学会トピック◎第5回臨床高血圧フォーラム 入院高血圧患者、急速な減塩には注意を 入院している高血圧患者に対して、一律に6g減塩治療を実施することには注意が必要とする報告があった。減塩治療の安全な進め方を検討している国際医療福祉大学三田病院(東京都港区)の冨岡治美氏らが、第5回臨床高血圧フォーラム(5月14~15日、東京開催)で発表した。… 2016/05/19 循環器
SPRINT試験が降圧目標の新たなエビデンスを提示 50歳以上で1つ以上の心血管リスクがある人、あるいは75歳以上の高血圧患者を対象に行われたSPRINT試験(Systolic Blood Pressure Intervention Trial)の成績が報告された。降圧目標120mmHg未満の強化治療群において、140mmHg未満の標準治療群よりも心血管イベントが25%、全死亡が27%少ないとい… 2015/11/11 循環器
県別の高血圧者の割合は「歩数」「車で移動」と有意に相関 高血圧患者の割合と1日当たり歩数などの相関関係を県別に調べると、住民の歩数が少ない県ほど高血圧者率が高いことが分かった。また、歩数の少なさには主な移動手段が車であることが影響していた。和歌山県立医科大学保健看護学部の岡檀氏が第37回日本高血圧学会(JSH2014、10月17~19日、横浜開… 2014/10/19 循環器
イタリアの高血圧患者の大半は塩分摂取過多、WHO基準以下は約14%のみ イタリアの高血圧患者の塩分摂取量は多く、世界保健機関(WHO)の推奨値以下の人は全体の13.5%に過ぎないことが分かった。一方、カリウム摂取量は少なく、WHO推奨値を満たしている人は全体の9.6%に留まった。ただし、いずれの摂取量とも、抵抗性高血圧症との関連は認められなかった。イタリアUn… 2013/06/20 循環器
遠方の高血圧患者にも及んだ東日本大震災のインパクト 東日本大震災の影響は、被災地から遠い地域に暮らす高血圧患者にも及んでいたことが報告された。比較的短期間であったが高血圧患者の家庭血圧が上昇し、少数ながら治療を要した患者もあったという。宮川内科小児科医院(横浜市)の宮川政昭氏が10月22日まで宇都宮で開催されていた日本高血圧学会… 2011/10/25 循環器
「減塩=まずい」を払拭した減塩弁当、70%が「美味しい」と回答 「減塩=まずい」を払拭するために開発した減塩弁当を医師らに食べてもらったところ、70%が「美味しい」と回答、「減塩とは気づかなかった」も78%と高率だった。また、市販された場合に「ぜひ食べたい・食べる」は84.3%、高血圧患者に「勧める」も87.7%に上るなど高い評価だったことも明らか… 2011/10/24 循環器
川崎医科大学総合内科学3教授 堀尾 武史氏 高血圧でのCKD合併は心房細動の発症リスク 日経メディカル特別編集版JCS2011トレンドより 心房細動は高血圧患者にしばしば発症してくる疾患で脳塞栓症のリスクとなる。心房細動の発症に関わる危険因子として加齢や心肥大、左房拡大などが知られてきたが、最近、高血圧の患者においては、CKDが独立したリスク因子であることが明らかになった。… 2011/06/24 循環器
シルニジピンの脂溶性の高さが腎組織局所の抗酸化作用を増強させている可能性 蛋白尿を伴う高血圧患者を対象にRAS抑制薬へのCa拮抗薬の併用効果を検討したCARTER studyでは、シルニジピンはアムロジピンに比べて蛋白尿抑制作用が強いことが示されている。10月9日から札幌市で開催されている第31回日本高血圧学会総会のポスターセッションにおいて、シルニジピンによる腎保護… 2008/10/11 循環器
高血圧患者のCKD合併は心房細動新規発症のリスク 高血圧患者における慢性腎臓病(CKD)の合併は、心房細動新規発症の独立したリスクであることが報告された。本態性高血圧患者1000人余を対象にした観察研究によって明らかになったもので、国立循環器病センターの堀尾武史氏(写真)らが10月9日、札幌市で開催されている日本高血圧学会で発表した… 2008/10/09 循環器
腹部肥大は死亡リスク増の要因、ただし高血圧患者に限る フランスの6万7000人規模のコホート研究で明らかに 腹囲の肥大は死亡リスクと関連している。ただし、それは高血圧患者に限ってのみ--。フランスManhes病院のB. Pannier氏(写真)らは、フランス国内で実施した6万7000人規模のコホート研究の解析結果を6月18日、ベルリンで開催されているHYPERTENSHON2008のオーラルセッションで発表した。… 2008/06/19 循環器
やはり家庭血圧の「予測力」は強力 「大迫研究」に続きフィンランドから研究報告 フィンランド国立衛生研究所とトゥルク大学病院は、高血圧患者の予後予測における家庭血圧の意義を調べる目的で2001年から7年間の追跡調査を行った。今回、その予備解析結果がまとまり、同研究所人口調査研究室のT. Niiranen氏(写真)が6月17日、ベルリンで開催されているHYPERTENSION2008のオー… 2008/06/18 循環器