Circulation誌から 高強度スタチン治療で末梢動脈疾患の転帰改善 下肢切断や死亡率の有意な減少 スタチン治療が末梢動脈疾患(PAD)患者の転帰に及ぼす影響を、米国退役軍人の健康データを用いてレトロスペクティブに検討した結果、高強度スタチン治療は下肢喪失や死亡率の有意な減少と関連していることが分かった。この結果は、Circulation誌4月3日号に掲載された。… 2018/04/25 循環器
第41回日本血管外科学会 大腿・膝窩動脈領域への血行再建術、TASC C/D病変はbypass first、ただし女性はEVT firstも可 末梢動脈疾患(PAD)に対する下肢血行再建術は、ゴールデンスタンダードの外科的バイパス術(SBT)か、急速に普及しつつある血管内治療(EVT)か――。小倉記念病院血管外科の岡崎仁氏らは、鼠径部以下のPADに対して血行再建術を行った1177肢の成績を分析。第41回日本血管外科学会学術総会(5月29… 2013/07/25 循環器
第41回日本血管外科学会 大腿・膝窩動脈領域PADの治療適応、トレッドミル負荷試験と病変長で判断 末梢動脈疾患(PAD)に対する血管内治療(EVT)が広く普及しつつあるなか、ガイドラインTASC IIIへの改訂を控え、特に大腿・膝窩動脈領域PADの治療方針を巡る議論が高まっている。川崎医科大学総合外科学の森田一郎氏らは、第41回日本血管外科学会学術総会(5月29~31日、開催地:大阪市)で、大… 2013/07/18 循環器
J Am Coll Cardiol誌から 心筋トロポニンT値上昇でPAD患者の総死亡率、下肢切断率は有意上昇 腎機能低下とは独立した関連性を示した初の大規模コホート研究 末梢動脈疾患(PAD)患者では小幅であっても心筋トロポニンT(cTnT)値が上昇していると、腎機能低下とは無関係にその後1年間の総死亡および下肢切断のリスクが著しく増大することが、レトロスペクティブ単施設研究において見出された。この結果は、J Am Coll Cardiol誌6月26日号オンライン版に掲… 2013/07/16 循環器
第41回日本血管外科学会 重症虚血肢が急増、PADの約70%を占め、8割近くは透析患者 大阪の基幹病院の実態報告、チーム医療がより重要に わが国で末梢動脈疾患(PAD)が増えている。糖尿病や慢性腎不全に伴うPADが多く、生命予後の悪い重症虚血肢(CLI)の増加も目立つと言われる。蒼龍会井上病院(大阪府吹田市)血管外科の谷村信宏氏は、ここ約10年間に診療したPAD患者のデータをまとめたところ、CLIは年々増加しており、2012年でPA… 2013/07/04 循環器
ABI値は0.9以上1.0未満でも全死亡のリスクが高い 糖尿病患者において、足関節上腕血圧比(ABI)は、末梢動脈疾患(PAD)と診断される0.9未満のみならず、境界値である0.9以上1.0未満も全死亡の独立した予後予測因子となることが示された。多施設での前向き大規模臨床研究である九州動脈硬化予防研究のデータを用いた解析の結果、明らかになった。… 2013/05/18 代謝・内分泌
血液透析患者の心血管リスク、EPA投与により減少する可能性が示される 2年間追跡の無作為化試験より 血液透析(HD)患者に対するエイコサペンタエン酸(EPA)投与は、心血管疾患の罹患率や死亡率を有意に減少させる可能性があることが報告された。2年間追跡の無作為化試験による成果で、三愛病院(盛岡市)循環器内科の那須雅孝氏らが3月17日まで横浜で開催されていた第77回日本循環器学会(JCS201… 2013/03/19 腎・泌尿器
JAMA誌から 末梢動脈疾患患者の間歇性跛行にラミプリルが有効 24週間の二重盲検ランダム化比較試験で明らかに 間歇性跛行の見られる末梢動脈疾患(PAD)患者にACE阻害薬のラミプリルまたはプラセボを24週間投与した二重盲検ランダム化比較試験で、ラミプリルにより患者の歩行機能とQOLが有意に改善することが示された。オーストラリアBaker IDI Heart and Diabetes InstituteのAnna A. Ahimastos氏らが、JAM… 2013/02/14 循環器
日経メディカル2012年12月号特別編集版「脳心血管疾患の最新動向」転載 降圧に注意すべき糖尿病患者像と目標達成のためのコツ 【特集】糖尿病患者130/80mmHg達成への道 Part 2 一口に糖尿病合併高血圧患者と言っても、その病態はさまざまなため、治療を行う際には個々の患者に応じた降圧を行う必要がある。「例えば、動脈硬化性冠動脈疾患、閉塞性動脈硬化症や頸動脈狭窄など大血管の狭窄性病変を伴っている場合、一律に降圧するのは適切でないケースがある」と、久代氏は… 2013/01/07 循環器
日経メディカル2012年11月号「トレンドビュー」(転載) 下肢にも薬剤溶出ステント 長期開存率高くバイパス術からの転換進む 下肢動脈閉塞の治療にもステントが使用できるようになった。バルーン単独での治療に比べて成功率が向上するため、バイパス術しかできなかった症例の多くが、カテーテル治療に置き換わることになりそうだ。… 2012/11/28 循環器
日本医大のグループが8人の患者に試行 低出力体外衝撃波で末梢動脈疾患の血行を改善 日本医科大学付属病院再生医療科教授の宮本正章氏と循環器内科の太良修平氏らのグループは、末梢動脈疾患(PAD)に低出力の衝撃波を照射し、血流を改善させることに成功した。PADは、血行再建術や薬物療法、運動療法などの従来の治療では改善されない症例も多く、低侵襲で繰り返し施行できる治療… 2012/04/02 循環器
【ISTH2011リポート】No.13 PAD患者における抗血小板療法の冠動脈イベント抑制効果はさらなる検討が必要 米国では、PAD(末梢動脈疾患)は成人の4%にみられ、高齢、喫煙、脂質代謝異常、糖尿病などのリスクファクターを有する人では、頻度は20%に上る。こうした背景のもとに、米コロラド大学内科・循環器科のWilllam R. Hiatt氏は、京都市で開催された国際血栓止血学会(ISTH2011)において、PADの治… 2012/01/27 循環器
【ISTH2011リポート】No.11 間欠跛行に対してシロスタゾールは有効かつ安全で、侵襲的治療へ進む前の現実的な選択 米国では、PAD(末梢動脈疾患)による間欠跛行に対するシロスタゾールの効果を検討した様々な研究や無作為化臨床試験が行われ、それらの結果に基づいて、間欠跛行に対するシロスタゾールの使用が承認されている。スウェーデン・ウプサラ大学外科のDavid Bergqvist氏らは、同国ウメオ大学内科、ス… 2012/01/25 循環器
【ISTH2011リポート】No.9 PAD血管内治療におけるナイチノール製ステントとシロスタゾールの併用は有用 高齢化や動脈硬化性疾患の増加に伴い、PAD(Peripheral Arterial Disease;末梢動脈疾患)治療の重要性が増している。京都市で開催された国際血栓止血学会(ISTH2011)で、小倉記念病院循環器内科部長の横井宏佳氏は、PAD治療の現況について概説するとともに、同氏らの施設における血管内治療の結… 2012/01/11 循環器
Hypertension誌から 血管疾患既往者では血圧とイベントにJカーブあり 症候性血管疾患約5800例の血管事象と総死亡を追跡 症候性血管疾患患者を対象とした観察研究で、血圧と血管事象および総死亡との関連について調べたところ、直線型ではなくJカーブ型の関連が見られることが分かった。結果は11月7日、Hypertension誌オンライン版に掲載された。… 2011/11/28 循環器
欧州心臓病学会(ESC)2011 無症候性のPADであってもCHDの予後悪化因子に 定期的なABI検査による早期診断が大切と演者 症候性の末梢動脈疾患(PAD)合併による冠動脈疾患(CHD)症例の予後悪化は、REACHレジストリーからも明らかだ。そのPDAが無症候性であってもCHD症例の生命予後を悪化させる可能性があると、トゥールーズ大学病院(フランス)のFrederic Bouisset氏が第33回欧州心臓病学会(ESC2011、8月27~31日… 2011/09/29 循環器
糖尿病性腎症の透析患者、PADの発生率は25%と予想以上に高く 糖尿病性腎症の透析患者における下肢閉塞性動脈硬化症(PAD)の発生率は、25%と予想以上に高いことが報告された。5年間の前向き臨床研究により明らかになったもので、桃仁会病院(京都市)の今井亮氏(写真)らが、6月17日から19日まで横浜で開催される日本透析医学会(JSDT2011)で発表した。… 2011/06/18 腎・泌尿器
日本血管外科学会2011 SFA領域PADに対する血管内治療は有効 TASC II C/D病変でも再治療でほぼ満足できる成績に 従来、バイパス術が基本とされてきた浅大腿動脈(SFA)領域の末梢動脈疾患(PAD)。最近は、低侵襲の血管内治療(EVT)を選択する症例が増えつつあるが、その有効性や適応についてはいまだ明確ではない。… 2011/05/17 循環器
新デバイス情報 腸骨動脈用のZilverバスキュラーステント承認 Cook Japanは3月3日、腸骨動脈疾患用のニチノール製自己拡張ステントである「Zilverバスキュラーステント」(写真1)について、2月23日付で厚生労働省より製造販売承認を取得したと発表した。保険償還価格の決定後、4月下旬に発売する。… 2011/03/04 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 重症虚血肢の治療が血管外科の最も重要な務め 医療法人厚生会 虹が丘病院血管外科部長 西 活央氏 近年、高齢化社会などを背景にPAD(末梢動脈疾患)が増加しているが、重症虚血肢となると治療が困難なことも多く、予後も極めて不良となる。従って、早期発見・早期治療が非常に大切であり、そのためには関連する診療科の連携も重要となる。そこで、医療法人厚生会虹が丘病院血管外科部長の西活央… 2011/01/26 循環器
末梢動脈疾患に対する経皮的血管形成術施行で心負荷が軽減 重度の下肢虚血を有する末梢動脈疾患(PAD)患者に対する経皮的経管的血管形成術(PTA)は、血流動態の改善に伴って心負荷の軽減、心血管系の保護が期待できることが明らかとなった。9月26日からバンクーバーで開催中の第23回国際高血圧学会(ISH2010)で、自治医科大学循環器内科の江口和男氏が… 2010/09/30 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 長期的にも有効で、より低侵襲な治療を行うのが理想 東京逓信病院 外科医長 北川 剛氏 PAD(末梢動脈疾患)に対する治療では、薬物療法、血管内治療、外科治療のそれぞれのメリットを考慮して、患者さんに最も適した治療法を選択することが重要となる。そこで、東京逓信病院外科医長の北川剛氏(写真)に、PAD患者の動向や診断・治療の実際についてうかがった(日経メディカル別冊)… 2010/09/08 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 糖尿病性壊疽に合併した重症下肢虚血は、積極的血行再建を早い段階から考慮 東京都教職員互助会 三楽病院 外科科長 久保淑幸氏 PAD(末梢動脈疾患)に対する積極的治療としては、バイパス術と血管内治療があり、その適応には議論が多い。そこで、バイパス術と血管内治療の両方を行っている三楽病院外科科長の久保淑幸氏(写真)に、PADの診断と治療の実際についてうかがった(日経メディカル別冊)。… 2010/06/02 循環器
Circ J誌から EPA投与でPAD症例の主要冠動脈イベントが半減 国内の脂質異常症患者を対象としたJELIS試験のサブ解析 末梢動脈疾患(PAD)を伴うと主要冠動脈イベント(MCE)のリスクが高まり、エイコサペンタエン酸(EPA)の投与によりそのリスクが56%減少することが、JELIS試験のサブ解析で明らかになった。この結果は5月18日、Circ J誌オンライン版に早期公開された。… 2010/05/31 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 PADは問診、触診、視診と簡単な検査で疑うことが可能 香川県立中央病院 循環器科 土井正行氏 PAD(末梢動脈疾患)は、間歇性跛行や難治性潰瘍・壊疽などにより患者のQOLを損なうだけでなく、主要臓器の動脈硬化を合併することも多いため、生命予後が著しく低下する。そのため、近年はPADの早期発見・早期治療の重要性が指摘されるようになった。そこで、香川県立中央病院循環器科の土井正行… 2010/05/26 循環器
PADに対するステント治療の予後はPOBAと同等 ステント治療群の病変はTASC C・Dが半数でPOBA群より複雑 横須賀共済病院循環器内科医長の野里寿史氏は、同院で大腿~膝窩領域に血管内治療を施行した132人の治療成績とニチノールステントの有効性について、3月5日から京都で開催されている第74回日本循環器学会学術集会で発表した。… 2010/03/06 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 「Optimal Medical Therapy」を重視 聖路加国際病院循環器内科副医長 安齋 均氏 近年、増加傾向にあるPAD(末梢動脈疾患)は、全身の動脈硬化性疾患の一部分症であり、虚血性心疾患や脳血管障害とともに、アテローム血栓症という概念で包括されるpolyvascular diseaseとしての認識が高まっている。そこで、聖路加国際病院循環器内科副医長の安齋均氏(写真)にPADの診断・治療… 2010/03/04 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 冠動脈疾患のステント治療施行例で、PAD合併の場合は抗血小板薬の3剤併用を考慮 国立病院機構 災害医療センター 循環器科医長 足利貴志氏 PAD(末梢動脈疾患)は全身の動脈硬化性疾患の一部分症であり、冠動脈疾患を高率に合併することが知られている。そのため、循環器科においてはPADの早期発見・早期治療の重要性が指摘されている。そこで、循環器科でのPADの診断、薬物療法、血管内治療などについて、国立病院機構災害医療センター… 2010/02/19 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 PADの治療では個々の患者さんにとって必要な治療を最小限行う 真泉会第一病院心臓血管外科 曽我部 仁史氏 PAD(末梢動脈疾患)に対する積極的治療としては、バイパス術と血管内治療があり、その適応には議論が多い。そこで、バイパス術と血管内治療の両方を行っている真泉会第一病院心臓血管外科の曽我部仁史氏(写真)に治療の実際についてうかがった(日経メディカル別冊)。… 2010/02/03 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 重症下肢虚血治療のために、フットケアチームを1日も早く立ち上げたい 北部地区医師会病院循環器科部長 上原裕規氏 末梢動脈疾患(PAD)は全身の動脈硬化性疾患の一部分症であり、冠動脈疾患との合併率が非常に高いため、最近では循環器領域においても注目されている。そこで、沖縄県の北部地区医師会病院循環器科部長の上原裕規氏(写真)に、PAD患者の動向、診断や薬物療法、血管内治療の実際についてうかがっ… 2010/02/01 循環器
AHAリポート 1 PAD合併の透析患者において、シロスタゾールはTLRを抑制し長期予後を改善 シロスタゾールは、血管拡張作用と平滑筋増殖抑制作用を併せ持つ抗血小板薬であり、末梢動脈疾患(PAD)における血管内治療(PTA)後の標的病変血行再建(TLR)を抑制すると報告されている。また、動脈硬化のリスクが高い透析患者においても、シロスタゾールはPTA後の開存率を改善することも報告… 2010/01/25 循環器
【間欠跛行 エキスパートインタビュー】 足背動脈の触診や画像診断だけで、間欠跛行の責任病変を診断するのは危険 獨協医科大学越谷病院 整形外科准教授 飯田尚裕氏 間欠跛行を呈する疾患には、神経性の脊柱管狭窄症(LCS)と血管性の末梢動脈疾患(PAD)があり、最近は両疾患を合併している患者が多いことも明らかになってきた。そこで、その鑑別のポイントと治療の実際について、獨協医科大学越谷病院整形外科准教授の飯田尚裕氏(写真)にうかがった(日経メ… 2010/01/18 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパート対談】 末梢動脈疾患に対するグローバルインターベンションの意義 冠動脈疾患、脳梗塞、末梢動脈疾患の増加に伴い、それらに共通する病態としてアテローム血栓症が注目され、全身の血管病変に対する治療(グローバルインターベンション)の重要性が増している。そこで、2人の循環器医師に末梢動脈疾患(PAD)、あるいは冠動脈疾患(CAD)や脳血管障害(CVD)合併P… 2010/01/07 循環器
Circ J誌から リポ化PGE1製剤の静注で歩行障害が改善 歩行障害質問票(WIQ)でPAD患者の歩行能力を評価 末梢動脈疾患(PAD)患者を対象に、プロスタグランジンE1(PGE1)のリポ化製剤(一般名アルプロスタジル)を8週間投与し、歩行障害質問票(Walking Impairment Questionnaire:WIQ)を用いた歩行能力評価を実施したところ、投与前後でWIQスコアと症状スコアの有意な改善が認められた。この結果は1… 2010/01/05 循環器
日本創傷治癒学会2009 治療抵抗性足潰瘍・壊疽にマゴットセラピーが奏効 多剤耐性菌の繁殖を制御し肉芽組織を増生 従来治療に反応せず足切断もやむを得ないと考えられた難治性足壊疽・潰瘍50例に対し、マゴット(maggot:ハエの幼虫、ウジ)セラピーを実施したところ、44例(88.0%)が改善し自立歩行で退院したと、日本医大再生医療科部長の宮本正章氏が第39回日本創傷治癒学会(12月8~9日、東京)の指定講演… 2009/12/17 循環器
Circulation誌から 無症候性PADの死亡リスクは有症候者と同等 定期的なABI測定で無症候者の拾い上げと介入を著者は推奨 プライマリケア医を受診する高齢者の5人に1人は末梢動脈疾患(PAD)を有しており、無症候性であっても死亡や血管イベントのリスクは高いことが、ドイツでのコホート研究で示された。PADは従来の心血管危険因子と独立した強力な予後予測因子だった。この結果はCirculation誌11月24日号に掲載された… 2009/12/15 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 積極的治療を行うのは薬物療法で様子をみている患者の20%弱 国立病院機構 鹿児島医療センター 第一循環器科医長 中島均氏 近年、増加傾向を示すPAD(末梢動脈疾患)は、冠動脈疾患や脳血管障害を高率に合併し、QOLだけでなく生命予後に大きくかかわる疾患であり、早期発見・早期治療の重要性が指摘されている。そこで、国立病院機構鹿児島医療センター第一循環器科医長の中島均氏(写真)に、PAD患者の動向、診断や薬物… 2009/11/24 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 PADに対するバイパス術と血管内治療の選択では、個々の患者さんの病態と手術侵襲を考慮して決断する 東宝塚さとう病院 血管外科部長 渋谷卓氏 近年、増加傾向を示すPAD(末梢動脈疾患)は、冠動脈疾患や脳血管障害を高率に合併し、QOLだけでなく生命予後に大きくかかわる疾患であり、早期発見・早期治療の重要性が指摘されている。そこで、東宝塚さとう病院血管外科部長の渋谷卓氏(写真)に、PAD患者の動向、診断や薬物療法、外科的治療の… 2009/11/18 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 個々の患者さんの症状をよくみて、薬物療法、バイパス手術、血管内治療の適応を見極めることが重要 札幌心臓血管クリニック(SCVC)理事長 藤田勉氏 PAD(末梢動脈疾患)は、それ自体が深刻な障害をもたらすだけでなく、冠動脈疾患や脳血管障害を高率に合併し、QOLや生命予後にも大きな影響を与える。そこで、札幌心臓血管クリニック理事長の藤田勉氏(写真)に、PAD患者の動向、診断や薬物療法、血管内治療の実際についてうかがった(日経メディ… 2009/11/02 循環器
D型パーソナリティーはPADの死亡率を上昇させる Mortality Higher With Type D Personality in PAD 末梢動脈疾患(PAD)を有し、陰気な性格で社会との接触を避ける傾向にある患者は、同じ疾患で陽気な性格の患者に比べて総死亡が高いことが、オランダで実施されたパイロット研究から明らかになった。 2009/09/04 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 PADから全身の動脈疾患を探していくスタンスで 春日井市民病院 血管内治療センター部長 大場泰洋氏 PAD(末梢動脈疾患)は、それ自体が深刻な障害をもたらすだけでなく、冠動脈疾患や脳血管障害を高率に合併し、QOLや生命予後にも大きな影響を与える。そこで、春日井市民病院血管内治療センター部長の大場泰洋氏(写真)にPAD患者の動向、診断や薬物療法、血管内治療の実際についてうかがった(日… 2009/08/19 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 TASC IIのA型病変は血管内治療、他は薬物療法を重視 宮崎市郡医師会病院 循環器科科長 柴田剛徳氏 近年、高齢化や食生活の欧米化を背景に、わが国における動脈硬化性疾患は急増しており、特に末梢動脈疾患(PAD)の増加が臨床現場で注目されてきている。そこで、宮崎市郡医師会病院循環器科科長の柴田剛徳氏(写真)に、PAD患者の動向、診断や薬物療法、血管内治療の実際についてうかがった(日… 2009/07/24 循環器
【間歇跛行エキスパートインタビュー】 神経根ブロックはPADの症状をマスクする危険性がある 青森県立中央病院 整形外科部長 伊藤淳二氏 間歇跛行を呈する患者が最初に受診するのは整形外科が最も多い。しかし、間歇跛行は腰部脊柱管狭窄症(LCS)と末梢動脈疾患(PAD)にみられる症状で、両疾患の治療法は異なっている。そこで、LCSとPADの鑑別診断のポイントと合併例に対する治療の注意点などについて、青森県立中央病院整形外科部… 2009/07/08 循環器
JAMA誌から アスピリンは末梢動脈疾患患者の心血管イベントを減らさない 非致死的脳卒中はリスク減少 アスピリンに末梢動脈疾患(PAD)患者の心血管イベントを予防する効果があるのだろうか。米Pennsylvania大学のJeffrey S. Berger氏らは、無作為化試験のメタ分析を行い、アスピリン投与群と対照群の間で心血管イベントの発生率に有意差はなく、アスピリン群で有意なリスク減少が見られたのは非致死… 2009/06/08 循環器
JAMA誌から アスピリンは末梢動脈疾患患者の心血管イベント抑制せず 18試験のメタ解析、検出力不足で有意差が出なかった可能性も 末梢動脈疾患(PAD)患者に対するアスピリンの効果を検討するためにメタ解析を実施したところ、アスピリン投与群では心血管イベントが対照群に比べ12%減少したものの、この差は有意ではなかった。この結果はJAMA誌5月13日号に掲載された。… 2009/05/27 循環器
【間歇跛行エキスパートインタビュー】 PAD合併LCS症例にシロスタゾール併用投与が有効 近畿大学医学部堺病院 副院長/整形外科教授 菊池 啓氏 間歇跛行を呈する患者が最初に受診するのは整形外科が最も多い。しかし、間歇跛行は腰部脊柱管狭窄症(LCS)と末梢動脈疾患(PAD)にみられる症状で、両疾患の治療法は異なっている。したがって、適切な治療を行うためには鑑別が求められる。そこで、LCSとPADの鑑別診断のポイントと合併例に対す… 2009/05/18 循環器
【末梢動脈領域 エキスパートインタビュー】 重症下肢虚血にはフットケアチームによる集学的治療が必要 宮崎県立延岡病院 心臓血管センター 心臓血管外科部長 中村都英氏 高齢化社会や生活習慣の欧米化を背景に、わが国でも末梢動脈疾患(PAD)が増加しつつあり、その診断・治療は大きな臨床の課題となっている。そこで、宮崎県立延岡病院心臓血管センター心臓血管外科部長の中村都英氏に、PADの動向や診断・治療の現状について解説をお願いした(日経メディカル別冊… 2009/05/14 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 慢性腎臓病(CKD)はPADの重要な危険因子である 倉敷中央病院 腎臓内科部長 島田典明氏 血液透析患者約3万例を対象とした国際的前向き観察研究DOPPS(the Dialysis Outcomes and Practice Patterns Study)の報告をみると、透析患者の25.3%に末梢動脈疾患(PAD)が認められている(日本人では11.5%)。近年、腎障害は動脈硬化性疾患の重要な危険因子であることが明らかになっている… 2009/05/08 循環器
【間歇跛行エキスパートインタビュー】 PADを見逃さないように診断するスタンスを重視 済生会山形済生病院 整形外科診療部長 伊藤友一氏 近年、末梢動脈疾患(PAD)が日常臨床でよく遭遇する疾患として注目されてきた。一方、PADの症状として知られる間歇跛行は、腰部脊柱管狭窄症(LCS)にもみられる症状で、間歇跛行を呈する患者の多くは初診科として整形外科を受診するという現状がある。そこで、LCSとPADの鑑別の注意点、治療の実… 2009/04/15 循環器
【間欠跛行エキスパートインタビュー】 間欠跛行の治療は常にPADの存在を念頭に 市立小野市民病院整形外科部長 長濱史朗氏 間欠跛行を呈する患者が最初に受診するのは整形外科が多い。しかし、間欠跛行は腰部脊柱管狭窄(LCS)と末梢動脈疾患(PAD)にみられる症状で、両者の治療法は異なっている。したがって、適切な治療を行うためには正確な鑑別が求められる。そこで、LCSとPADの鑑別診断の重要性とそのポイント、合… 2009/04/08 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパート インタビュー】 末梢血行障害9例にSCSを試み、7例に良好な効果 NTT東日本関東病院 ペインクリニック科部長 大瀬戸清茂氏 近年、増加傾向を示す末梢動脈疾患(PAD;Peripheral Arterial Disease)は、全身の動脈硬化性疾患の一部分症として、冠動脈疾患や脳血管障害と同等の重要性をもつと共に、重症下肢虚血の予後が極めて悪いことから、早期発見・早期治療の重要性が指摘されている。しかし、内科的治療に抵抗する症… 2009/03/09 循環器
【間欠跛行 エキスパート インタビュー】 LCS治療ではPADの合併を前提に診ることが重要 国際医療福祉大学 三田病院 副院長(整形外科部長) 福井康之氏 間欠跛行を呈する患者が最初に受診するのは整形外科が多い。しかし、間欠跛行は、腰部脊柱管狭窄症(LCS)と末梢動脈疾患(PAD)にみられる症状で、両疾患で治療法は異なる。したがって、適切な治療を行うためには正確な鑑別が求められる。そこで、LCSとPADの鑑別診断の重要性とそのポイント、合… 2009/02/23 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパート インタビュー】 PADの診療ガイドラインであるTASC IIの普及が大切 旭川医科大学 救急部助教 八巻 多氏 近年、末梢動脈疾患(PAD;Peripheral Arterial Disease)に対する血管内治療が注目されている。そこで、PADに対する薬物療法と血管内治療の実際、さらに血管内治療後の抗血小板療法について、旭川医科大学救急部助教の八巻 多氏(写真)にうかがった(日経メディカル別冊)。… 2009/02/19 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパート インタビュー】 院内フットケアチームなどの立ち上げも必要 医療法人立川メディカルセンター立川綜合病院 循環器内科主任医長 高橋稔氏 わが国における動脈硬化性疾患患者は顕著な増加傾向にあり、動脈硬化性疾患の一部分症である末梢動脈疾患(PAD;Peripheral Arterial Disease)も同様の傾向がみられる。また、PADは冠動脈疾患や虚血性脳疾患、慢性腎臓病を合併する頻度も高いため、近年、循環器領域においても注目されている。そ… 2009/02/17 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパート インタビュー】 PADの診断とフォローアップで血管エコー検査を重視 徳島赤十字病院 循環器科 弓場健一郎氏 高齢化社会、生活習慣の欧米化を背景として、動脈硬化性疾患が増加している。特に、末梢動脈疾患(PAD;Peripheral Arterial Disease)は、全身の動脈硬化性病変の一部分症状として捉えられ、主要臓器の動脈硬化を合併することも多く、予後の悪い疾患として注目されている。そこで、徳島赤十字病… 2009/02/13 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパート インタビュー】 末梢疾患の血管内治療は年200~250例、約75%が下肢動脈 京都桂病院 心臓血管センター所長 中村茂氏 近年、末梢動脈疾患(PAD;Peripheral Arterial Disease)に対する血管内治療が注目されている。そこで、PADに対する血管内治療と薬物療法の実際、さらに血管内治療周術期の抗血小板療法について、京都桂病院心臓血管センター所長の中村茂氏(写真)に解説をお願いした(日経メディカル別冊)。… 2009/02/10 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパート インタビュー】 薬物療法で症状が改善しない場合、腸骨・大腿動脈領域の狭窄には血管内治療を考慮する 順天堂大学医学部附属静岡病院 循環器科助教 川村正樹氏 近年、わが国では動脈硬化性疾患が増加している。特に、末梢動脈疾患(PAD;Peripheral Arterial Disease)は、全身の動脈硬化性病変の一部分症状として捉えられ、主要臓器の動脈硬化を合併することも多く、予後の悪い疾患として注目されている。そこで、順天堂大学医学部附属静岡病院循環器科助… 2009/02/03 循環器
Circulation誌から 抗クラミジア薬を投与しても間欠性跛行は改善せず 同様な臨床試験はこれで打ち止めにすべきと著者は結論 肺炎クラミジア(Chlamydia pneumoniae)抗体陽性の末梢動脈疾患(PAD)患者に強力な抗クラミジア薬であるrifalazilを投与したが、間欠性跛行やQOLの有意な改善は認められなかった。米マサチューセッツ総合病院のMichael R Jaff氏らが企画した「PROVIDENCE-1」試験の結果が、Circulation誌1月27日… 2009/01/27 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 冠動脈疾患や脳血管疾患の症例ではPADの合併を疑うべき 葛西循環器脳神経外科病院 循環器科 医長 梅本朋幸氏 近年、末梢動脈疾患(PAD;Peripheral Arterial Disease)が増加している。そこで、PADの診断のポイント、血管内治療の実際、さらに血管内治療後の抗血小板療法について、葛西循環器脳神経外科病院循環器科医長の梅本朋幸氏(写真)に解説をお願いした(日経メディカル別冊)。… 2008/12/08 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 リスクのある患者では、積極的にPADを探しにいくべき 天理よろづ相談所病院 循環器内科部長 中川義久氏 末梢動脈疾患(PAD;Peripheral Arterial Disease)は全身の動脈硬化性疾患の一部分症であり、冠動脈疾患との合併率が非常に高いため、近年、循環器領域においても注目されている。そこで、PADの診断のポイントとPADに対する血管内治療の実際について、天理よろづ相談所病院循環器内科部長の中川… 2008/12/04 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 末梢動脈疾患を早期発見するポイントとその重要性 千葉中央メディカルセンター 副院長/糖尿病センター長 金塚 東氏 近年、増加傾向が顕著な末梢動脈疾患(PAD;Peripheral Arterial Disease)は、全身の動脈硬化性疾患の一部で、冠動脈疾患や脳血管障害と同等の重要性を持つ。一方、糖尿病患者はPADの合併率が高いことから、その早期発見・早期介入が長期予後を改善するといわれている。そこで、PADの早期発見・早… 2008/11/26 循環器
メタボリック症候群の女性はPAD発症のリスクが増加 メタボリック症候群(MetS)の女性は、末梢動脈疾患(PAD)発症リスクが増加していることが報告された。Women's Health Studyに参加している女性を対象に行った前向きコホート研究の成果で、Brigham and Women's Hospital(米、ボストン)のAruna D Pradhan氏らが11月10日、ニューオーリンズで開催中… 2008/11/11 循環器
PCIを受けたPAD患者は依然として死亡とMIのリスクが高い 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けた末梢動脈疾患(PAD)患者では、フォローアップ中に有害な心血管イベントが起こる危険性があるが、PCIの変遷にも関わらず、依然として死亡および心筋梗塞(MI)のリスクが高いことが報告された。米国立心臓肺血液研究所(NHLBI)のDynamic Registryの分析で… 2008/11/10 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 末梢動脈疾患に対する診断と治療のポイント(2) 公立宇出津総合病院 循環器科医長 廣正修一氏 末梢動脈疾患(PAD;Peripheral Arterial Disease)は全身の動脈硬化性疾患の一部分症であり、冠動脈疾患との合併率が非常に高いため、近年、循環器領域においてもPADが注目されている。そこで、PADの診断と治療の実際、PADの診療ガイドラインであるTASC IIの評価などについて、公立宇出津総合病… 2008/10/22 循環器
腰部脊柱管狭窄講演会リポート No.4 腰部脊柱管狭窄症と末梢血管障害による間欠跛行の相違点 名古屋大学大学院医学系研究科 整形外科学 准教授 松山幸弘氏 2008年2月、東京で開催された腰部脊柱管狭窄講演会「見逃してはいけない末梢血管障害」において、名古屋大学大学院医学系研究科整形外科学准教授の松山幸弘氏は、腰部脊柱管狭窄症(LCS)と末梢血管障害(PAD)による間欠跛行の相違点について、自院での調査結果を交えて報告した(日経メディカル… 2008/10/14 循環器
腰部脊柱管狭窄講演会リポート No.3 合併型間欠跛行の診断基準を提示 厚生連高岡病院 整形外科 診療部長 鳥畠康充氏 2008年2月、東京で開催された腰部脊柱管狭窄講演会「見逃してはいけない末梢血管障害」において、厚生連高岡病院整形外科診療部長の鳥畠康充氏は、腰部脊柱管狭窄症(LCS)と末梢血管障害(PAD)合併例の診断の重要性を指摘し、合併型間欠跛行の診断基準を提示した(日経メディカル別冊)。… 2008/10/09 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 末梢動脈疾患に対する診断と治療のポイント(1) 済生会滋賀県病院 副院長 循環器内科 中村隆志氏 近年、末梢動脈疾患(PAD;Peripheral Arterial Disease)が増加している。そこで、PADの早期発見・早期介入の重要性、診断と治療のポイントについて、済生会滋賀県病院循環器内科の中村隆志氏に解説をお願いした(日経メディカル別冊)。… 2008/09/30 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 末梢動脈疾患に対する血管内治療の実際(3) 福山市民病院 循環器内科部長 中濱一氏 近年、末梢動脈疾患(PAD;Peripheral Arterial Disease)に対する血管内治療(EVT;Endovascular Therapy)が注目されている。PADに対する薬物療法とEVTの実際、さらにEVT後の抗血小板療法について今回は、福山市民病院循環器内科部長の中濱一氏に解説をお願いした(日経メディカル別冊)。… 2008/09/16 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 末梢動脈疾患に対する血管内治療の実際(2) 福井循環器病院 副院長/金沢大学・福井大学医学部臨床教授 水野清雄氏 近年、末梢動脈疾患(Peripheral Arterial Disease;PAD)に対する血管内治療(PTA)が注目されている。そこで、PADに対する薬物療法とPTAの実際、さらにPTA後の抗血小板療法について、福井循環器病院副院長の水野清雄氏に解説をお願いした(日経メディカル別冊)。… 2008/09/12 循環器
【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】 末梢動脈疾患に対する血管内治療の実際(1) 東京女子医科大学 循環器内科 東谷迪昭氏 近年、末梢動脈疾患(Peripheral Arterial Disease;PAD)に対する血管内治療が注目されている。そこで、PADに対する薬物療法と血管内治療の実際、さらに血管内治療後の抗血小板療法について、東京女子医科大学循環器内科の東谷迪昭氏に解説をお願いした(日経メディカル別冊)。… 2008/09/09 循環器
動脈を理解するために解剖の基礎をまとめました 頭頸動脈、冠動脈、下肢動脈の基本 ATT.2008は「頭頸動脈」「冠動脈」「PAD」の3つの領域に分けて最新の知見を集約していきます。理解を助ける意味で、それぞれの領域の代表的な動脈について、その解剖の基礎をまとめています。 2008/04/23 循環器
東京医科大学外科学第二講座主任教授・重松宏氏 バラバラだった末梢動脈疾患診療にコンセンサスを示したTASC 下肢閉塞性動脈疾患の診療に関する世界のコンセンサスをまとめたTASC II。近年の高齢化や糖尿病の増加に伴って診断と治療の重要性が高まっている下肢閉塞性疾患診療の手引き書だ。このTASC IIの作成に日本から参加した東京医科大学外科学第二講座主任教授の重松宏氏に、重症虚血肢の客観的評価基… 2008/04/16 循環器
末梢動脈閉塞に対する骨髄単核球移植、3年予後は外科治療並みに良好 (4/1 訂正) 重症の末梢動脈疾患(PAD)に対して行われる自家骨髄単核球細胞移植による血管新生療法の3年間の予後は、従来行われているバイパス術などと同等、あるいはそれ以上の効果を発揮することが示された。京都府立医科大学循環器内科の的場聖明氏が、第72回日本循環器学会総会・学術集会で3月28日に開催… 2008/03/31 循環器
AHA2007リポート(No.3) シロスタゾールによる間歇性跛行治療 死亡、出血のリスク増なく、長期安全性を確認 2007年11月に、米国オーランドで開催された米国心臓協会・学術集会(AHA2007)で、米コロラド大学のWilliam R. Hiatt氏らは、PAD患者におけるシロスタゾールの長期安全性について検討したCASTLE試験の成績について報告した。… 2008/03/13 循環器
AHA2007リポート(No.2) PADの薬物治療とインターベンション治療の新たな展開 現在、末梢動脈疾患(PAD:Peripheral Artery Disease)が、血管内インターベンション治療の新たなターゲットとして注目されている。2007年11月に、米国オーランドで開催された米国心臓協会・学術集会(AHA2007)のセッション「Peripheral Artery Disease」では、PADの薬物治療とインターベンショ… 2008/03/12 循環器
AHA2007リポート(No.1) PAD合併透析患者において、シロスタゾールはPTA後の長期開存率を改善 2007年11月に、米国オーランドで開催された米国心臓協会・学術集会(AHA2007)において、末梢動脈疾患(PAD)を合併する透析患者における血管内治療(PTA;Percutaneous Transluminal Angioplasty)後の長期開存率が、シロスタゾールによって改善されることが、名古屋共立病院、名古屋大学大学院… 2008/02/20 循環器
PADの最新治療戦略と血行再建術が抱える問題への対応法とは 増え続ける閉塞性動脈硬化症(ASO)を含む末梢動脈疾患(PAD)の最新の治療戦略はどう変化しているのか。11月30日、第15回日本血管生物医学会・学術集会で名大血管外科教授の古森公浩氏(写真)は、昨年の第22回国際脈管学会世界会議で発表されたTASC IIの概要を紹介するとともに、血行再建術が困… 2007/12/04 循環器
末梢動脈疾患への抗クラミジア抗菌薬療法で有効性は確認できず 末梢動脈疾患(PAD)に対する抗クラミジア抗菌薬療法で有効性は確認できなかったとする報告があった。臨床試験PROVIDENCE-1の結果によるもので、米マサチューセッツ総合病院のMichael R Jaff氏(写真)らが11月7日、米国心臓協会・学術集会のLate Breaking Clinical Trials 4で発表した。… 2007/11/08 循環器
米国女性で無症候性の末梢動脈疾患の有病率が増加 米国女性で、無症候性の末梢動脈疾患(PAD)の有病率が増加していることが報告された。米ペンシルバニア州Lehigh Valley病院のAndrew D Sumner氏(写真)らが11月4日、米国心臓協会・学術集会のポスターセッションで発表した。… 2007/11/05 循環器