EPISODE 13 TAVI vs. AVR PARTNER試験コホートAの結果をどう読み解くか 牧港中央病院・小船井光太郎 皆様もう既にご存知とは思いますが、PARTNER試験コホートAの1年フォローアップの結果が、今年4月に米国ニューオーリンズで開催された米国心臓病学会(ACC)で発表されました。この試験は今回の学会の一番の目玉であり、その結果の発表を世界中が待ちわびていたといっても過言ではないでしょう。… 2011/06/02 循環器
米国心臓病学会(ACC)2011 糖尿病合併高血圧に対するARBとCCBは同等 心不全による入院はARB群で有意減少、NAGOYA HEART Study 高血圧患者は2型糖尿病を合併するケースが多く、両疾患の合併により心血管疾患発症リスクは著しく上昇する。このような患者に対する薬物療法として、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)を中心とした治療とCa拮抗薬を中心とした治療のどちらが優れるのかを検討したNAGOYA HEART Studyから、心… 2011/05/19 循環器
米国心臓病学会(ACC)2011 高齢者高血圧の追加治療、ARB増量かCCB併用か ハイリスク高齢患者を対象としたOSCAR Study、結果は同等 高齢者高血圧に対する薬物療法としてわが国では、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、Ca拮抗薬がともに第1選択薬として位置付けられている。ARBは、特に糖尿病性腎症や心不全に対して、イベント発生抑制効果が用量依存性に増強することが知られている。… 2011/05/13 循環器
米国心臓病学会(ACC)2011 接着分子ESAMがステント血栓症のリスクを予測 HORIZONS-AMI試験のサブ解析結果 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)でステント留置を受けたST上昇型急性心筋梗塞(STEMI)における、ステント血栓症のハイリスク群を特定するバイオマーカーは十分に検討されていない。 2011/05/11 循環器
米国心臓病学会(ACC)2011 ダビガトランはCHA2DS2-VASc値にかかわらず有効 同値が5以上では110mg×2回/日も選択肢に、RE-LYサブ解析 一昨年の欧州心臓病学会(ESC2009)で発表されたRE-LY試験によれば、直接的トロンビン阻害薬ダビガトランはワルファリンに比べ、150mg1日2回投与(以下、150mg×2回/日)で心房細動患者の脳卒中・全身性塞栓症発症を有意に抑制、大出血の出現は同等だった。… 2011/05/10 循環器
米国心臓病学会(ACC)2011 待機的PCIで適切と判断できる症例は半数 米国NCDR Cath/PCIレジストリーの解析結果 わが国ほど経皮的冠インターベンション(PCI)施行率の高くない米国だが、地域間格差は大きい。1996年の調査では、米国平均を30%以上超える病院圏(Hospital referral region)が57存在したのに対し、25~65%下回る病院圏も68あった。このバラツキには、適切ではない待機的PCI施行が反映されて… 2011/05/06 循環器
米国心臓病学会(ACC)2011 ARBの発癌リスク、台湾のデータベースでも否定的 全国民を対象とした実臨床に近い成績と著者は強調 昨年6月、Lancet Oncology誌に、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)による発癌リスク増加の可能性を示すメタ解析が掲載された。しかし、その後、このようなリスク増加を否定する多くの研究が報告されている。… 2011/05/02 循環器
高齢NSTE-AMI患者の約半数はHDL-C低値で長期死亡リスクが上昇 HDL-コレステロール(HDL-C)低値はアテローム性動脈硬化症のリスク因子であり、急性冠症候群患者ではHDL-Cが低値であることが多い。一方、非ST上昇型急性心筋梗塞(NSTE-AMI)患者ではHDL-C値が予後にどのような影響を及ぼすのかについては明らかではなかった。4月2日から米国ニューオーリンズで… 2011/04/28 循環器
米国心臓病学会(ACC)2011 ARBによるプラーク進展抑制に抗炎症作用が関与 アテローム容積率の変化とhsCRPの変化が有意相関、OLIVUSサブ解析 アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)オルメサルタンによる冠動脈プラークの進展抑制に、同薬剤の持つ抗炎症作用が関与している可能性のあることが、OLIVUS(Impact of OLmesartan on progression of coronary atherosclerosis:evaluation by IntraVascular UltraSound)試験の解析から明らかに… 2011/04/27 循環器
米国心臓病学会(ACC)2011 CKD合併急性心不全に対するhANPの腎保護効果 ニコランジル投与群よりも腎障害発生率が有意に低値 近年、腎機能障害は心不全患者の重要な予後予測因子であることが報告されており、急性心不全患者ではクレアチニン値が高いと予後は不良となることが示されている。 2011/04/22 循環器
米国心臓病学会(ACC)2011 頸動脈洞を刺激して難治性高血圧を治療する Rheos試験の12カ月間成績では期待できる結果に(2011.4.25訂正) アブレーションによる腎交感神経除神経術など、難治性高血圧に対する全く新しいアプローチによる治療法の開発に注目が集まっている。 2011/04/20 循環器
米国心臓病学会(ACC)2011 手術高リスク例へのTAVI、1年生存率はAVRと同等 AVRに対するTAVIの非劣性も証明、PARTNER-A試験 経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)は2010年のPARTNER-B試験で示されたように、外科的大動脈弁置換術(AVR)不能の大動脈弁狭窄症において薬物治療を上回る生命予後改善作用示す。このほど、AVR高リスク例を対象にAVRとTAVIとを比較したPARTNER-A試験から、1年間生存率は同等、生存率改善作用もA… 2011/04/19 循環器