感染性腸炎の問診を「昨夜、生ものを食べませんでしたか?」で終えていませんか? さて、今回は前回に引き続いて、感染性腸炎の治療について考えたいと思います。先生方は感染性腸炎を疑った際に、食歴を含めた病歴の聴取をしておられると思います。その際、「昨夜に何か生ものを食べませんでしたか?」というような問診で終えていませんか? 実はこの聞き方ではほとんどの場合… 2019/09/11 感染症
感染性腸炎にニューキノロンも時代遅れ! 前回、感染性腸炎の診断を安易に下さずに、もっと重篤な緊急疾患を念頭に診療を行うべきであると説明しました。それでもやはり感染性腸炎しか考えられない場合には、治療の基本は経口補液を中心とした水分、電解質管理になるのは言うまでもありません。… 2019/09/04 消化器
細菌性食中毒:最多は加熱不十分な鶏肉に由来するカンピロバクター 依然高いカンピロの薬剤耐性、最適な抗菌薬は? 夏季は、細菌性の食中毒の発生数が増える季節だ。2017年の食中毒患者集計で、細菌性食中毒の原因菌として最も多かったのはカンピロバクターで、全報告数1万6464人の14.1%を占めていた。例年、年間2000~3000人の患者報告が続いており、飲食店で提供された生または加熱不十分な鶏肉に由来すること… 2018/08/03 感染症
日経メディカル2012年9月号特別編集版「神経・精神疾患のトピックス」転載 ギラン・バレー症候群の7割が感染症後に発症 末梢神経障害のギラン・バレー症候群は年間発症率が10万人に1人前後という稀少疾患。Campylobacter jejuniなど、特定の感染症の罹患が先行することが多い。ギラン・バレー症候群の病態の概要と対処のポイント、先行感染症との関連を紹介する。… 2012/10/05 精神・神経
日経メディカル2012年7月号「特集 解決!夏の胃腸トラブル」転載 Vol.2 【急性下痢】多くは細菌性、重症例には抗菌薬も 夏季の急性下痢の半数以上は感染性胃腸炎で、ほとんどは細菌感染が原因だ。原因菌の特定には便培養が必要だが、問診やエコーによって原因を推定しながら速やかに輸液などの治療を始めることが重要だ。… 2012/07/17 感染症
特集●旅行感染症の診かた 「帰国後、下痢で来院」─何を疑う? 8割が細菌性腸炎、2次感染の阻止が重要 高熱や下痢を訴えて患者が来院。聞くと海外旅行から帰国したばかり―。こんな場合、真っ先に疑うのは感染症だ。だが「海外で罹患するリスクのある感染症は多種多様。教科書にはそれぞれの感染症に応じた特徴的な症状が書かれているが、実際にプライマリケア医が症状だけで疾患を見分けるのはなか… 2008/06/04 感染症