NEJM誌より 脳梗塞への血管内治療、tPA静注と転帰に差なし 2つの独立したRCTで確認、ただし新規血管内治療デバイスへの期待残る 急性虚血性脳卒中患者に対する血管内治療は、標準療法である組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)静注と同等の効果しかない、あるいはtPAと併用しても転帰は向上しないとする2件のランダム化比較試験(RCT)の結果が、2013年2月6日と7日のNEJM誌電子版に報告された。… 2013/02/22 循環器
本誌連動◇脳梗塞を防ぐ、治す Vol.2 tPAを補う血管内治療 急性期の積極療法に選択肢 急性期の標準治療であるtPAの推奨投与時間が、近く、発症後4.5時間まで延長される見込みだ。一方、新たな血管内治療用デバイスが続々登場し始めた。tPA療法に血管内治療を組み合わせる動きもある。 2011/03/23 循環器
Circ J誌から STEMIへのtPA先行投与はPCI単独より予後不良 国内でのRCT、tPA投与後にPCIを行った場合は差なし 日本人のST上昇型急性心筋梗塞(STEMI)に対し、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)バックアップ下で組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)を先行投与する群と、直接(primary)PCIを行う群に分け追跡したところ、初回冠動脈造影時の開存率や6カ月後の左室駆出率は前者で高かったが、5年後の… 2010/08/06 循環器
日本糖尿病学会2010 高血糖は急性期脳卒中の予後不良因子 わが国でも具体的な血糖コントロール目標値が必要に 脳卒中急性期での高血糖は予後不良因子であり、急性期脳梗塞の組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)療法においても予後を悪化させる可能性のあることが分かった。川崎医大脳卒中センターの木村和美氏が、第53回日本糖尿病学会年次学術集会のMeet the Expert「糖尿病と脳卒中の臨床」で発表した… 2010/06/18 循環器
STROKE2010 脳梗塞急性期のtPA静注、0.6mg/kgで十分な効果 遅発性再開通も良好な転帰に寄与 脳梗塞急性期の再開通療法としての組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)静注療法は、わが国では2005年10月に承認された。根拠となった国内第III相臨床試験「J-ACT」(Japan Alteplase Clinical Trial)では、投与量が0.6mg/kgに設定されており、それが承認用量となった。… 2010/05/17 循環器
新デバイス情報 急性脳血管閉塞に対する血栓回収デバイス承認 医療機器の専門商社であるセンチュリーメディカル社は4月30日、経皮経管的脳血栓回収用機器「Merciリトリーバルシステム」(写真)について、厚生労働省から承認を受けたと発表した。 2010/05/07 循環器
Stroke誌から 脳動脈閉塞急性期の機械的血栓除去は有効 脳血栓除去デバイスMerci Retrieverを評価したMulti MERCI試験 わが国でも近く承認される見込みの、急性脳卒中の機械的血栓除去用デバイスMerci Retrieverの有効性と安全性を検討した臨床試験の結果を紹介する。この論文は、2008年4月のStroke誌に掲載された。第2世代モデルは、第1世代モデルと比べて再開通率が高く、臨床転帰も良好であることが示された。… 2010/04/21 循環器
Arch Neurol誌から ワルファリン治療患者のtPAの適応は再検討を INR1.7以下の低値でも頭蓋内出血のリスクは10倍 ワルファリン治療を受けていた患者が急性虚血性脳卒中を発症し、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)を静注された場合、INR(プロトロンビン時間の国際標準比)が1.7以下の低値であっても、ワルファリン治療を受けていない患者に比べて症候性頭蓋内出血の頻度が10倍も上昇することが分かった。… 2010/03/16 循環器
tPAは発症後4.5時間まで投与可能に Post-Stroke Thrombolysis Window Expanded to 4.5 Hours 米国心臓協会(American Heart Association、AHA)/米国脳卒中学会(American Stroke Association)は、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)による血管内血栓溶解療法の開始は、適切な患者に対して脳卒中発作から最長4.5時間以内にするべきだと勧告した。… 2009/06/19 循環器
脳卒中急性期病院の1割がtPA治療を中止 厚労省研究班の全国調査、専門医不足などが要因 多くの脳梗塞患者を寝たきりから救える薬と期待されて2005年10月に登場した血栓溶解薬の組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)。その期待に反して、急性期脳卒中患者を受け入れる病院の1割が最近1年間に専門医不足などによりtPA治療をやめていたことが、厚生労働省研究班(超急性期脳梗塞患者の… 2009/05/25 循環器
ISC(ASA)2009 脳室内出血例へのtPA投与で予後が大幅に改善 先験的臨床研究のトピックス、自己拡張型ステントの成績も 脳卒中は米国でも死因の第3位となる疾患だけに、医療・健康上の解決すべき課題として常に新しい取り組みが行われている。米国脳卒中協会(ASA)主催のInternational Stroke Conference(ICS)2009で発表された先験的な臨床試験の中から、今後の実用化が期待される話題を拾った。… 2009/03/24 循環器
ISC(ASA)2009 超音波で活性化したマイクロバブルがtPAの効果を増強 ASA:Ultrasound-Activated Microbubbles Boost Clot-Busting Action of tPA 組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)と合わせて、マイクロバブル造影剤を投与して超音波で刺激することにより、急性虚血性脳卒中の再疎通が早まり、回復を促進できることが明らかになった。 2009/03/16 循環器
ISC(ASA) 2009 「発症後1時間」がtPA投与の“Golden Hour” 病院到着後の対応の早さがカギ、発症時間推定に有用なFLAIR画像 脳梗塞治療薬として10年以上前に米食品医薬品局(FDA)が認可した組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)は、発症後3時間以内に静脈投与することが推奨されている。しかし、3時間以内投与を実現するには様々な障害がある上、時間軸だけで投与の適応かを判断することにより発症時間が不明のケース… 2009/03/04 循環器
Lancet誌から 脳梗塞へのt-PA投与は発症後3~4.5時間でも有用 観察研究で頭蓋内出血や死亡の発生率に差なし 脳梗塞の急性期治療では、血栓溶解薬である組織プラスミノーゲン活性化因子(t-PA)の投与を「症状発現から3時間以内に限る」という厳しい時間枠がある。しかし、スウェーデンKarolinska研究所のNils Wahlgren氏らが行った観察研究の結果、発症から3~4.5時間の間にt-PAが投与された患者であって… 2008/10/09 循環器