ボストン便り 4回目 患者会のアドヴォカシー活動 細田満和子(ハーバード公衆衛生大学院国際保健学部リサーチ・フェロー) アメリカの医療を眺めてみると日本とは異なる点がいくつもありますが、その中でも患者や患者会の立場はかなり異なっているのではないかと思います。アメリカでは1950年代から患者団体や医療利用者団体の活動が活発に行われていて、アドヴォカシー活動(当事者の正当な権利を獲得するための諸活動… 2009/08/27 海外
ボストン便り 3回目 パブリックヘルス・ワーカーの落とし穴 細田満和子(ハーバード公衆衛生大学院国際保健学部リサーチ・フェロー) 筆者の所属するハーバード公衆衛生(パブリックヘルス)大学院の国際保健学部というところでは、健康に生きることは万人に平等の権利であると考え、途上国での感染症対策、母子保健、健康政策支援などの実践的研究を使命感に燃えて行っている人が何人もいます。… 2009/07/24 公衆衛生・予防医学
ボストン便り 2回目 全米初・マサチューセッツの州民皆保険 ヘルスケア改革法の舞台裏 細田満和子(ハーバード公衆衛生大学院国際保健学部リサーチ・フェロー) 前回は、全米で初の州民皆保険を定めたマサチューセッツ・ヘルスケア改革法の成立とその背景についてご紹介しました。今回はそれがどのように運用されていて、どのような評価を受けているのか、またこの改革法を推進した立役者についてご紹介したいと思います。… 2009/06/22 海外
ボストン便り 1回目 全米初・マサチューセッツの州民皆保険 ヘルスケア改革法の登場 細田満和子(ハーバード公衆衛生大学院国際保健学部リサーチ・フェロー) ボストンはアメリカ東北部マサチューセッツ州の州都で、建国の地としての伝統を感じさせるとともに、革新的でラディカルな側面を持ち合わせている独特な街です。また、近郊も含めると単科・総合大学が100校くらいあり、世界中から研究者が集まってきています。そんなボストンから、保健医療や生活… 2009/05/21 行政・制度
新型インフルエンザ―ローカルとグローバルな視点から― 細田満和子(ハーバード公衆衛生大学院国際保健学部リサーチ・フェロー) 研究留学のため数年来、家族でアメリカ暮らしをしていますが、日米の医療制度の違いはさることながら、病気や医療に対する人々の考え方にも、ずいぶん違いがあることにしばしば気づかされます。また所属する国際保健学部というところでは、途上国への医療援助や健康格差について、活発な参加型研… 2009/05/19 感染症