NEJM誌から ワルファリン用量調整にSNPs情報は不要か!? 投与開始時のINR管理に大きな改善なし、2つのRCTの結果 ワルファリンを開始する患者において、遺伝子多型(SNPs)の情報を利用することの利益は4週間の解析では認められず、12週間の解析でも少ないことが、2つのランダム化比較試験(RCT)の結果として示された。米Pennsylvania大Center for Therapeutic Effectiveness ResearchのStephen E. Kimmel氏ら… 2013/12/06 循環器
JAMA誌から ワルファリン使用者へのtPA投与、INR1.7以下なら非使用者と出血リスクの差なし 現行のガイドラインを裏付ける結果 組換え組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)の静注は、急性虚血性脳卒中患者の転帰を改善することが知られている。しかし、ワルファリン療法を受けている患者にtPAを投与すると、頭蓋内出血のリスクが上昇する可能性がある。米Duke Clinical Research InstituteのYing Xian氏らは、ワルファリン… 2012/07/04 循環器
Ann Intern Med誌から ワルファリン投与中のINR測定は3カ月に1回でも可 4週ごとの測定と比べた非劣性試験で ワルファリン投与中で状態が安定している患者では、プロトロンビン時間の国際標準化比(INR)の測定を3カ月に1回にしても、抗凝固療法の安全性と有効性は低下しないことが、カナダMcMaster大学のSam Schulman氏らが行った無作為化試験で明らかになった。論文は、Ann Intern Med誌2011年11月15日号… 2011/12/05 循環器
N Engl J Med誌から INR自己測定でワルファリン使用者の予後改善せず ただし抗凝固療法に対する患者の満足度とQOLは有意に向上(2011.1.20訂正) ワルファリンを用いた抗凝固療法を実施している患者を対象に、週1回INR(プロトロンビン時間の国際標準比)を自己測定する群と、医療施設で月1回INRを測定する群に分け、脳卒中・大出血エピソード・死亡のリスクを比較したところ、両群間に差は見られなかった。この結果はN Engl J Med誌10月21日… 2010/11/05 循環器
日本胸部外科学会2010 高齢者の弁置換術、生体弁か機械弁か(1) 65歳以上でも機械弁の予後は悪くない―心臓外科の主張 「高齢者の大動脈弁置換術であっても機械弁を選択できる例があるのではないか──」。この心臓外科医の主張に対して循環器内科医は、「生体弁植え込み例の死亡・入院リスクは低い。抗凝固療法に伴うリスクと患者の不便を考えれば、生体弁を選択すべき」とした。… 2010/11/08 循環器
Lancet誌から INR管理が悪いほどdabigatranの優越性際立つ 管理良好の場合でもワルファリンに非劣性、RE-LY試験のサブ解析 INR(プロトロンビン時間国際標準比)のコントロール状況別に新規経口抗凝固薬dabigatranの有効性と安全性を比較したところ、INRのコントロールが悪いほど、dabigatran投与群で心血管イベントの発生率が低く、大出血の副作用も少ないことが分かった。… 2010/09/21 循環器
Arch Neurol誌から ワルファリン治療患者のtPAの適応は再検討を INR1.7以下の低値でも頭蓋内出血のリスクは10倍 ワルファリン治療を受けていた患者が急性虚血性脳卒中を発症し、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)を静注された場合、INR(プロトロンビン時間の国際標準比)が1.7以下の低値であっても、ワルファリン治療を受けていない患者に比べて症候性頭蓋内出血の頻度が10倍も上昇することが分かった。… 2010/03/16 循環器
RE-LY dabigatranのワルファリンに対する非劣性を証明 Randomized Evaluation of Long-Term Anticoagulant Therapy, Warfarin, Compared with Dabigatran 心房細動(AF)患者の脳卒中予防には、ワルファリンが用いられている。しかし、出血リスクが増加するため、定期的なINR(国際標準化プロトロンビン比)に基づく血中濃度モニタリングと投与量調整が必要とされる。また、他の薬剤や食物との相互作用があり、患者のアドヒアランスが低下する原因とな… 2009/11/24 循環器
Circulation誌から 新規抗凝固薬tecarfarinはワルファリンに代われるか フェーズ2a試験、投与期間の70%超で至適INRを維持 新しい経口ビタミンK拮抗薬tecarfarin(ATI-5923)を心房細動患者に投与し、安全性・忍容性・至適投与量を検討するフェーズ2a試験を実施したところ、INR(プロトロンビン時間の国際標準比)が至適範囲に入っている時間(Time in Therapeutic Range:TTR)が有意に改善された。この結果は、Circula… 2009/10/09 循環器
Arch Intern Med誌から 抗凝固療法の至適INR、心房細動患者は3.0 オランダでの大規模コホート研究、心筋梗塞後は3.5 経口抗凝固療法の至適強度を大規模なコホートで検討したところ、人工弁植え込み患者や心房細動患者ではINR(プロトロンビン時間の国際標準比)3.0を、心筋梗塞後者ではINR3.5を目標値とすべきことが分かった。この結果は、Arch Intern Med誌7月13日号に掲載された。… 2009/08/05 循環器
ヒヤリ・ハット事例<136> INRが上昇!ワーファリン治療中にユリノーム増量 医師会員限定コンテンツです。この記事は、NPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンターが提供している「医師のための薬の時間」(http://iphiss.jp/i-phiss/drs.html)から提供を受けています。 2009/01/19 代謝・内分泌 医師限定コンテンツ
Circulation誌から AFの経口抗凝固療法はTTRを指標としたINR管理が必要 TTRが60~65%以下では抗血小板薬治療と同等の効果しかない 心房細動において脳卒中や血管イベントを最も有効に阻止するのは経口抗凝固療法(OAC)であることは、無作為化臨床試験のメタ解析から明白である。OAC効果の個人差や個人内での日差変動から、INRを用いた投与量調節が国際的に行われている。… 2008/12/12 循環器
第10回 抜歯時はワルファリンを中断すべきか? 高齢者へのワルファリン導入に際してもう一つ大切なことは、ビタミンK含有食品の禁止や相互作用のある薬物への注意、抜歯時の休薬の可否など、ワルファリンを安全に服用するための情報提供です。 2008/09/22 循環器
第8回 ワルファリン投与時の至適INRは? 患者さんの脳を守る手立ては、ワルファリンによる抗凝固療法しかないと頭ではわかっていても、いざ実行となると専門医でさえも不安になります。最も心配なのが、やはり大出血のリスクです。ワルファリンの強度をどうやって判断し、どのくらいを目標にしたらよいのでしょうか。… 2008/08/26 循環器