BMJ誌から 大気中のPM2.5濃度が高い日は入院が増える 中国184都市の大気汚染状況と心血管疾患入院数の分析 中国の184都市の観測データを利用して、大気中の微小粒子状物質PM2.5(直径が2.5μm以下の微粒子)の濃度の上昇と、心血管疾患による入院の関係を検討した中国華中科技大学のYaohua Tian氏らは、PM2.5の濃度が上昇した日には脳出血を除く主要な心血管疾患の入院率が増加していたと報告した。結果… 2020/01/20 公衆衛生・予防医学
JAMA Pediatrics誌から 妊婦のPM2.5曝露で新生児のテロメアが短く 臍帯血と胎盤のテロメア長を調べたベルギーの研究 妊婦のPM2.5曝露と臍帯血と胎盤のテロメア長の関係を分析した、ベルギーHasselt大学のDries S. Martens氏らは、妊娠期間中、特に妊娠中期にPM2.5に曝露すると、新生児のテロメア長が短くなる可能性があることを報告した。結果はJAMA Pediatrics誌電子版に2017年10月16日に掲載された。… 2017/11/09 産婦人科
Circulation誌から PM2.5曝露で血中ストレスホルモンが有意上昇 悪影響を軽減するには空気清浄機が有用 微小粒子状物質(特にPM2.5)に曝露されると「視床下部‐下垂体‐副腎」軸および「視床下部‐交感神経‐副腎髄質」軸が活性化され、血中ストレスホルモンが有意に上昇するという機序で健康に悪影響が及ぶ可能性があることが、メタボロミクスを利用した初のランダム化二重盲検クロスオーバー試験で… 2017/09/01 代謝・内分泌
NEJM誌から 大気汚染の改善で小児の肺機能が向上 米・南カリフォルニアの小児コホート研究が示唆 大気汚染の改善に取り組んできた米国の南カリフォルニア地域では、過去数十年の取り組みにより大気汚染物質の大幅な削減を達成したが、それに伴い小児の肺機能が向上したことが、地域コホート研究から示唆された。線形回帰モデルを用いて、経時的な大気汚染レベルの低下と11歳から15歳までの4年間… 2015/03/25 呼吸器
Lancet誌から PM2.5長期曝露で死亡リスクが有意に上昇 曝露上限値以下でもリスク、欧州13カ国における22コホートの解析結果 幾つかの大気汚染物質の死亡への影響を検討した研究の結果、PM2.5への長期曝露で死亡リスクは有意に上昇し、欧州で設定されている曝露上限値に達しないレベルでも死亡リスクが有意に高まることが示された。オランダUtrecht大のRob Beelen氏らが、Lancet誌電子版に2013年12月9日に報告した。… 2013/12/27 公衆衛生・予防医学
Lancet誌から 大気汚染物質は心不全による入院と死亡に関係 PM2.5の影響は数日持続、統計的レビューとメタ解析の結果 大気汚染物質の急性曝露が非代償性心不全による入院と死亡にも関係することが、系統的レビューとメタ解析の結果として示された。英Edinburgh大学のAnoop SV Shah氏らが、Lancet誌電子版に2013年7月10日に報告した。… 2013/07/25 循環器
漢方医学から見る「PM2.5問題」 皆様、初めまして。私はもともと中国伝統医学を学ぶため、約9年にわたり北京に留学していました。その後、縁あってシンガポールのラッフルズジャパニーズクリニックに就職し、月のうち半分は分院のある上海へ出張して診療に当たっています。この連載では、中国という国と長くかかわってきた私が、… 2013/05/01 事件・話題
European Heart Journal誌から PM2.5への暴露で心房細動は増加するのか? 最近、大気汚染と循環器疾患との関連に関する報告が急激に増えている。なかでも環境省が外出についての注意喚起指針を見直した微小粒子状物質、PM2.5が注目を集めており、日経メディカル オンラインでも取り上げられた。… 2013/03/13 循環器
トレンドビュー◎中国からの越境汚染が懸念される微小粒子状物質 PM2.5と循環器疾患の“危険な関係” 中国からの越境汚染で注目されている微小粒子状物質のPM2.5。研究が先行する米国では、呼吸器疾患だけでなく心血管疾患を誘発するリスク因子としても認識されている。ただ国内の研究はまだ緒に就いたばかりだ。… 2013/03/01 循環器