【新薬】 レテルモビル(プレバイミス) ウイルス粒子形成を阻害、新機序の抗CMV薬 2018年3月23日、抗サイトメガロウイルス化学療法薬レテルモビル(商品名プレバイミス錠240mg、同点滴静注240mg)の製造販売が承認された。適応は「同種造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制」、用法用量は「1日1回480mg、シクロスポリンと併用する場合は1日1回240mgを… 2018/04/27 感染症
新生児の尿で検査可能、既存の抗体薬に比べて高感度 サイトメガロウイルスのDNA検査薬が保険収載 先天性のサイトメガロウイルス(CMV)感染の診断を目的とした体外診断薬(商品名ジェネリス CMV)が1月1日、保険収載された。検査の対象となるのは、先天性サイトメガロウイルス感染が疑われる生後3週間以内の新生児で、尿中のサイトメガロウイルスDNAを検出する。等温核酸増幅法により2時間以… 2018/01/19 感染症
トレンド◎母子感染対策に死角あり 見逃される先天性感染症「TORCH症候群」 妊娠中にウイルスなどが母体を通じて胎児に感染し、出生児に様々な障害が生じる先天性感染症(TORCH症候群)。特に妊娠中に初感染すると胎児に恒久的な障害が生じる可能性があるが、疾患によっては妊婦健診でのチェックや母子感染した子どもの拾い上げの体制は心許ないのが現状だ。見逃されてきた子… 2017/04/03 感染症
JAMA Pediatrics誌から 超低出生体重児のCMV感染は危険 死亡または気管支肺異形成リスクが有意に上昇 体重1500g未満の超低出生体重児(VLBW)が、生後にサイトメガロウイルス(CMV)に感染した場合、気管支肺異形成のリスクが上昇する。これは米Duke大学医学部のMatthew S. Kelly氏らが、米国の10万人以上のNICU利用者の医療記録から調べた大規模多施設コホート研究により示唆されたもの。詳細は、J… 2015/12/24 産婦人科
JAMA Pediatrics誌 極低出生体重児では母乳からのCMV感染に注意 適切な血液製剤の使用で輸血を介したCMV感染は予防可能、前向きコホートより 極低出生体重(VLBW)児において、サイトメガロウイルス(CMV)血清反応陰性の白血球除去血液製剤を用いれば、輸血を介したCMV感染は予防できるが、その後、主に母乳を介して感染するリスクがあることが、前向きコホート研究の結果として示された。米国Children’s Healthcare of AtlantaのCassan… 2014/10/16 小児科
NEJM誌から サイトメガロウイルス感染予防にCMX001が有望 造血細胞移植後の患者を対象に行われたRCTの結果 サイトメガロウイルス(CMV)感染症の発症リスクが高いCMV血清反応陽性患者に、新しく開発されたCMX001かプラセボを二重盲検法で投与した試験で、CMX001の週2回、100mg投与により発症リスクを有意に低減できることが示された。米Dana-Farber癌研究所のFrancisco M. Marty氏らが、NEJM誌2013年9月2… 2013/10/09 感染症
NEJM誌から 新生児のCMV感染を検出する簡便なPCR検査を開発 新生児の先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染のスクリーニングにおいて、スワブ採取唾液、またはスワブごと乾燥させた唾液標本を用いる簡便なリアルタイムPCR検査が開発された。同手法を開発した米Alabama大学のSuresh B. Boppana氏らは、標準法と比較してその精度が十分高いことを明らかにし… 2011/06/21 耳鼻咽喉科
HIV感染症を拾い上げるコツ 国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター 専門外来医長 本田美和子 氏 HIV感染症はもはや、必ず死に至る病ではない。早期発見して介入すれば、エイズ発症を防げるようになってきた。しかし、感染初期に生じる症状はありふれたものばかりで、見逃されやすい。HIV感染の拾い上げ方や、発見後の治療やフォローについて、実際の症例を紹介しながら解説する。… 2010/12/27 感染症 医師限定コンテンツ
日常診療のピットフォール 腎盂腎炎として治療後、出現した皮疹の意外な原因とは 洛和会音羽病院総合診療科ランチタイムカンファレンスより 5月25日、38.5 ℃の発熱、悪寒、残尿感、頻尿が出現。3日後には、咳と痰、鼻汁に加え、咽頭痛も見られた。29日深夜には体温が39.7℃まで上昇し、悪寒戦慄を伴ったため、当院ERを受診した。尿路感染の診断で帰宅したものの症状は軽減せず、再び受診。急性腎盂腎炎として点滴治療を受け帰宅した。そ… 2008/09/17 感染症 医師限定コンテンツ