連載・コラム
連載: 西野徳之の「実践! 消化器ローテク診療」
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腸管が異常に拡張! 緊急性を判断せよ
2019/ 1/30
日常診療でよく診る腹痛。問診や身体所見に加えて腹部単純X線(腹部X線)写真を撮影すれば、緊急性を判断するよい材料になります。早速、症例を見ていきましょう。症例1 15歳女性 朝から腹痛が出現。吐き気、下痢を伴い近医を受診したが診断に至らず。急性腹症を疑われ、当院の救急外来に紹介さ…
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腹部X線写真であの臓器が見え過ぎていたら
2018/12/ 3
今回も、消化器におけるローテク診療の1つ、「腹部単純X線(腹部X線)」の活用法を解説します。ここまでの連載で解説したように、腹部X線はガス像から腸管全体をイメージして異常がないかどうかを確認するのが読影の基本です。ただ、胸部のように、腹部X線でも正常像との比較で異常な陰影が見つか…
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臥位の腹部X線でもイレウスを発見できる
2018/10/22
今回も、消化器におけるローテク診療の1つ、「腹部単純X線(腹部X線)」の活用法を解説します。テーマは「腹部X線を立位で撮るか、臥位で撮るか」。例えば、イレウスを疑う場合、立位で腹部X線を撮影し、二ボー(niveau)を確認するのが一般的だと思われていますが、腹部X線撮影は臥位での撮影が…
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主訴便秘、腹部X線で見えた不透過像の正体
2018/ 9/25
本連載「実践! 消化器ローテク診療」では、その名の通り、消化器領域における“ローテク診療”、すなわち地味ではあっても非常に大切な検査・治療に光を当てていきたいと思います。まずはこれから数回、消化器分野におけるローテク診療の代表格である「腹部単純X線(腹部X線)」を取り上げます。…