連載・コラム
連載: 皮膚科のくすり虎の巻
-
【第16回】タクロリムス外用薬の処方時の注意点
タクロリムス外用薬で注意すべき副作用って?
2017/ 5/ 9
前回は、タクロリムス外用薬のメリットを中心に解説しましたが、覚えておかなければならない注意点もあります。今回は、タクロリムス外用薬の注意点をまとめます。
-
【第15回】タクロリムス外用薬の使い方
先発はステロイド、リリーフはタクロリムス
2017/ 5/ 2
タクロリムス外用薬は、アトピー性皮膚炎の、特に顔の病変の治療には必ず考慮すべき薬剤です。その使い方を見ていきましょう。
-
【第14回】タクロリムス外用薬総論
アトピー性皮膚炎治療の強い味方
2016/ 6/29
湿疹・皮膚炎の炎症に対応する外用薬には2つの柱があります。1つは、これまで7回に渡って解説してきた「ステロイド外用薬」です。ステロイド外用薬は、皮膚科診療に欠かすことのできない薬剤です。もう1つの柱は、タクロリムス外用薬(商品名プロトピック軟膏他)です。タクロリムスといえば、有名…
-
【第13回】ステロイド外用薬にまつわる迷信(2)
ステロイド外用薬は妊娠中や授乳中でも使用できる。○か×か
2016/ 6/ 7
以下の設問に○か×かで回答してください。問1 ステロイド外用薬を塗ると骨が脆くなる 問2 ステロイド外用薬を塗ると血圧が高くなる 問3 ステロイド外用薬を塗ると顔が丸くなる 問4 ステロイド外用薬を塗ると白内障になる 問5 ステロイド外用薬は妊娠中や授乳中でも使用できる
-
【第12回】ステロイド外用薬にまつわる迷信(1)
ステロイド外用薬は長期間使うと効きが悪くなる。○か×か
2016/ 5/31
まず、以下の設問に○×で答えてみてください。問1 ステロイド外用薬を塗ると皮膚が硬くなる? 問2 ステロイド外用薬を塗ると皮膚が茶色くなる? 問3 ステロイド外用薬は長期使用すると効きが悪くなる? 問4 ステロイド外用薬を使用すると中止した後、かえって悪化する? 問5 ステロイド外用薬…
-
【第11回】ステロイド外用薬の副作用
ステロイドの副作用は適切な使用で回避できる
2016/ 2/10
ステロイド外用薬の副作用は、ともすると過剰に心配されたり、誤解されていることもあります。処方する我々が正しく理解し、患者にも説明できるようにしたいものです。ここでは、ステロイド外用薬の副作用と、副作用を回避するための基本的な考え方について述べます。特に、回避のための考え方は非…
-
【第10回】ステロイド外用薬の剤形
外用薬の剤形は患者の好みだけで選ぶべからず
2015/ 8/27
外用薬の場合は、剤形が治療効果に影響します。外用薬の基剤を選び間違えると、病変によっては症状が悪化することもあります。患者の好みだけではなく、病変の状態も考慮して選択するようにしましょう。
-
【第9回】ステロイド外用薬の塗布量
擦り込まない。ベタつくくらいがちょうどいい
2015/ 8/20
外用薬と経口薬の最大の違いは、外用薬には塗布するという作業があることです。塗布する上では、塗布量が重要な鍵を握ります。せっかく適切な薬剤を選択していても、塗布量が少ないと効果が期待できません。しっかりと効果を発揮するには十分量を塗布することが必要ですが、では、その十分量とはど…
-
【第8回】ステロイド外用薬のランクの決め方
ステロイドは重症度/部位/年齢で決める
2015/ 6/17
使用するステロイド外用薬のランクは「皮疹の重症度」「皮疹の部位」「年齢」の3つの要素を総合的に勘案して決めます。今回は、ステロイド外用薬のランクの決め方について見ていきます。
-
【第7回】ステロイド外用薬総論
皮膚科医直伝!ステロイド外用薬の使い方
2015/ 3/26
皮膚科医に「絶対必要な薬を1つだけ選んでください」と言えば、間違いなくステロイド外用薬を選ぶでしょう。それほどステロイド外用薬は皮膚科診療にとって必須薬であり、処方しない日はない薬です。湿疹・皮膚炎を中心に幅広い疾患に使用され、皮膚科以外の診療科の先生方も必ず処方したことがあ…
-
【第6回】マラセチア感染症の治療に使用する外用薬
マラセチアには伸ばしやすいクリーム剤を
2015/ 3/17
これまでも繰り返し述べていますが、外用抗真菌薬では添付文書に記載されている効能・効果と実際の効果が必ずしも一致するとは限りません。かなりかけ離れていることもしばしばです。そこで、外用抗真菌薬は、各菌種について効果の高い薬剤を2、3覚えて使用するようにします。
-
【第5回】カンジダ症の治療に使用する外用薬
薬剤の有効性を吟味し病変の湿度を下げる工夫を
2015/ 3/10
第3回で述べた通り、外用抗真菌薬では添付文書に記載されている効能・効果と実際の効果が必ずしも一致するとは限りません。ですから現実的には、各菌種に対して効果の高い薬剤を2、3剤覚えておき、それを使用するのがよいといえます。
-
【第4回】白癬の治療に使用する外用薬
効果と剤形で選択、治療成功の肝は外用指導
2015/ 2/ 5
外用抗真菌薬では添付文書に記載されている効能・効果と実際の効果が必ずしも一致するとは限りません。ですから現実的には、各菌種に対して効果の高い薬剤を2、3剤覚えておき、それを使用するのがよいといえます。今回は白癬の治療薬について解説します。
-
【第3回】外用抗真菌薬
実際の効き目が添付文書とは異なることも
2014/12/30
皮膚の真菌症は非常に頻度が高く、外用抗真菌薬はどの診療科の医師でも処方することがあることでしょう。しかし、添付文書に記載されている効能・効果が必ずしも実際の効果と一致しているわけではなかったり、病変の状態を考慮しないと刺激性皮膚炎によってかえって悪化することがあるなど、処方に…
- 【第2回】テルビナフィン塩酸塩 白癬菌に効果抜群、後発品も問題なし 2014/10/15 皮膚の真菌症治療では外用抗真菌薬が用いられますが、経口抗真菌薬も大切なアイテムで、使いこなすことによってどの病型も治療効果が飛躍的に向上します。爪白癬の治療には経口抗真菌薬が最も有効です。経口抗真菌薬が使用できる患者に漫然と外用治療を続けることは慎まなくてはなりません。もちろ…