連載・コラム
連載: 岩岡秀明の「糖尿病診療のここが知りたい!」
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第14回
カロリー制限と糖質制限、どちらが正しい?
2018/ 4/26
糖尿病治療の三本柱は、食事・運動・薬物療法です。今回は、糖尿病の治療の際に最も重要で、かつ最も難しい生活療法(食事療法と運動療法)のポイントについて解説します。糖尿病を悪化させる要因はたくさんあります。肥満、運動不足、飲酒、喫煙、ストレス、睡眠不足。これらを改善するためにどう…
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第13回
SGLT2阻害薬で得られる+αの効果とは?
2018/ 4/ 5
低血糖のリスクが低いSGLT2(sodium glucose co-transporter 2)阻害薬ですが、心血管病抑制・心不全抑制・腎機能保護効果についても期待が集まっています。 米国糖尿病協会(ADA)が昨年12月に発表した、米国における糖尿病の標準診療「Standards of Medical Care in Diabetes」の2018年版で、心…
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第12回
SGLT2阻害薬の処方時に注意すべき4症状とは
2018/ 3/15
低血糖のリスクが低く、体重減少も期待できると注目されているSGLT2(sodium glucose co-transporter 2)阻害薬。今回は、SGLT2阻害薬がどのような薬剤で、処方する際には何に気を付ければよいのか、という点を中心に解説します。なお、期待されている心血管病抑制・心不全抑制・腎機能保護効果に…
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第11回
レセプト査定される糖尿病処方、教えます
2018/ 2/22
今回は、私がレセプト審査などで実際に見掛けた2型糖尿病の「御法度」処方を取り上げます。SU薬同士の併用やDPP-4阻害薬同士およびDPP-4阻害薬とGLP-1受容体作動薬の併用、6剤もの多剤併用、80歳代の高齢者へのメトホルミンおよびオイグルコンの処方ーーが実臨床では行われています。これらはレセ…
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第10回ADA「糖尿病の標準診療2018」を読み解く
メトホルミン長期投与でビタミンB12欠乏に注意
2018/ 2/ 1
米国糖尿病協会(ADA)は昨年12月に、米国における糖尿病の標準診療「Standards of Medical Care in Diabetes」の2018年版を発表しました。これは毎年年末に公開され、糖尿病標準診療の指針として世界中で広く使用されています。 全文は150ページ以上もあるため、今回は2型糖尿病の薬物療法と高血…
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第9回(後編)
GLP-1受容体作動薬、選ぶべき薬剤はどれ?
2018/ 1/11
インクレチン関連薬の1つとして最近注目されているGLP-1(glucagon-like peptide-1)受容体作動薬。今回は、デバイスおよび各製剤の比較をしてみたいと思います。 結論から言えば、プライマリ・ケア医が日常診療で使用する製剤としては、1週間に1回の製剤であれば、デバイスの操作も簡便で単独で…
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第9回(前編)
GLP-1受容体作動薬を選択すべき患者とは?
2017/12/21
インクレチン関連薬の1つとして最近注目されているのがGLP-1(glucagon-like peptide-1)受容体作動薬です。これは、血糖依存性にインスリン分泌を促進し、そしてグルカゴン分泌も抑制することで血糖降下作用を発揮する薬剤です。単独処方であれば低血糖を来さず、体重減少降下も期待できるため、…
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第8回
いざ導入! どう選ぶ? インスリン療法
2017/11/30
今回は、2型糖尿病におけるインスリン療法の適応と実際について解説します。新規糖尿病患者が来院した場合は、まず「インスリンの絶対的な適応」を判断することが重要です。
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第7回
DKAより怖い高浸透圧高血糖症候群の攻略法
2017/11/ 2
高血糖を来す糖尿病の急性合併症には、前回解説した糖尿病ケトアシドーシス(DKA)に加え、高浸透圧高血糖症候群(Hyperosmolar Hyperglycemic Syndrome : HHS)があります。今回は、HHSの症状のおさらいと鑑別・治療のポイントを解説します。
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第6回
腹痛、悪心・嘔吐では必ずDKAの鑑別を
2017/10/12
腹痛、悪心・嘔吐などの消化器症状や、かぜ症状で来院する患者では常に糖尿病ケトアシドーシス(DKA)の可能性を念頭に置き、鑑別しなければなりません。今回は、DKAの鑑別と治療のポイント、そしてつい陥りがちなピットフォールをご紹介します。
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第5回
今さら聞けない低血糖患者への対処法
2017/ 9/21
低血糖を起こした患者が来院した場合、皆さんはどのように対応していますか? 今回は、低血糖症の鑑別と対処法を解説します。
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第4回
糖尿病の第一選択薬はなぜメトホルミンなのか
2017/ 8/31
インスリンの絶対的・相対的適応に該当しないケースにおける次のステップは、血糖コントロールの評価です。
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第3回
糖尿病患者、初診時に何を診るべき?
2017/ 8/10
この数年間で糖尿病の治療法は大きく変化しています。それに伴い、プライマリ・ケアを担う医師と糖尿病専門医との連携の重要性は増しています。そこで今回は、初診時の病態に応じた糖尿病の治療指針について解説します。
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第2回
高齢2型糖尿病患者の薬剤選択、どう判断する?
2017/ 7/20
日本では長年、SU薬が広く使用されてきたため、特に高齢者での重症低血糖が大きな問題となってきました。そのため私は、(1)特に高齢者ではSU薬はなるべく使用しないこと、(2)やむを得ず使用する場合にはできるだけ最少量で、(3)他剤との併用で、なるべく最後に使用すべき――だと考えていま…
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第1回
2型糖尿病の高齢者、目標値はどう設定する?
2017/ 6/29
このたび、日経メディカルOnlineで新連載「糖尿病診療のここが知りたい!」を担当させていただきます、千葉県にあります船橋市立医療センター代謝内科の岩岡秀明と申します。私は糖尿病・内分泌内科の専門医です。 この連載では、プライマリ・ケア医や内科診療に携われている先生方やレジデントの…