(OAC)非投与群と比べた新規経口抗凝固薬(NOAC)投与群の血栓塞栓症オッズ比は0.42、大出血オッズ比は0.53と、いずれも著明に低くなっていることが明らかになっ… 2016/03/30 循環器
JCS2016より 東日本大震災、津波高被害地域で突然死増加 震災前の1.4倍に、長期間かつ悉皆性の高い調査で判明 東日本大震災で津波により甚大な被害を受けた岩手県沿岸南部では突然死の増加傾向が続き、2013年には震災前の1.4倍と有意に増加していたことが分かった。岩手医科大学心血管・腎・内分泌内科分野の田中健太郎氏らnの解析結果で、突然死の標準化発症比(SIR)は各市町村における津波による死者数や… 2016/03/30 循環器
JCS2016より 我が国のTAVI実臨床成績、30日死亡は1.2% ハイリスク患者少なくないと推測されるも結果は良好 我が国で経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)が行われた患者の30日死亡率は1.2%で、欧米に比べて良好であることが分かった。我が国のTAVI施行例を全例登録している、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)関連学会協議会による解析。大阪大学大学院心臓血管外科の鳥飼慶氏らが、第80回日本循環… 2016/03/30 循環器
NEWS◎第46回日本心臓血管外科学会 慢性B型解離への血管内治療、承認の条件は 学会初のタウンホールミーティングで方向性を議論 第46回日本心臓血管外科学会学術総会で、慢性B型大動脈解離に対するステントグラフトの早期承認に向けたタウンホールミーティングが開催された。大動脈疾患の治療に携わる医師、医薬品医療機器総合機構(PMDA)、メーカーの三者が集まって、承認審査に必要な臨床データをどう作っていくか公開の場… 2016/02/26 循環器
JSH2015より 高血圧発症予防、禁煙後の体重増加に注意を 禁煙後に3kg以上体重が増加した人の高血圧発症リスクは、非喫煙者で体重増加がなかった人の約3倍に上っていたと、日本医科大学大学院衛生学公衆衛生学の西城由之氏らが第38回日本高血圧学会総会(10月9~11日、開催地:松山市)で発表した。企業健診受診者の追跡結果で、禁煙後に体重増加がみられ… 2015/11/02 循環器
JSH2015より マンシェットを使わず光センサーで血圧を測定 マンシェットを使わず、光センサーにより測定した脈波から血圧値を求めるという新たな血圧測定法の開発が進められている。大東文化大学スポーツ・健康科学部の山崎まどか氏と光産業創成大学院大学光医療・健康分野の江田英雄氏は第38回日本高血圧学会総会(10月9~11日、開催地:松山市)で、同法… 2015/11/02 循環器
JSH2015より 微量アルブミン尿、高血圧者のみ心血管リスクに 微量アルブミン尿は脳・心血管疾患発症の独立した危険因子と見なされているが、非高血圧者ではリスクにならない可能性があるという。東北労災病院高血圧内科の金野敏氏らが、「亘理町研究」の対象である一般住民を高血圧の有無で2群に分けて検討した結果、明らかになった。同氏らが第38回日本高血… 2015/11/02 循環器
JSH2015より 家庭血圧は朝測定の方が脳卒中予測能に優れる J-HOPの解析結果 家庭血圧の測定機会は朝(排尿後、朝食前)もしくは晩(就寝前)が一般的だが、心血管イベントの予測能に差があるかは明らかではない。自治医科大学循環器内科学の星出聡氏らは第38回日本高血圧学会総会(10月9~11日、開催地:松山市)で、日本人の外来通院高血圧患者を対象としたJ-HOPの解析で… 2015/10/30 循環器
JSH2015より 日本人糖尿病患者の降圧目標、140/90が妥当 JPAD2の解析結果 糖尿病合併高血圧患者の降圧目標は、我が国の「高血圧治療ガイドライン」(JSH2014)では130/80mmHg未満とされている。しかし、日本人2型糖尿病患者を対象にアスピリンの心血管イベント一次予防効果を検討したJPADの延長試験「JPAD2」の解析では、140/90mmHg未満が妥当である可能性が示された。熊… 2015/10/30 循環器
JSH2015より 臥位高血圧は心血管病、特に脳卒中のリスクに 久山町研究から判明 臥位高血圧が心血管病、特に脳卒中発症の有意な危険因子になることが明らかになった。一般住民を対象としたコホート研究である久山町研究による知見で、九州大学大学院環境医学の坂田智子氏らが第38回日本高血圧学会総会(10月9~11日、開催地:松山市)で発表した。… 2015/10/30 循環器
欧州ルポ◎サノフィがドイツの生産施設を公開 1世紀にわたりインスリンとともに歩む開発拠点 持効型インスリンであるインスリングラルギンの300単位/mL製剤(商品名ランタスXR)発売に合わせ、サノフィがドイツ・フランクフルトにあるインスリン製剤の生産施設を公開した。同社が販売するるインスリン注射剤は全てここで作られ、世界各国に輸出されている。ペン型注射器にプレフィルドされ… 2015/10/05 代謝・内分泌
EASD2015速報 2型糖尿病、血糖管理と認知症リスクにJカーブ HbA1c 7~8%でリスクは最小に スウェーデンのNational Diabetes Registry(NDR)を用いて、登録時に認知症と診断されていない35万人あまりの2型糖尿病患者を追跡したコホート研究から、血糖コントロールと認知症発症リスクの間にはJカーブの関係が観察されたと、第51回欧州糖尿病学会(EASD2015、開催地:ストックホルム)で同… 2015/09/28 代謝・内分泌
EASD2015速報 糖尿病患者の片足立ち時間、末梢神経機能と関連 同時間が短い患者は身体能力のチェックが不可欠 目を開いたまま片足で何秒立っていられるかという「開眼片足立ち時間」の短縮は、2型糖尿病患者における末梢神経機能低下の独立した危険因子になっていることが明らかになった。開眼片足立ち時間と、末梢神経機能の指標である腓腹感覚神経伝導速度、腓骨運動神経伝導速度、心電図RR間隔変動係数(… 2015/09/25 代謝・内分泌
EASD2015速報 メタ解析が示す「早食いは太りやすい」の実像 BMIは1.78増加、肥満のリスクは2.15倍に 食事の早食いはBMIの増加や肥満と結びついていることが、疫学研究のメタ解析から明らかになった。第51回欧州糖尿病学会(EASD2015、開催地:ストックホルム)で、九州大学大学院総合コホートセンターの大隈俊明氏らが発表した。… 2015/09/24 代謝・内分泌
EASD2015速報 エンパグリフロジンで心血管リスクが14%減少 心不全入院のリスクは35%減、EMPA-REG OUTCOME試験の結果 第51回欧州糖尿病学会(EASD2015、開催地:スウェーデン・ストックホルム)で9月17日、SGLT2阻害薬エンパグリフロジン(商品名ジャディアンス)の心血管安全性を評価した大規模ランダム化比較試験「EMPA-REG OUTCOME」の結果が発表された。… 2015/09/18 代謝・内分泌
特集◎再考迫られる冠ステント後の抗血小板療法 vol.4 悩ましい抗凝固薬と抗血小板薬の3剤併用 DAPTで解決すべきもう1つの大きな課題が、心房細動などにより抗凝固薬を服用している患者にDAPTが必要となった場合のレジメンだ。我が国のガイドラインでは、抗血栓薬3剤併用に関する具体的な推奨はない。… 2015/08/25 循環器
特集◎再考迫られる冠ステント後の抗血小板療法 vol.3 DAPT後にチエノピリジンを残すという選択 DAPT後の抗血小板療法として、ガイドラインではアスピリン単剤を推奨している。ところが最近は、チエノピリジン系薬を残す循環器医が増えてきたという。アスピリンは消化管出血だけでなく、脳出血のリスクも増やすことが報告されているためだ。… 2015/08/24 循環器
NEWS エンパグリフロジンで心血管リスク有意減少 CVアウトカム試験で初めて優越性を示したEMPA-REG 独ベーリンガーインゲルハイム社と米イーライリリー社は8月20日、糖尿病治療薬エンパグリフロジン(商品名ジャディアンス)の心血管安全性を評価した大規模臨床試験「EMPA-REG OUTCOME」(以下、EMPA-REG)において、主要評価項目(心血管死亡、非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中の複合)で対照群… 2015/08/21 代謝・内分泌
特集◎再考迫られる冠ステント後の抗血小板療法 vol.2 低リスク症例なら3カ月間のDAPTも選択肢に 一方、short DAPTが可能かを判断する手掛かりとなる日本人のエビデンスが最近、発表された。京都大学を中心に58施設が参加したSTOPDAPTだ。同試験では、ザイエンスによる治療を受け、チエノピリジン投与期間(=DAPT期間)を3カ月間に短縮できると担当医が判断した1525症例を、前向きに12カ月間追… 2015/08/21 循環器
特集◎再考迫られる冠ステント後の抗血小板療法 vol.1 短期化に待ったを掛けたDAPT Studyの波紋 薬剤溶出ステント(DES)留置後の抗血小板療法が、大きく変わろうとしている。ステント血栓症の予防を目的として一律に長期間行っていた抗血小板薬併用療法(DAPT)は、心筋梗塞の再発リスクや出血リスクを考慮して患者ごとに期間や薬剤を決める、テーラーメード化が必要になる。抗凝固療法と併用… 2015/08/20 循環器
インタビュー◎中川義久氏(天理よろづ相談所病院) ステント留置後の抗血小板療法は個別化すべき 第二世代DESで遠隔期ステント血栓症は激減、DAPTの目的は二次予防へ 再狭窄率を劇的に減らした薬剤溶出ステント(DES)だが、予期せぬ“アキレス腱”となったのがステント血栓症だ。留置後数年たっても一定の割合で発生することから、長期間の抗血小板薬併用療法(DAPT)が必須とされた。ところが第二世代のDESの登場でステント血栓症のリスクが1桁も低くなったこと… 2015/07/23 循環器
ADA2015速報 糖尿病セルフケア指導に関するガイドライン発表 療養指導士、栄養士の団体と共同で作成 米国糖尿病学会(ADA)は米ボストンで開催された第75回学術集会の初日となる6月5日、主に成人の2型糖尿病患者を対象にした、セルフケアの指導に関するガイドライン(Diabetes Self-management Education and Support in Type 2 Diabetes)を発表した。… 2015/06/18 代謝・内分泌
STROKE2015・日本脳卒中学会より 脳梗塞の血管内治療、手技時間が機能転帰と関連 RESCUE-Japanのデータ解析で確認 主幹動脈閉塞を原因とする急性期脳梗塞の血管内治療において、穿刺から手技終了までの時間(手技時間)の短縮が機能転帰を改善させることが、我が国の前向き登録研究であるRESCUE-Japanの副次解析から確認された。ステント型の血栓回収デバイスが未承認の時期の成績だが、手技時間が105分を超える… 2015/04/23 循環器
STROKE2015・日本脳卒中学会より 就寝前SBP高値は脳梗塞患者の予後不良因子に 早朝血圧に劣らぬ予後予測能持つ就寝前血圧 就寝前の収縮期血圧(SBP)高値は、非心原性脳梗塞患者の予後不良因子として早朝SBPに劣らない予測能を持つことが分かった。京都桂病院(京都市西京区)脳神経内科の山本康正氏らが、3月26~29日に広島市で開催されたSTROKE2015(第40回日本脳卒中学会、第44回日本脳卒中の外科学会、第31回スパズ… 2015/04/23 循環器
STROKE2015・日本脳卒中学会より 見逃されやすい脳卒中後のうつ 多くはうつ病の手前の適応障害、ケアの視点が重要に 「脳卒中後は、約4割の患者に認知機能の低下や気分の落ち込みといったうつ症状が出現する。しかし、これらが身体疾患の症状とされていたり、大病の後に気分が落ち込むのは当然といった誤った認識から見過ごされ、適切な治療につながっていないことがよく見られる――」。… 2015/04/23 循環器
STROKE2015・日本脳卒中学会より リバーロキサバンのPMS中間解析結果まとまる 実臨床では半数が低用量投与、出血リスク重視か STROKE2015(第40回日本脳卒中学会、第44回日本脳卒中の外科学会、第31回スパズム・シンポジウムの合同開催、3月26~29日、広島市)で国立循環器病研究センターの峰松一夫氏らは、新規経口抗凝固薬(NOAC)であるリバーロキサバン(イグザレルト)について、市販後調査として行われている特定使用… 2015/04/22 医薬品
STROKE2015・日本脳卒中学会より スタチンの脳卒中再発予防効果は病型で異なる アジア人を対象にした初のRCTであるJ-STARS試験の結果 スタチンは脳卒中全体の再発率を低下させなかったが、病型別でみるとアテローム血栓性脳梗塞のリスクを有意に低下させた。アジア人を対象にスタチンの脳卒中再発予防効果を検討した、J-STARS(Japan Statin Treatment Against Recurrent Stroke)試験の結果だ。3月26~29日に広島市で開かれたSTRO… 2015/04/22 循環器
STROKE2015・日本脳卒中学会より 今後の脳卒中治療の理念示す「広島宣言」発表 団塊世代の高齢化で患者急増、総力を結集した対応が必要に 団塊世代の高齢化によって今後10年間で患者の急増が予想される脳卒中に対し、医療・福祉関連スタッフは行政の協力や市民の理解を得ながら、総力を結集して闘っていかなければならない――。 2015/04/21 循環器
STROKE2015・日本脳卒中学会より 脳卒中治療ガイドライン改訂版、6月発行予定 ガイドライン委員会長の小川彰氏が現状を報告 6年ぶりの改訂となる『脳卒中治療ガイドライン2015』の概要について、3月26~29日に広島市で開催されたSTROKE2015(第40回日本脳卒中学会、第44回日本脳卒中の外科学会、第31回スパズム・シンポジウムの合同開催)で、日本脳卒中学会・脳卒中ガイドライン委員会委員長の小川彰氏(岩手医科大学学… 2015/04/21 循環器
NEWS◎ADAとEASD、特に欧州の制度の早急な改革を求める インスリンポンプの安全性評価に関し共同声明 米国糖尿病学会(ADA)と欧州糖尿病学会(EASD)は3月16日、インスリンポンプの承認前後の安全性評価について、規制当局やメーカーだけでなく、医師や学会など関係する組織全てがかかわる抜本的な改革が必要であるとの共同声明を発表した。声明は同日、両学会の学術誌であるDiabetes CareおよびDiab… 2015/03/17 代謝・内分泌
NEWS SGLT2阻害薬、添付文書の重大な副作用に脱水を追加 未発売のエンパグリフロジン含め6成分7製品全てで改訂指示 現在、我が国で承認されている全てのナトリウムグルコース共輸送担体(SGLT2)阻害薬(6成分7製品、未発売のエンパグリフロジン[商品名ジャディアンス]を含む)の添付文書が改訂され、使用上の注意の「慎重投与」の項に「脱水を起こしやすい患者(血糖コントロールが極めて不良の患者、高齢者、… 2015/01/13 代謝・内分泌
NEWS 米国糖尿病学会、糖尿病の標準治療2015を発表 空腹時血糖や拡張期血圧の目標値を緩和、SGLT2阻害薬も登場 米国糖尿病学会(ADA)は12月23日、米国における糖尿病の診療ガイドラインと位置付けられる「Standards of Medical Care in Diabetes - 2015」(以下、2015年版)を発表した。毎食前の空腹時血糖や拡張期血圧の目標値、またスタチンの投与基準などが改訂された。さらに、SGLT2阻害薬が2型糖尿病に… 2014/12/27 代謝・内分泌
米国糖尿病学会(ADA2014)より 世界121カ国から1万7300人が参集し議論 6月13~17日、糖尿病領域で世界最大の学術集会とされる第74回米国糖尿病学会(ADA2014)が、米国サンフランシスコのMoscone Centerで開催された。 2014/08/22 代謝・内分泌
インタビュー●改訂『糖尿病治療ガイド』のポイント SGLT2阻害薬を加え経口薬の分類を再定義 糖尿病治療ガイド編集委員長 荒木栄一氏に聞く ほぼ2年に1回の間隔で改訂されている日本糖尿病学会の『糖尿病治療ガイド』。今年5月の第57回年次学術集会に合わせ、「2014‐2015年版」が発表された。今回はナトリウムグルコース共輸送担体(SGLT)2阻害薬の発売や糖尿病腎症の新しい病期分類などを盛り込んだ、話題の多い改訂となった。同ガイド… 2014/08/11 代謝・内分泌
第57回日本糖尿病学会(JDS2014)ダイジェストより SGLT2阻害薬の国内臨床試験データ、多数発表 5月22~24日、大阪で第57回日本糖尿病学会年次学術集会(JDS2014)が開催された。本稿では日経メディカル Onlineが行った学会速報から、SGLT2阻害薬およびインクレチン関連薬についての話題をまとめた。 2014/06/06 代謝・内分泌
インタビュー●インクレチン関連薬の長期安全性 これで多少なりとも安心してインクレチン薬を使えます 関西電力病院糖尿病・代謝・内分泌センター長 黒瀬健氏に聞く 糖尿病があると膵炎や膵癌の発症リスクはやや高まることから、特定の糖尿病治療薬について後ろ向きに膵炎や膵癌の発症リスクを評価することはかなり難しいのですが・・・ 2014/06/06 代謝・内分泌
日経メディカル調査 回答医師の8割がSGLT2阻害薬に期待 日経メディカルでは2014年2月、「日経メディカル 循環器プレミアム」の会員医師を対象に、今春発売される新しい糖尿病治療薬であるナトリウムグルコース共輸送担体(SGLT)2阻害薬についての認知度などを尋ねるアンケートを行った。その結果、期待しているとの回答が計8割に達するなど、SGLT2阻害… 2014/04/14 代謝・内分泌
インタビュー●SGLT2阻害薬への期待 vol.3 血糖降下作用は腎機能に依存 最初は限定的な適応で慎重に 東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授 宇都宮一典氏に聞く ――腎臓に作用点がある糖尿病治療薬は初めてですね。ナトリウムグルコース共輸送担体(SGLT)2阻害薬の処方に当たり、腎機能との関連で注意すべき点はありますか。 2014/04/14 代謝・内分泌
インタビュー●SGLT2阻害薬への期待 vol.2 内臓脂肪を分解し体重を減少 インスリン抵抗性改善に期待 東京大学大学院糖尿病・代謝内科教授 門脇孝氏に聞く ――糖尿病患者が世界的に増え続けています。ナトリウムグルコース共輸送担体(SGLT)2阻害薬には、どのような役割が期待されていますか。 2014/03/26 代謝・内分泌
インタビュー●SGLT2阻害薬への期待 vol.1 糖毒性の概念が生んだ全く新しい機序の治療薬 川崎医科大学特任教授 加来浩平氏に聞く 加来 全身の糖代謝に深く関与している臓器といえば、血糖値を調節するホルモンであるインスリンやグルカゴンを分泌する膵臓だけでなく、肝臓、脂肪組織、筋肉といったインスリンの標的器官がすぐ頭に浮かびます。それに加えて近年では、腎臓も重要な臓器であることが分かってきました。… 2014/03/25 代謝・内分泌