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連載:医療制度改革のヒントを探る

【マッキンゼー×NMO コラボ企画】医療制度改革のヒントを探る

 

この連載の目的

 

 日本の医療はいま、さまざまな課題に直面している。医療は国民生活に深く関わるサービスであり、より質の高い医療サービスを効率的に提供する体制をいかに整備するか、その体制を支える財源をいかに確保するかは、国民の健康を確保する基盤づくりにおいて極めて重要な課題である。これまでも、国民が、安心と信頼のもとに必要な医療を受けられる医療制度を構築するために、多くの取組みがなされてきた。しかし、近年、環境変化が加速する中、従来のやり方ではその変化に対応しきれなくなっている。

 マッキンゼー・アンド・カンパニー(マッキンゼー)では、日本国内で顕在化している医療制度上の種々の問題について、なぜこのようなことが生じているのかという視点から、独自のアプローチで検証し、根本原因を見極めることを目的に社内プロジェクトを進めてきた。我々はこれまで、国内外のヘルスケア領域で豊富なコンサルティング経験を積むとともに、社内のシンクタンクであるMGI(McKinsey GlobalInstitute)において各国の医療制度について多くの分析を行ってきた。

 こうした知見と実績を踏まえてまとめたレポート「医療制度改革の視点 第一版」を、日経メディカル オンラインとコラボレーションしてWeb上で公開したものが本連載である。レポートの内容は、マッキンゼーの自主研究であり、特定の企業・団体の利益に偏ることなく、中立、かつ客観的な立場で課題を俯瞰し、構造化することを目指した。また、現状を可能な限り定量的に分析し、国際比較なども積極的に取り入れて課題解決への糸口を提示した。

 本連載では医療制度改革について大きく「全体概要と財政面の課題」「サービス提供面での課題」「課題解決のアプローチ」の三つの章に分けて掲載する。課題解決のアプローチについては、レポート執筆時点からの環境の変化などを考慮して加筆する予定だ。さらにそれぞれのブロックの終わりでは、Webメディアとしての特徴を生かした仕掛けを予定している。例えば、医療制度改革に見識の深い方々の意見や、日経メディカル オンラインの読者の意見を紹介していく。こうすることで、一方的なレポートの紹介ではない、より立体的な議論を喚起できればと考えている。ぜひこの機会に、日本の医療の課題について考え、積極的な意見を寄せてほしい。

 本プロジェクトが、さまざまな立場で医療制度の構築に尽力されている方々に議論の材料をご提供できれば幸いである。

連載: 医療制度改革のヒントを探る

連載の紹介

マッキンゼーが、日本国内の医療制度について2008年末に独自にまとめたレポート「医療制度改革の視点」の内容を順次紹介していきます。ぜひ一緒に考えてみてください。本連載の意義と目的については、こちらをご覧ください。

著者プロフィール

ルードヴィヒ・カンツラ(マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパン)●オックスフォード大学にて経済学修士・博士号取得。1995年より日本在住。2001年マッキンゼー入社。アジア諸国(主に日本)でのヘルスケア分野を主に担当。

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