N Engl J Med誌から PCI予定のSTEMI患者へのビバリルジン投与で出血リスク低下 EUROMAX試験の結果 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を予定しているST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者において、救急搬送中に開始した直接トロンビン阻害薬ビバリルジンは、ヘパリン+糖蛋白 IIb/IIIa阻害薬よりも、30日間の死亡および大出血のリスクを低下させた。だが、急性ステント血栓症の発生は、ビバリルジ… 2013/11/14 循環器
Ann Intern Med誌から 関節置換術後の新規抗凝固薬に低分子ヘパリンを上回る利益はあるか 米国で行われたシステマティックレビューの結果 人工股関節全置換術(THR)または人工膝関節全置換術(TKR)後の静脈血栓塞栓症の予防目的で使われる低分子ヘパリン(LMWH)と、近年登場した新しい抗凝固薬の有効性、安全性を比較したところ、症候性深部静脈血栓症の予防において新規抗凝固薬の利益は高いが、出血リスクも高い傾向が見られた。… 2013/09/05 外科
抗凝固薬の薬理ゲノム学の成果 ダビガトラン血中濃度・出血性副作用の遺伝的規定因子が明らかに 「ナウい」や「アッと驚くタメゴロー」(←古っ!)などは日常でほとんど聞くことがなくなっており、「死語」にあたるのでしょうか? 展開の速い医学用語にも多くの死語がありそうです。最近、「特異体質」という言葉を聞くことがめっきり減った気がします。自分たちが研修医の頃は全身麻酔で悪… 2013/04/02 循環器
Arch Intern Med誌から ACS後の抗血小板療法への新規抗凝固薬追加で大出血リスクが3倍 ステント血栓症は3割減少するが…メタ分析の結果 急性冠症候群(ACS)後の患者にはアスピリンなどを用いる抗血小板療法が行われるが、そこに血液凝固第Xa因子阻害薬や直接トロンビン阻害薬(DTI)を追加すれば血栓リスクはさらに低減するのだろうか。これまでに行われた無作為化試験を対象に系統的レビューとメタ分析を行ったハンガリーPecs大学… 2012/10/09 循環器
日経メディカル臨時増刊 2011年夏号「次代の医療ニーズを探る」 Vol.2 どう使いこなす、抗凝固療法で相次ぐ大型新薬 ドラッグラグなき時代の新薬ゆえの悩み 直接トロンビン阻害薬ダビガトランに続き、選択的Xa因子阻害薬も今後相次いで登場し、選択肢が増える抗凝固療法。どの薬剤も世界共同開発かつ新規性が高い薬剤であるだけに、抗凝固作用と表裏の関係にある出血を起こさずに上手に使いこなすノウハウの蓄積が待たれる。… 2011/08/03 循環器
Lancet誌から INR管理が悪いほどdabigatranの優越性際立つ 管理良好の場合でもワルファリンに非劣性、RE-LY試験のサブ解析 INR(プロトロンビン時間国際標準比)のコントロール状況別に新規経口抗凝固薬dabigatranの有効性と安全性を比較したところ、INRのコントロールが悪いほど、dabigatran投与群で心血管イベントの発生率が低く、大出血の副作用も少ないことが分かった。… 2010/09/21 循環器
本誌連動◇2010年話題の新薬 Vol.3 ワルファリンの欠点を克服した経口抗凝固薬 新しい機序で脳梗塞を予防する ワルファリンとは異なる作用メカニズムを持つ複数の経口抗凝固薬が開発中だ。心房細動患者に対する脳梗塞予防や整形外科手術後の血栓症予防などへの応用が見込まれている。 2010/01/19 医薬品
AHA2009 抗血小板薬併用中のACS患者にdabigatran追加は安全 用量に対する安全性を評価したRE-DEEM試験の結果 新規経口直接トロンビン阻害薬のdabigatranは、アスピリンとクロピドグレルを併用しているACS患者に対し、わずかに出血が増加するものの安全に使用でき、抗血小板薬併用療法に加えることで、ACS患者の虚血性心イベントの再発抑制に有用である可能性が示唆された。… 2009/12/25 循環器
第21回 欧州心臓学会(ESC2009)より ACTIVE-Iの結果から実験医学と臨床の差を実感 前回、Sicilian Gambit分類の心房細動診療における意義について私なりのコメントをしましたが、今回ここスペイン・バルセロナで開かれた欧州心臓学会(ESC)に来て、もう一度その現実を自らの身をもって知ることになりました。… 2009/09/07 循環器