リポート◎鎮静に新たな概念を導入 終末期癌患者の鎮静に8年ぶりの手引き 可能な限り意識レベルを保ちつつ苦痛緩和を目指す 終末期癌患者に対する苦痛緩和のための鎮静ガイドラインが「2018年版手引き」として8年ぶりに改訂された。終末期の鎮静の位置付けを明確にするため定義を変更。分類も変えて、患者の意識の低下を目的としない「調節型鎮静」を導入した。「手引き」で最も重視しているのは、患者の苦痛緩和に鎮静を… 2019/02/12 ターミナルケア
気管支鏡検査の鎮静に魅力的な新薬が登場!? Chest誌から 気管支鏡検査における鎮静は、多くの施設がベンゾジアゼピン系のミダゾラム(商品名ドルミカム他)を用いていると思います。 2018/12/24 呼吸器
JAMA Pediatrics誌から 小児救急治療での鎮静はケタミン単独が安全 プロポフォールやフェンタニル併用よりも有害事象が少ない 救急部門での鎮静処置は安全と見なされているが、重篤な有害事象(SAE)を起こし得る。カナダOttawa大学のMaala Bhatt氏らは、カナダの6カ所の小児救急部門での鎮静の実態を調べ、SAEの発生率や、SAEの危険因子について検討した。SAEはケタミンを単剤で用いた場合が最も少なく、ケタミンとプロポ… 2017/09/19 小児科
冷や汗症例◆終末期のせん妄?実は高Ca血症 日経メディカル Onlineで「冷や汗症例」を紹介する企画がスタートしたということで、今回は緩和ケアの立場で遭遇した冷や汗経験として、癌患者のせん妄について教育的な経験を紹介します。特に終末期の癌患者だと、せん妄は仕方ない、鎮静するしかない、と思い込んではいないでしょうか。もちろん… 2016/11/22 癌
詳説◎「日本版敗血症診療ガイドライン2016」案 敗血症の初期蘇生はもっと“緩め”に 2016年中の完成を目指して、「日本版敗血症診療ガイドライン2016」の改訂作業が進んでいる。日本集中治療医学会と日本救急医学会が合同で作成しており、両学会は8月30日から9月13日まで、ホームページでパブリックコメントを募集している。新ガイドラインの概要について、同ガイドライン作成特別… 2016/09/01 感染症
Lancet誌から 統合失調症治療薬の有効性と安全性に差はあるか RCTのデータを用いたメタ解析で15剤を比較 統合失調症の治療には、どの抗精神病薬が最も有効で安全なのか。独Munchen工科大学のStefan Leucht氏らは、抗精神病薬をプラセボなどと比較したランダム化比較試験(RCT)のデータを用いてmultiple-treatments meta-analysis(ネットワークメタ解析と同義)を行い、15剤の抗精神病薬をプラセボと… 2013/07/16 精神・神経
トレンドビュー◎小児MRI検査 MRI検査は「非侵襲」にあらず 小児の鎮静下での事故踏まえ、学会が安全基準を提言 被曝がなく非侵襲の印象が強いMRI検査。だが、鎮静下で検査することの多い小児では、呼吸抑制などの重篤な合併症リスクが付きまとう。死亡事故に至る例もあるため、日本小児科学会が安全基準の作成に乗り出した。… 2013/05/07 小児科
Lancet誌から 集中治療部門では鎮静を行わない方が患者に利益 機械的人工換気が必要な日数が減る 集中治療部門に入院した重症患者には、標準的に、機械的人工換気と持続的鎮静が適用される。近年、1日に1回鎮静薬投与を中断し覚醒させる方法の利益が報告されているが、デンマークSouthern Denmark大学のThomas Strom氏らは、鎮静そのものを行わない方が機械的人工換気を必要とする日数を短縮で… 2010/02/18 救急医療・集中治療
BMJ誌から 安楽死法施行後の安楽死は減少―オランダの報告 持続的な深い鎮静処置を一般開業医が行うケースが増加 2002年に一定条件下での安楽死を認める安楽死法が施行されたオランダで、安楽死および持続的な深い鎮静(セデーション、苦痛を緩和する目的で患者の意識レベルを低下させる)処置の実施状況が2001年と2005年でどう変化したかを調べた結果、鎮静処置の適用が増加しており、特に一般開業医が行うケ… 2008/04/07 ターミナルケア