連載・コラム
連載: 勤務医のための仕事の作法
- 慢心が生んだ事故、「患者は教材ではない」 2013/ 7/ 4 その夜、研修医の友野は自宅に帰ってから一睡もできなかった。都留先生が助けてくれたからよかったものの、あのままだったら患者は死んでいた。自分の慢心からくるミスで危うく患者を死なすところだった。改めて、「怖い」と思った。自分には医者を続けることができるだろうか―。…
- 医療事故の不幸な経験は前向きに生かすしかない 2013/ 1/23 大学病院で医局長をしていたある日、教授室に呼ばれた。「うちの大学を卒業して、A大学病院で初期研修を終えた女性医師のB子さんが戻りたいと言ってきている。何か訳ありの様子なので話を聞いてやってくれ」というのだ。…
- 医局内で冷戦が勃発…「正義」はどっちだ? 2012/ 9/18 「黒原先生を訴えようと思うのですが、どうでしょうか?」
- 周囲とギクシャクしたら、「なぜ?」を5回繰り返せ 2012/ 8/ 1 地方の大学病院の内科で医局長をしていた時のことである。そこは医局員が50人を超える大所帯で、医局長の重要な仕事の一つは、関連病院への若手医師の派遣人事であった。例年、供給を上回る需要があり、送り先に困ることはなかったが、派遣される本人の希望と病院のニーズを合致させるのに気を使…