Circulationから PCSK9阻害薬は静脈血栓塞栓症のリスクも抑制 リポ蛋白(a)介した機序か、FOURIER試験の事後解析 前駆蛋白質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)阻害薬エボロクマブの投与によって静脈血栓塞栓症(VTE)のリスクも低下したことが、FOURIER試験の事後解析から示された。米国ハーバード大学Brigham and Women’s Hospitalなどの研究者による解析結果で、Circulation誌オンライン版に3月29… 2020/05/15 循環器
New England Journal of Medicineから NOACでPAD血行再建後の虚血リスクが低下 リバーロキサバンの追加を検証したVOYAGER PAD試験の結果 末梢動脈疾患(PAD)で下肢の血行再建術を施行した患者にアスピリンとNOAC(非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬)リバーロキサバンを併用投与したところ、アスピリン単独投与と比較して、急性下肢虚血、血管系の原因による下肢の大切断、心筋梗塞、虚血性脳卒中、心血管死亡からなる複合虚血イベントの… 2020/05/07 循環器
New England Journal of Medicineから 新規抗心不全薬ベルイシグアト、HFrEFに有効 心血管イベントのリスク減少は10%、VICTORIAの結果 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)活性化薬であるベルイシグアトを、左室駆出率が低下した慢性心不全(HFrEF)患者に投与したところ、心血管死亡または初回の心不全入院の発生率はプラセボに比べて10%、有意に低下した。同薬剤の第3相試験VICTORIAの結果で、3月28日にNew England Journal of Me… 2020/04/17 循環器
New England Journal of Medicineから DESのポリマーはアウトカムに影響せず Resolute OnyxはBioFreedomに対し非劣性、ONYX ONE試験 出血リスクが高い(high bleeding risk:HBR)患者を対象とした経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)において、耐久性ポリマーが搭載された薬剤溶出ステント(DES)はポリマーフリーのDESに対し、1年後の安全性と有効性は非劣性であることが示された。ONYX ONE試験の結果で、New England Jo… 2020/04/10 循環器
Circulationから SGLT2阻害薬は糖尿病患者の心房細動発症を抑制 DECLARE-TIMI 58試験の事後解析 DECLARE-TIMI 58試験の事後解析から、SGLT2阻害薬ダパグリフロジンの投与によって心房細動/心房粗動(AF/AFL)のリスクが低下することが示された。結果は2020年1月27日にCirculation誌オンライン版に掲載された。 2020/03/04 代謝・内分泌
Lancet Diabetes and Endocrinologyから 2型糖尿病患者でもFGMはそこそこ有効 オーストラリアで行われたGP-OSMOTIC試験の結果 日常診療で成人2型糖尿病患者にフラッシュグルコースモニタリングシステム(FGM)を使用したところ、12カ月時点でのHbA1cはFGM非使用群との間に有意差を認めなかったが、6カ月時点でのHbA1cや12カ月時点の測定で血糖値が目標範囲に収まっていた時間の割合は有意に改善した。オーストラリアで行わ… 2020/02/14 代謝・内分泌
Diabetes Care誌から 経口GLP1薬対SGLT2阻害薬、直接対決の結果は セマグルチド経口薬とエンパグリフロジンを比較したPIONEER 2試験 GLP-1受容体作動薬のセマグルチド経口薬を2型糖尿病患者に26週間投与し、SGLT2阻害薬エンパグリフロジンと比較したところ、HbA1cの減少量は経口セマグルチドの方が有意に大幅だったが、体重減少に有意差はなかった。結果はDiabetes Care 2019年12月号に掲載された。… 2020/01/15 代謝・内分泌
Circlation: Cardiovascular Quality and Outcomesから AF抗凝固療法の正味の利益は加齢と共に減弱 ワルファリンは87歳、アピキサバンは92歳で利益消失 75歳以上の心房細動(AF)患者を対象とした解析から、質調整生存年(QALY)で評価した経口抗凝固療法による正味の臨床上の利益(net clinical benefit:NCB)は加齢と共に減少し、その減少には死亡の競合リスクが大きく影響していることが分かった。結果は11月にフィラデルフィアで開催された米国… 2019/12/11 循環器
Circulation誌から 高感度心筋TnT、1時間後の再検査は有用か? RAPID-TnT試験の結果 急性冠症候群(ACS)疑い症例に、受診時と1時間後の高感度心筋トロポニンT(hs-cTnT)値に基づき意思決定する0/1プロトコールを適用したところ、3時間後に再検査する標準的プロトコールより患者が短時間で退院でき、30日以内の死亡や心筋梗塞発症は増加しなかった。一方で胸痛による再受診やhs-cT… 2019/11/13 循環器
Eur J Heart Fail誌から 経皮的僧帽弁修復術、仏試験は2年成績もドロー フランスで行われたMITRA-FR試験の延長追跡結果 MitraClipによる経皮的僧帽弁修復術の有効性を検討したランダム化比較試験MITRA-FRの、延長追跡結果が明らかになった。「総死亡+予定外の心不全入院」のリスクは、同試験の主結果である12カ月後に続き24カ月後でも、内科治療のみの対照群に比べ有意な減少を認めなかった。9月2日に欧州心臓病学会… 2019/10/24 循環器
Eur Heart J誌から DIG試験新解析でも「ジギタリスは悪くない」 観察研究で補正しきれないバイアスに改めて警鐘鳴らす 心不全に対するジゴキシンの効果を検証したDIG試験のデータを用いた新たな解析から、その後の観察研究のメタアナリシスで報告されたジギタリスによる死亡率の上昇は、処方バイアスを補正しきれないためである可能性が示された。6月18日、Eur Heart J誌オンライン版に論文が掲載された。… 2019/09/25 循環器
Lancet誌から 薬剤コーテッドバルーンはステントより優れる 高出血リスク患者の新規病変への介入を比較したDEBUT試験の結果 出血リスクが高い患者の新規冠動脈病変に対する経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)に際し、使用デバイスとして薬剤コーテッドバルーン(DCB)とベアメタルステント(BMS)を比較したところ、DCBの方が優れている可能性が示された。DEBUT試験の結果で、Lancet誌7月20日号に掲載された。… 2019/08/23 循環器
Lancet Diabetes Endocrinol誌から ダパグリフロジンは糖尿病性腎臓病の進行を抑制 DECLARE-TIMI 58試験の腎解析結果 DECLARE-TIMI 58試験で副次評価項目として設定されていた腎機能関連の解析から、腎機能が大きく低下していない2型糖尿病患者の腎臓病(糖尿病性腎臓病:DKD)の進行が、ダパグリフロジンにより抑制される可能性が示された。結果は第79回米国糖尿病学会学術集会(ADA2019)で6月9日に発表され、同… 2019/07/19 循環器
Lancet Diabetes Endocrinol誌から SGLT2阻害薬とDPP4阻害薬の併用で尿蛋白減少 CKD合併2型糖尿病患者を対象としたDELIGHT試験の結果 中等度から重度の慢性腎臓病(CKD)を合併する2型糖尿病患者に、レニン・アンジオテンシン系阻害薬とともにSGLT2阻害薬ダパグリフロジンとDPP-4阻害薬サキサグリプチンを併用投与したところ、血糖降下に加えて尿中アルブミン排泄量減少も認められた。結果はLancet Diabetes Endocrinol誌6月号に掲… 2019/06/21 代謝・内分泌
JAMA誌から アブレーションは心房細動患者のQOLを改善 CABANA試験のQOL解析結果 症候性心房細動(AF)患者に対するカテーテルアブレーション治療は薬物治療に比べ、患者QOLに関して臨床的に意味のある有意な改善が得られるという。CABANA試験のQOL解析の結果で、JAMA誌4月2日号に掲載された。… 2019/05/24 循環器
N Engl J Med誌から 心房細動患者のPCI後抗血栓療法、最良の選択は 出血リスクはNOAC+P2Y12阻害薬が最少、AUGUSTUS試験の結果 心房細動(AF)患者に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の抗血栓療法としてアピキサバン+P2Y12阻害薬の2剤併用は、ビタミンK拮抗薬(VKA)+P2Y12阻害薬の2剤併用、ないし経口抗凝固薬+アスピリン+P2Y12阻害薬の3剤併用と比較して、出血リスクおよび入院リスクが少なく、虚血事象… 2019/04/22 循環器
Diabetes Technol Ther誌から インスリンポンプ自動制御するアプリが臨床評価 糖尿病患者を対象とした「人工膵臓アプリ」の実用化始まる 米国ハーバード大学のグループが、1型糖尿病患者を対象としたスマートフォンアプリの人工膵臓システムを開発。米食品医薬品局(FDA)からinvestigational device exemption(IDE)を受け、パイロット試験として初の臨床評価が行われた。その結果が、Diabetes Technology and Therapeutics誌1月号… 2019/03/20 代謝・内分泌
Endocr Connect誌から 血糖管理状況と悪性腫瘍発生率に有意関連なし 我が国における後向き縦断研究で、糖尿病患者の悪性腫瘍発生率が時間依存性のHbA1c値によって異なるか調べたところ、差は認められなかった。結果はEndocrine Connections誌2018年12月号に掲載された。 2019/02/13 代謝・内分泌
JAMA誌から リナグリプチンで心血管リスク上昇せず CKD合併2型糖尿病患者を対象としたCARMELINA試験の結果 慢性腎臓病(CKD)を合併した2型糖尿病患者に対する、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害薬リナグリプチンの標準治療への上乗せは、プラセボの上乗せに比べて心血管リスクを上昇させなかった。CARMELINA試験の結果で、2018年10月の欧州糖尿病学会(EASD)で発表され、11月9日にJAMA誌オンラ… 2019/01/04 代謝・内分泌
N Engl J Med誌から アリロクマブで急性冠症候群既往者の予後改善 ODYSSEY OUTCOMES試験の結果 急性冠症候群(ACS)の既往があり高強度のスタチン治療にもかかわらず血清脂質値が高い患者に、前駆蛋白質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)阻害薬アリロクマブを上乗せ投与したところ、プラセボの上乗せと比較して複合心血管イベント(MACE)のリスクが15%、有意に減少した。今年3月の… 2018/12/10 循環器
Lancet誌から GLP-1作動薬albiglutideで心血管リスク抑制 Harmony Outcomes試験の結果 心血管疾患のある2型糖尿病患者を対象に、長時間作用型のグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)受容体作動薬であるalbiglutide(国内未承認)の心血管安全性を評価したHarmony Outcomes試験の結果が明らかになった。プラセボに比べて主要有害心血管事象のリスクが有意に低下し、忍容性・安全性は良好だ… 2018/11/08 代謝・内分泌
Lancet誌から チカグレロル使った1カ月DAPTの優越性示せず GLOBAL LEADERS試験 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)で薬剤溶出ステント(DES)を留置した患者の抗血小板薬併用療法(DAPT)について、1カ月間のshort DAPT(チカグレロル+アスピリン)と標準的な12カ月間のlong DAPTを2年間の追跡で比較したが、short DAPTの優越性を示すことはできなかった。GLOBAL LEADERS… 2018/10/30 循環器
Lancet Public Health誌から 炭水化物摂取率と死亡率の関係にU字カーブあり 米国で行われている観察研究ARICのコホートの解析とそれを加えた新たなメタアナリシスから、炭水化物摂取率と死亡率はU字カーブの関係にあり、摂取率が高くても低くても死亡率は上昇することが示された。結果は8月16日、Lancet Public Health誌オンライン版に掲載された。… 2018/09/25 循環器
N Engl J Med誌から 糖尿病、5つの危険因子の管理でイベント増えず 2型糖尿病患者を対象に、5つの危険因子と死亡や心血管イベントとの関連を調べたところ、危険因子が全てガイドライン推奨範囲内にある場合は、一般集団と比べ、死亡、急性心筋梗塞、脳卒中に有意なリスク上昇は見られなかった。結果はN Engl J Med誌8月16日号に掲載された。… 2018/09/20 代謝・内分泌
N Engl J Med誌から リバーロキサバンは潜在性脳梗塞の再発防げず 低用量アスピリンと比較したNAVIGATE ESUS試験 複数の非ビタミンK経口抗凝固薬(NOAC)で、潜在性脳梗塞や塞栓源不明脳塞栓症(embolic stroke of undetermined source:ESUS)と呼ばれる原因不明の脳梗塞の再発予防効果を検証する臨床試験が進行している。直接第Xa因子阻害薬リバーロキサバンと低用量アスピリンと比較したNAVIGATE ESUS試験も… 2018/08/27 循環器
Diabetes Care誌から 糖尿病患者へのアスピリン、65歳未満で癌抑制 日本人の2型糖尿病患者を対象に低用量アスピリンによる心血管疾患一次予防効果を検証したJPAD研究の事後解析として、低用量アスピリンによる発癌抑制効果の解析結果が発表された。全集団で有意な発癌抑制効果は見られなかったが、65歳未満に限ると33%の有意なリスク減少が観察された。奈良県立医… 2018/07/26 代謝・内分泌
N Engl J Med誌から 理髪店での薬剤師の介入で黒人男性の高血圧改善 血圧コントロール不良の黒人男性高血圧患者に対し、薬剤師が理髪店に出向いて降圧薬の処方を含む健康増進活動を実施したところ、それを実施しない理髪店の患者に比べ血圧が大きく低下した。結果はN Engl J Med誌4月5日号に掲載された。… 2018/06/15 循環器
JAMA Intern Med誌から スマホアプリによる血圧管理、上乗せ効果認めず 服薬アドヒアランスは軽度改善、ランダム化比較試験の結果 管理不良の高血圧患者の服薬アドヒアランスと血圧管理がスマートフォンアプリの使用により改善できるかを調べたランダム化比較試験の結果が発表された。アプリを使用しなかった対照群に比べて介入群では服薬アドヒアランスは向上したが、血圧管理には差が見られなかった。結果は4月16日、JAMA Int… 2018/05/18 循環器
J Am Coll Cardiol誌から SGLT2阻害薬のCVリスク低下はアジア人でも 観察研究CVD-REAL 2の結果 アジア人を含む2型糖尿病患者を対象とした観察研究CVD-REAL 2から、ナトリウム・グルコース共輸送担体2(SGLT2)阻害薬は他の血糖降下薬と比べて有意に心血管疾患(CVD)のリスクを低下させることが明らかとなった。結果は3月11日、第67回米国心臓病学会学術集会(ACC.18)で発表されるとともに、… 2018/04/13 代謝・内分泌
N Engl J Med誌から 脳梗塞の血栓回収療法は発症16時間まで有効 DEFUSE 3試験の結果 画像診断で虚血を認めるが梗塞には至っていない組織があると判断された発症6~16時間の脳梗塞患者に対し、内科治療に加えて血栓回収療法を実施したところ、内科治療のみと比べて機能予後が改善することが分かった。DEFUSE 3試験の結果で、1月24日の国際脳卒中学会(International Stroke Conferen… 2018/03/23 循環器
Circulation誌から CKD合併糖尿病でもエンパグリフロジンで心血管リスク減少 EMPA-REG OUTCOMEの事後解析 腎機能が低下してCKD(慢性腎臓病)の状態にある2型糖尿病患者でも、標準治療にSGLT2阻害薬エンパグリフロジンを追加することで心血管疾患の再発率や死亡率は低下することが、EMPA-REG OUTCOME試験の事後解析で示された。結果はCirculation誌1月9日号に掲載された。… 2018/02/13 循環器
Lancet誌から カナキヌマブの効果はhsCRP低下例でのみ有意 CANTOS試験の事後解析結果 抗インターロイキン1β抗体カナキヌマブ投与による有意な心血管イベント再発予防効果が期待できるのは、投与後に高感度C反応性蛋白(hsCRP)濃度が2mg/L未満に低下した症例であることが、CANTOS試験の事後解析から明らかになった。この結果は2017年11月の米国心臓協会学術集会(AHA)で発表される… 2018/01/12 循環器
Lancet誌から 安定狭心症へのPCI、症状改善に有意差認めず 対照群にシャム手技を施行したORBITA試験の結果 安定狭心症に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の効果をシャム手技と比較した初の盲検化プラセボ対照試験で、手技後の運動耐容能に群間差は見られなかった。ORBITA試験の結果で、11月2日に米デンバーで開催されたTranscatheter Cardiovascular Therapeutics(TCT)2017で発表され、同… 2017/12/15 循環器
JAMA誌から セマグルチド経口製剤、26週のP2試験は良好 2型糖尿病患者にグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)作動薬セマグルチドの経口製剤を投与したところ、血糖コントロールはプラセボより良好だった。これはセマグルチド経口製剤の第2相試験の結果で、JAMA誌10月17日号に掲載された。… 2017/11/13 代謝・内分泌
N Engl J Med誌から 1型糖尿病に対するSGLT1+2阻害薬は有効 SGLT1とSGLT2のどちらも阻害するsotagliflozinをインスリン治療に上乗せする形で1型糖尿病患者に投与したところ、重症低血糖または糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)を起こさずにHbA1cが7.0%未満に低下した患者の割合が増加した。一方、DKAを発症した患者の割合も増加した。sotagliflozinの第3相… 2017/10/18 代謝・内分泌
Lancet誌から IL-1β抗体カナキヌマブで肺癌も減少 CANTOS試験の探索的解析の結果 インターロイキン1βを阻害するカナキヌマブにより肺癌の発生率が低下したことが、CANTOS試験の探索的データ解析で示された。結果は8月27日、欧州心臓病学会(ESC2017)で発表されるとともに、Lancet誌オンライン版に掲載された。… 2017/09/20 循環器
N Engl J Med誌から イダルシズマブによる中和作用は迅速かつ安全 RE-VERSE AD試験の全集団解析結果 非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)ダビガトランの特異的中和剤であるイダルシズマブはダビガトランの抗凝固作用を安全かつ迅速に中和することが、RE-VERSE AD試験により明らかとなった。同試験の全集団を対象とした解析結果が7月にドイツ・ベルリンで開催された国際血栓止血学会で発表され、論… 2017/08/09 循環器
JACC Cardiovascular Interventions誌から 6カ月間と24カ月間のDAPT、予後に差なし ITALIC試験の最終結果 第2世代の薬剤溶出ステント(DES)による経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けた患者では、6カ月間の抗血小板薬併用療法(DAPT)と24カ月間のDAPTで、予後に差は認められなかった。ITALIC試験の最終結果で、JACC Cardiovascular Interventions誌6月26日号に論文が掲載された。… 2017/07/07 循環器
Circulation誌から SGLT2阻害薬のCVリスク低下は同系薬に共通 観察研究CVD-REALの結果が論文に SGLT2阻害薬が投与された2型糖尿病患者は、SGLT2阻害薬以外の血糖降下薬が投与された患者と比べ、心不全による入院や死亡のリスクが低いことが示された。今年3月の米国心臓病学会学術集会(ACC.17)で発表されたCVD-REALの論文が、5月18日にCirculation誌オンライン版に掲出された。… 2017/06/08 循環器
JAMA Cardiol誌から トランス脂肪酸の摂取規制でCVイベント減少 米ニューヨーク州において飲食店でのトランス脂肪酸摂取規制を実施した地域では、規制を実施していない地域に比べ心筋梗塞および脳卒中による入院の発生が有意に減少したという。米エール大学などのグループによる研究結果で、4月12日、JAMA Cardiol誌オンライン版に掲載された。… 2017/05/11 循環器
Lancet Diabetes Endocrinol誌から CGM+ポンプは管理良好な1型糖尿病にも有益 低・高血糖状態の時間が短縮、夜間低血糖の頻度も減少 HbA1cが7.5%未満の1型糖尿病患者で、持続血糖測定器(CGM)とインスリンポンプを組み合わせたクローズドループのインスリン送達システムを終日使用したところ、インスリンポンプのみの使用と比べて血糖コントロールが有意に改善され、低血糖症のリスクも低下した。結果はLancet Diabetes Endocri… 2017/04/05 代謝・内分泌
Hypertension誌から SBP130mmHg未満でCVDリスク上昇 高齢者の孤立性収縮期高血圧を対象としたVALISH試験の後付け解析 VALISH試験の後付け解析から、孤立性収縮期高血圧(ISH)の日本人高齢者は、治療中の収縮期血圧(SBP)が130mmHg以上145mmHg未満の場合に心血管疾患(CVD)のリスクが最も低く、145mmHg以上または130mmHg未満の場合はリスクが上昇することが示された。結果はHypertension誌2月号に掲載された。… 2017/03/17 循環器
Kidney International誌から eGFR低下は日本人でも末期腎不全の代替指標に 欧米人と同様に日本人の慢性腎臓病(CKD)患者でも、1~2年間における推算糸球体濾過量(eGFR)の30~40%の低下は、末期腎不全(ESRD)の代替評価指標として有用であることが明らかになった。米国ジョンスホプキンス公衆衛生大学院の松下邦洋氏らの検討結果で、Kidney International誌2016年11月… 2017/02/09 腎・泌尿器
N Engl J Med誌から GLP1作動薬リラグルチドで心血管リスク減少 LEADER試験の結果 心血管リスクが高い2型糖尿病患者に、グルカゴン様ペプチド(GLP)-1受容体作動薬のリラグルチドを標準治療に追加投与したところ、プラセボの追加投与に比べ心血管イベントの発生率や死亡率が低いことが示された。LEADER試験の結果で、2016年の米国糖尿病学会で発表されるとともにN Engl J Med誌7… 2017/01/12 代謝・内分泌
N Engl J Med誌から GLP1作動薬semaglutide、CVリスク上昇せず SUSTAIN-6試験の結果 心血管リスクが高い2型糖尿病患者に、週1回皮下投与型のGLP-1受容体作動薬であるsemaglutideを投与して心血管安全性を調べたところ、プラセボに対する非劣性が確認された。結果はN Engl J Med誌11月10日号に掲載された。… 2016/12/19 代謝・内分泌
Diabetologia誌から 早期の包括的管理は糖尿病患者の生存期間も延長 Steno-2試験の後付け解析結果 2型糖尿病患者に対して血糖だけでなく血圧、血清脂質も対象とした包括的な強化治療を介入初期の7.8年間行ったところ、その後21.2年の追跡で強化治療群は標準治療群に比べ生存期間が7.9年延長し、心血管合併症の初発までの期間も延長した。Steno2試験の後付け解析の結果で、Diabetologia誌11月号に… 2016/11/11 代謝・内分泌
Lancet Diabetes Endocrinol誌から GLP-1アナログとSGLT2阻害薬の併用は有用 EASD2016で発表されたDURATION-8の結果 メトホルミンを単独投与している2型糖尿病患者に、GLP-1受容体作動薬のエキセナチドとSGLT2阻害薬のダパグリフロジンの併用投与を追加したところ、両薬剤の単独投与を追加した場合と比べ、血糖コントロール指標だけでなく体重や心血管危険因子も改善した。DURATION-8試験の結果で、Lancet Diabete… 2016/10/14 代謝・内分泌
Diabetes Care誌から 十二指腸粘膜焼灼により血糖コントロールが改善 内視鏡的に十二指腸粘膜焼灼術(duodenal mucosal resurfacing;DMR)を2型糖尿病患者に施行し6カ月間追跡したところ、高血糖の改善がみられ、安全性や忍容性は許容範囲だったという。ヒトに対する最初の臨床試験の中間解析結果が、8月12日にDiabetes Care誌オンライン版に掲出された。… 2016/09/16 代謝・内分泌
J Am Coll Cardiol誌から FFRCTでの判断は1年後のMACEに影響与えず PLATFORM試験、1年間の追跡結果 CTを用いた心筋血流予備量比の計測(FFRCT)により冠動脈造影(CAG)の必要性を判定することで、CAGを行っても閉塞性冠動脈疾患(CAD)が認められない患者の割合を安全に減らせることが示された。また、CAGによる従来の検査と比べて医療費が有意に削減され、QOLは同程度だった。結果はJ Am Coll C… 2016/08/08 循環器
N Engl J Med誌から エンパグリフロジンが腎障害の進行を抑制 EMPA-REG OUTCOME試験の探索的解析結果 心血管リスクが高い2型糖尿病患者にSGLT2阻害薬エンパグリフロジンを投与すると、腎障害の進行が抑えられ、腎臓に関連する有害事象の発生率が低下したことが、EMPA-REG OUTCOME試験の探索的解析から明らかになった。2015年秋の米国腎臓学会で一部公開されたデータの正式な発表論文で、2016年6月に… 2016/07/07 代謝・内分泌
N Engl J Med誌から 低用量tPA、標準用量に比べた非劣性示せず 急性虚血性脳卒中を対象としたENCHANTED試験の結果 急性虚血性脳卒中患者への血栓溶解療法として、組織プラスミノーゲン・アクティベーター(tPA)アルテプラーゼの0.6mg/kg静脈内投与を0.9mg/kg投与と比較したところ、死亡または90日後の身体障害については非劣性を示すことができなかった。ENCHANTED(Enhanced Control of Hypertension and Thro… 2016/06/09 循環器
Lancet誌から 血管内血栓除去術は急性虚血性脳卒中に有効 HERMES研究グループによるメタ解析の結果 急性虚血性脳卒中患者を対象として、主に血栓回収ステントによる血管内血栓除去術を評価したランダム化比較試験(RCT)のメタ解析を行ったところ、同治療は様々なサブグループの患者で有効であることが示された。結果はLancet誌4月23日号に掲載された。… 2016/05/09 循環器
Lancet Diabetes Endocrinol誌から SGLT2阻害薬は心血管予後を改善、メタ解析 日米欧の規制当局に提出された6剤の審査データと57論文を対象 2型糖尿病患者を対象にナトリウム・グルコース共輸送体2阻害薬(SGLT2阻害薬)を評価したランダム化比較試験(RCT)のシステマティック・レビューから、SGLT2阻害薬は糖尿病患者の心血管イベントや総死亡のリスク抑制に有益であることが示唆された。結果は3月18日、Lancet Diabetes Endocrinol誌… 2016/04/07 代謝・内分泌
Diabetes Care誌から 3.7年の強化血糖管理、9年後も心血管死は増加 リスク上昇は強化介入期間に限定、ACCORD延長試験 2型糖尿病患者を対象として血糖コントロールの強化療法と標準療法を比較したACCORDの延長試験として患者を計約9年間追跡したところ、強化療法は平均3.7年で中止されたにもかかわらず、HbA1c値には差が残り、心血管死亡のリスクは強化療法群で有意に増加していた。一方、主要評価項目(心血管死亡… 2016/03/08 代謝・内分泌
Diabetes Obes Metab誌から DPP-4阻害薬で心血管イベントは増加せず ただし膵炎は増加、SAVOR、EXAMINE、TECOSのメタ解析 大規模なランダム化比較試験(RCT)のメタ解析から、ジペプチジルペプチダーゼ(DPP)-4阻害薬の投与によって心血管イベントのリスクは上昇しないことが再確認された。一方で急性膵炎のリスクは有意に上昇していた。結果は2015年12月23日、Diabetes, Obesity and Metabolism誌オンライン版に掲載… 2016/02/05 代謝・内分泌
Lancet Diabetes Endocrinol誌から 新概念の人工膵臓で血糖コントロールが改善 CGMとインスリンポンプをスマホでドッキング 1型糖尿病で、日中はセンサーつきインスリンポンプ療法(sensor-augmented pump therapy:SAP)で患者自身が血糖値を管理し、夕方から夜間は人工膵臓(artificial pancreas:AP)を使用した場合、24時間のSAP使用と比べ、血糖値が目標範囲内にある時間が延長した。また、低血糖および高血糖となっ… 2015/12/14 代謝・内分泌
Diabetes Care誌から カナグリフロジンは1型糖尿病患者にも有効 ただし糖尿病性ケトアシドーシスのリスクは増加 1型糖尿病患者(T1DM)を対象とした第2相試験で、インスリンに追加してSGLT2阻害薬カナグリフロジンを投与したところ、HbA1cや体重、インスリン投与量が減少した。一方、糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)などのケトン関連有害事象の発生率は増加した。結果は10月20日に、Diabetes Care誌オンライ… 2015/11/20 代謝・内分泌
Lancet Diabetes Endocrinol誌から 喫煙により2型糖尿病の発症リスクは1.37倍に リスクは禁煙直後に上昇するも長期の禁煙で低下 前向き研究のメタ解析により、能動喫煙だけでなく受動喫煙でも2型糖尿病の発症リスクが上昇することが明らかになった。また、このリスクは禁煙開始直後に上昇するものの、禁煙期間が長くなるとともに低下していくことも示された。結果は2015年9月17日に、Lancet Diabetes Endocrinol誌オンライン… 2015/10/16 代謝・内分泌
JAMA誌から 高用量のリラグルチドで5%前後の体重減少 肥満の2型糖尿病患者を対象としたSCALE Diabetes試験の結果 過体重または肥満(BMI≧27.0)の2型糖尿病患者に対する高用量のグルカゴン様ペプチド(GLP)-1受容体作動薬リラグルチド(商品名ビクトーザ)投与により、5%前後の体重減少が確認された。SCALE Diabetes試験の結果で、JAMA誌8月18日号に掲載された。… 2015/09/08 代謝・内分泌
米コレステロール新ガイドライン、リスク評価能は向上 潜在的な動脈硬化進行例に対するスタチン適格率も高まる 2013年に発表された米国心臓病学会/米国心臓協会(ACC/AHA)による新しいコレステロール治療ガイドライン(以下、2013 ACC/AHA)は、それまで使われていた2004年改訂発表のNational Cholesterol Education Program-Adult Treatment Panel IIIガイドライン(以下、NCEP-ATP III)に比べて、一次予… 2015/08/10 循環器
Circ Arrhythm Electrophysiol誌から カルペリチドによりCABG後のAF発生率が低下 日大で行われたNU-HIT for POAF試験の結果 冠動脈バイパス術(CABG)時にカルペリチドを投与すると、術後心房細動(POAF)が有意に減少することが、日大板橋病院で実施されたNU-HIT for POAF試験で明らかになった。結果は4月3日、Circ Arrhythm Electrophysiol誌オンライン版に掲載された。… 2015/07/25 循環器
New Engl J Med誌から 心血管ハイリスク糖尿病患者へのシタグリプチン 複合心血管イベントや心不全入院の増加認めず、TECOS試験 心血管疾患がある2型糖尿病患者を対象としたランダム化比較試験TECOS(Trial Evaluating Cardiovascular Outcomes with Sitagliptin)の結果、既存の糖尿病治療にDPP-4阻害薬シタグリプチンを追加しても、主要有害心血管イベントや心不全による入院のリスクは上昇しないことが示された。結果は第7… 2015/07/11 代謝・内分泌
Ann Intern Med誌から DES後の長期DAPT、リスクを超越する利益なし DAPT試験を含む9つのRCTを統合したメタ解析の結果 薬剤溶出ステント(DES)留置後に長期の抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)を行うと、短期のDAPTと比べて心筋梗塞(MI)は1000人・年あたり8件少なくなるが大出血が6件増え、リスクを大きく上回る利益は得られないことが、ランダム化対照試験(RCT)のシステマティックレビューから示された。結果は5… 2015/06/23 循環器
ADA2015速報 シタグリプチンの心血管安全性に問題見られず DPP-4阻害薬では最大規模であるTECOS試験の結果 米ボストンで6月5~9日に開催された第75回米国糖尿病学会(ADA2015)で、ジペプチジルペプチダーゼ(DPP)-4阻害薬シタグリプチンの心血管安全性を評価したTECOS試験の結果が、英オックスフォード大学のRury R. Holman氏らによって発表された。心血管疾患の既往がある2型糖尿病患者1万4671例を3年… 2015/06/09 代謝・内分泌
ADA2015速報 リキシセナチドによる心血管リスク、上昇せず GLP-1受容体作動薬として初めて結果を出したELIXA試験 グルカゴン様ペプチド(GLP)-1受容体作動薬リキシセナチドの心血管安全性を評価したELIXA試験の結果が、第75回米国糖尿病学会(ADA2015)で6月8日、発表された(開催地:米ボストン)。心血管リスクの高い糖尿病患者6068例を2.1年間追跡したが、リキシセナチド投与に伴う有意な心血管リスクの上… 2015/06/09 代謝・内分泌
Lancet Diabetes Endocrinol誌から 世界各国で使える心血管リスク計算式が完成 日本人の心血管疾患死亡リスクチャートも掲載 米国ハーバード大学の研究者らは、世界各国に適用でき、各国の状況に合わせて調整可能な心血管疾患リスクを算出する式を開発した。この計算式により推定した致死的心血管疾患のリスクは、高所得の国より低~中所得の国で高かった。結果はLancet Diabetes and Endocrinology誌5月号に掲載された。… 2015/05/30 代謝・内分泌
Lancet誌から アログリプチンは心不全による入院を増加せず EXAMINE試験の後付解析などから研究グループは結論 2型糖尿病患者に対するジペプチジルペプチダーゼ(DPP)-4阻害薬アログリプチンの心血管安全性を評価したEXAMINE試験の後付解析から、同薬投与に関連した心不全の増加は観察されなかったとする報告が、3月10日、Lancet誌オンライン版に掲載された。… 2015/04/21 代謝・内分泌
JAMA誌から 2型糖尿病の降圧目標、140mmHg未満は妥当 ただし脳卒中に関しては130mmHg未満の目標が可能 2型糖尿病患者の降圧治療開始値および降圧目標として収縮期血圧(SBP)140mmHg未満はおおむね妥当だが、脳卒中予防の観点では130mmHg未満を目標にできることが示された。英国オックスフォード大学などのグループによるシステマティックレビューとメタ解析の結果で、論文はJAMA誌2月10日号に掲載さ… 2015/03/10 代謝・内分泌
Diabetologia誌から ピオグリタゾンに有意な膀胱癌リスク上昇なし 欧米4カ国の6コホートを併合したメタ解析の結果 欧米4カ国の6コホートを併合した大規模な解析では、ピオグリタゾンの曝露と膀胱癌との間に有意な関連は認められなかった。英国、フィンランド、カナダ、オランダなどの国際共同研究グループの検討結果で、2014年12月7日、Diabetologia誌オンライン版に論文が掲出された。… 2015/01/31 代謝・内分泌
Circulation誌から SAVOR試験における心不全入院増、既往者やCKD合併がリスク ジペプチルペプチダーゼ4(DPP-4)阻害薬サキサグリプチンの心血管安全性とイベント抑制効果を評価したSAVOR-TIMI 53試験では、主要評価項目に関してプラセボ群とサキサグリプチン群の間に有意な差は見られなかった。ところが心不全による入院についてはサキサグリプチン群の方が27%、有意に増加… 2014/12/10 代謝・内分泌
Lancet誌から GLP-1受容体作動薬と基礎インスリン併用は有用 グルカゴン様ペプチド(GLP)-1受容体作動薬と基礎インスリンの併用によって、2型糖尿病患者では低血糖のリスク増加や体重増を伴うことなく良好な血糖コントロールが得られるという。カナダ・トロント大学などの研究グループによるシステマティック・レビューとメタ解析の結果で、論文は9月12日に… 2014/12/08 代謝・内分泌
Lancet Diabetes Endocrinol誌から 20歳の米国民、糖尿病の生涯発症リスクは40% 米国における糖尿病の死亡率は、1980年代と比べ2000年代では低下したが、発症率は上昇していた。これにより糖尿病によって失われる生存年数は減少したものの、糖尿病の生涯リスクは男女とも40%にまで上昇し、糖尿病と診断されてからの生存年数も増加した。米疾病対策センター(CDC)の研究で明ら… 2014/12/05 代謝・内分泌
Diabetes Care誌から SGLT2阻害薬対DPP-4阻害薬、直接対決の結果はいかに 「ナトリウムグルコース共輸送担体(SGLT)2阻害薬とジペプチジルペプチダーゼ(DPP)-4阻害薬は、有効性および安全性の面でどちらが優れているのか――」。今、多くの臨床医が関心を持っているClinical Questionといえるが、解答を得るには直接比較試験によるエビデンスが必要だ。… 2014/12/03 代謝・内分泌
Diabetes Care誌から 2型糖尿病に対するインスリンとエンパグリフロジンの併用効果 頻回インスリン注射療法(MDI)でも血糖コントロールが不良な2型糖尿病患者を対象に、ナトリウムグルコース共輸送担体(SGLT)2阻害薬エンパグリフロジン追加投与の有効性と安全性を検討した二重盲検ランダム化比較試験の結果が明らかになった。第74回米国糖尿病学会(ADA2014)のADA Diabetes Ca… 2014/08/11 代謝・内分泌
Diabetes Care誌から リラグルチドはMODY3にも有効 若年発症成人型糖尿病(MODY)の1タイプであるMODY3に対してグルカゴン様ペプチド(GLP)-1受容体作動薬リラグルチドを投与したところ、スルホニル尿素(SU)薬グリメピリドと同等の効果が得られ、低血糖の頻度は大幅に減少した。デンマーク・コペンハーゲン大学のSigne H. Ostoft氏らによる臨床… 2014/08/11 代謝・内分泌
BMJ誌から インクレチン薬の急性膵炎リスク、SU薬と同等 英国の実臨床をベースとする2型糖尿病患者7万2460人を対象としたコホート研究から、インクレチン関連薬の使用に伴う急性膵炎リスクは、SU薬の使用に伴う急性膵炎リスクに比べ増加していないことが明らかになった。4月24日にBMJ誌オンライン版に掲載された。… 2014/06/06 代謝・内分泌
ADA2013 エンパグリフロジンによる心血管リスク改善効果 ナトリウムグルコース共輸送担体(SGLT)2阻害薬の投与によって、小幅ながら血圧や血清脂質など心血管リスク因子も改善することが知られている。本稿では2013年6月にシカゴで開催された米国糖尿病学会(ADA2013)から、体重や血圧、血清脂質、尿酸値などに対するエンパグリフロジンの効果を検討し… 2014/04/14 代謝・内分泌
J Clin Endocrinol Metab誌から ダパグリフロジンの減量効果は主に体脂肪減少による 本論文は、ナトリウムグルコース共輸送担体(SGLT)2阻害薬による体重減少が、主に体脂肪の分解によって生じることを示した研究結果としてよく引用されている。メトホルミンで効果不十分な2型糖尿病患者にダパグリフロジンを併用投与し、体重や腹囲とともに体脂肪の変化を評価したもので、J Clin … 2014/04/14 代謝・内分泌
続々登場のSGLT2阻害薬、プロファイル一覧 (2015.2.18 更新) フロリジン(左図に構造式)をリード化合物として開発された、ナトリウムグルコース共輸送担体(SGLT)2阻害薬。2014年1月のイプラグリフロジン(商品名スーグラ)の承認に続き、3月24日にはダパグリフロジン(フォシーガ)、ルセオグリフロジン(ルセフィ)、トホグリフロジン(デベルザ、アプル… 2014/03/25 代謝・内分泌
IDF-WDC2013 ルセオグリフロジンの併用効果、日本人P3成績まとまる 2013年12月にメルボルンで開催された世界糖尿病会議2013(IDF-WDC2013)において、既存の経口血糖降下薬で効果が不十分な日本人2型糖尿病患者を対象に、ナトリウムグルコース共輸送担体(SGLT)2阻害薬ルセオグリフロジンの併用効果を評価した第3相試験の結果が発表された。… 2014/03/25 代謝・内分泌
BMJ誌から メタ解析で見るSGLT2阻害薬の減量効果 本論文はナトリウムグルコース共輸送担体(SGLT)2阻害薬の有効性と安全性について、2012年という早い段階で系統的レビューを行って、その効果を検証している。体重減少作用についても評価しており、メタ解析によるダパグリフロジン(10mg/日)26週投与時の体重減少は1.8kgと見積もられた。カナグ… 2014/03/25 代謝・内分泌